今日も休み。訓練場を見ると、シマボシさんの言った通り調査隊員が厳しい特訓を受けていた。その中にはテル先輩や、こないだの陰口女もいた。
「あの!」
誰かに声をかけられる。見ると、子供たちが集まっていた。
「どうしたの?」
「あのね、僕、こないだお姉さんがポケモンと一緒に戦ってるところを見たんだ。すごくかっこよかった!」
「……そう」
「それでね、あたしたちもお姉さんみたいになりたいと思って!何か秘訣とかなーい?」
「うーん……いっぱい食べて、よく動くことかな」
「そっか!これ、お姉さんにあげる!僕たちで作ったんだよ!」
子供たちが渡してきたのは、白い花でできた花冠。少しいびつだけどかわいらしい。
「ありがとう、大切にするね」
「うん、頑張って!」
子供は純粋でいいな。この花冠、どうしようか。流石に外でつけるとぼろぼろになりそうだから、宿舎で大事に仕舞っておこう。
「あっ、ギンガ団さん!ちょっと来ておくれ!」
「はい、なんでしょう」
「これ、うちで作った漬物!こないだイシツブテを譲ってくれただろ?イシツブテを重りにしたらなんだかいつもより美味しくなった気がしてね、お礼にあげるよ!」
「え……ありがとうございます」
「いつも頑張ってるからね、そのお礼!無理はしなさんな!」
なんだか今日はいっぱい物をもらうな。別に悪い気はしないからいいのだけど。
「おお、ショウや。少し来ておくれ」
「ムベさん、なんですか」
私はムベさんが苦手だ。最初にムラに来た時に追い返されたからというのもあるけど、何を考えているのか分からないのが怖い。それにただの食堂の店主にしては動きが素早いんだよね。
「ほれ、イモモチじゃ。持っていけ」
「……なんで?」
「なに、シマボシどのからの伝言でな。ショウを労うためにとびきり美味いイモモチを作ってやってくれと。わしのイモモチは全部とびきり美味いがな」
「シマボシさんが……」
シマボシさんは怖い人に見えるけど、実際はすごく真面目で優しい人だ。私にも平等に接してくれる。だからシマボシさんのことは信じている。
「ありがとうございます、帰ってからいただきます」
「うむ、大事に食えよ」
花冠に漬物にイモモチ……いっぱいものを貰っちゃった。帰ってアマネさんと一緒に食べよう。
なんだか村人の私を見る目が少し優しくなった気がする。私が必死に頑張ってきて、ようやく報われたってことかな。
「それで?デンボク、お主はショウのことをどう思っておる」
「…よく励んでいる、ポケモンの調査も、キングやクイーンの鎮静化も」
「その割には険しい顔をしているが」
「……どれだけ励んでも出自不明という事実は消えない。それに空の裂け目から落ちてきたというのも……」
「つまり?」
「……コトブキムラに害を為す時が来たなら、その時は、だ」
「……分かった」
ショウ
サブイベントもちゃんとこなしている。
デンボク
警戒心マックス。