僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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アマネセラピーってすごいね。


不信

 

ウォロさんの案内で紅蓮の湿地付近に行くと、小さなお家が会った。そしてそこの椅子には。

 

 

「おや……お前が客を連れてくるとは珍しい」

 

 

!? し、白いシロナさん!?しかも貴族のご婦人みたいな格好してる!!すごい綺麗!!だれ!?

 

 

「この方はコギトさん、シンオウの古い神話に詳しい方です」

 

「はあ、お前がわざわざ客を連れてきたと言うことはただごとではなさそうじゃな。話せ」

 

 

僕たちはコギトさんにシンオウの今の異変、そしてそれを解決するために動いていることを話した。するとコギトさんはなにやら考えているようだった。

 

 

「……なるほどなあ、ようやくあたしの役目を果たす時がきたという訳か。ショウとやら、おまえはなんのためにこの異変を解決する?」

 

「……私自身のためです。異変を解決して、私の望みを叶えるため」

 

「あはは、ずいぶん強欲だなぁ。だが気に入った、話をしてやろう。あかいくさりの話をな」

 

 

コギトさんは、湖の3匹の話をしてくれた。シンオウの3つの湖、そこに棲む3匹のポケモンが作り出すあかいくさり。それを使えば、異変を解決できるかもしれないとのこと。

 

 

「なるほど、それを使えばいいのか」

 

「え……」

 

 

威勢のいい声に振り向くと、そこにはセキさんとカイさんがいた。仲の悪い2人がどうしてここに来たんだろう。

 

 

「なあに、大したことじゃねえさ。俺たちもショウの手助けができればと思ってな」

 

「そうだよ、今までわたしたちを助けてくれたショウさんを、今度はわたしたちが助ける番!」

 

「2人とも……」

 

「……と言っても、表立って手助けをするわけにはいかないんだがな。なにせギンガ団とは色々世話になってる。デンボク殿には一言言ってやらなきゃ気が済まねえが……」

 

「ごめんねショウさん……シンジュ団の長としても、特定の個人に肩入れするわけには……」

 

「いいんです、そのお気持ちだけで。今、ギンガ団はなにをしているんですか?」

 

「それがだな、デンボク殿は自分たちでこの異変を解決しようとしているんだ。いくらギンガ団に人がいると言っても無茶だ、止めるためにも早くしねえとな」

 

「………」

 

「では!さっそく3つの湖を巡るとしましょうか!ショウさんは確定として、他の方はどうします?」

 

 

ショウさんが俯く。まあセキさんもカイさんも優しいし強いし頼れるから悩ましいよね。

 

 

「私は、アマネさんと一緒に行きます。悪いけど、2人のことを信じることはできない。デンボクさん……ギンガ団との仲のために、私の行動を邪魔されちゃ敵わない」

 

「そんなこと……!!」

 

「カイ、よせ」

 

「2人はギンガ団の動向を監視していてください。それを報告してもらいます。いいですか」

 

「……ああ」

 

「なるほど、ではショウさん、アマネさん、ジブンで行きましょうか!」

 

「……はあ?」

 

「だってこれ以上ないチャンスじゃないですか!湖に棲む3匹の伝説のポケモン!ジブン、好奇心が抑えられないもので!!」

 

「……まあいいです、邪魔はしないでくださいね」

 

 

こうして、僕たち3人で湖を巡ることになった。こういう時空を飛べるポケモンがいてくれると頼りになるね。

 

 

 


 

 

隠れ里から、セキとカイは歩いていく。カイはあからさまに沈んでいた。

 

 

「ショウさん、わたしたちのこと、信じてくれなかった……」

 

「……仕方ねえさ、俺たちはどこまでいってもコンゴウ団とシンジュ団の長で、ショウ1人の味方じゃねえんだ」

 

「本当ならわたしだって、アマネくんみたいにショウさんだけの味方になりたいよ!でも……」

 

 

カイの気持ちは、セキにも痛いほど理解できた。自分たちは大勢の者たちの未来を背負っている身。独断で1人の、それも異変の容疑者であるショウに肩入れするのは許されないことなのだ。

 

 

「それに……デンボク殿も、必死だったものな」

 

 

ショウを追放した後、デンボクは複雑な表情をしていた。セキから見れば、あれでも温情をかけたと言っていい。どこから現れたかも分からない容疑者を野放しにするなどあり得ない。

 

実際ギンガ団員やムラの人々からも、ショウをとっとと処刑なりなんなりした方が良いという意見があった。そもそも今までもショウへの不信の意見はあった。それでもショウが生きているのは、ひとえに彼女の功績とシマボシらの嘆願であった。

 

 

「仕方ねえ、俺たちは俺たちにできることをしよう」

 

「……うん」

 

 

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