僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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はつらつ少女アオイちゃん参上(轢殺未遂)

 

 

「スコヴィラ〜ン、ご飯だよ〜〜」

 

「グルル…ギャウ!」

 

 

スコヴィランをゲットして少し経ち。ご飯の時間は近づいてくれるようになりました。辛いものが好きみたいでよかった!!正直辛いもの以外の料理に自信がないからね。

 

 

「ほみ、ほみ!」

 

「うん?どうしたのフラン」

 

 

フランが指差した先を見ると…あれ、あそこにいるのってカルボウっていうポケモンだよね?メロコちゃんが教えてくれた…でも何か違うような…あ、目が青いんd

 

 

「待って、色違いカルボーーウ!!!」

 

「え??」

 

「あ」

 

 

何かが落ちてきて、どんがらがっしゃん。ごちっと頭を打って、視界が暗くなっていった。

 

 

「ほみ、ほみ…」

 

「んぁ、フラン……あれ、僕確か頭を打って…」

 

 

鈍い痛みの残る頭を起こして状況を確認しようとすると。目の前で三つ編みヘアーの女の子が正座していました。

 

 

「ゴメンナサイ……」

 

「ほみーっ!!」

 

「えーっと…だれ?」

 

「わたしはアオイっていいます…色違いのカルボウを探してて、なかなか見つからなくて…それでようやく見つけたんだけど逃げられちゃって。必死に探してたらそのー…きみを撥ねちゃって」

 

 

アオイちゃんの傍らには、赤いドラゴンポケモン。確かに思い返せばこのポケモンに吹っ飛ばされた気がする。体に車輪みたいなのがついてるから、それで移動してるんだな。

 

 

「本当にごめんなさい……」

 

「いいよ、気にしないで。カルボウはゲットできたの?」

 

「あ、うん!クイックボールで速攻ゲット!グレンアルマに進化させようと思ってるんだ〜〜」

 

「ほみ!!」

 

「アッハイ、ゴメンナサイ」

 

 

フラン、だいぶおかんむりだな。僕のために怒ってくれてるのもカワイイネ!!でも探してたものを見つけたら一直線になっちゃう気持ちはわかる。僕もチイラのみを見つけるために1人で9番道路まで行ったことあるし。

 

 

「とにかく!何かお詫びさせてほしいな、あんまりできることは多くないけど…ポケモンを進化させる素材とかならいっぱい持ってるよ!」

 

「お詫びかぁ…そう言われても何も…」

 

 

ぐぅ〜〜

 

 

「………」

 

 

……まずい、盛大にお腹の音が鳴ったぞ。フランとスコヴィランのご飯を用意してて、自分の分は後回しだったんだ。

 

 

「…お腹、空いてるの?」

 

「うん、恥ずかしながら…」

 

「だったら!わたしがサンドイッチ作ってあげる!具材も調味料もいっぱい持ってるよ!!」

 

「えっ、いいの?」

 

 

そういえばアカデミー生の間ではサンドイッチ…もといピクニックが盛んだってビワさんに聞いたな。なるほど、堪能するのもいいかもしれない。

 

 

「それじゃあ、お願いします」

 

「うん!まっかせてー!」

 

 

こうしてアオイちゃんにサンドイッチを振る舞ってもらえることになりました。アオイちゃんのリュックからはおびただしい量の具材やら調味料やらが出てきた。そのリュック異次元に繋がってたりする??

 

 

「何がいい?色々あるよ〜、ライスとかトーフとか!」

 

「おおよそサンドイッチに使われなさそうな具材なんだけど」

 

「いやいや、意外と美味しいんだよ!」

 

「まことに〜?」

 

 

結局僕が選んだのは、やきチョリソー、ハラペーニョ、ハンバーグ、それからチリソース。あとはアクセントにクリームチーズ。辛いのとチーズの甘みは結構合うんだよ。

 

 

「辛いの好きなんだね〜、えっと、そういえばお名前…」

 

「僕はアマネ、こっちは相棒であり女神であり家族のフラン」

 

「ほみ」

 

「おぉう…大好きなんだねえ」

 

「もちろん」

 

 

僕のフランへの愛はキョダイマックスよりでかいのだ。ちょっと引き気味だけど、人の目は気にしない。その後、具材や調味料を乗せていよいよサンドイッチの上のパンを乗せるだけ…

 

 

「よし…あとは乗せるだけ…」

 

「…アオイちゃん?乗せるというより落とすみたいなポーズだけど」

 

「ああ気にしないで!ちゃんと具材のバランスはとってるから!だからパンが落ちる事はない!」

 

「まずサンドイッチでパンが落ちる状況はないんだよ」

 

 

何を言っているのかわからないけど、とりあえずサンドイッチは完成した。思いっきりかぶりつくと、おいしい!!チョリソーも辛くて肉汁たっぷりでおいしい!チーズのまろみと優しさがその辛さを際立たせている…ああ、いいね!

 

 

「あぁ〜、辛い…でもおいしい!ね、どう?」

 

「うん、おいしい!ありがとうね、アオイちゃん」

 

「いいの!そういえば…」

 

 

アオイちゃんが、チラチラとフランの方を見てくる。どうしたんだろう、マホイップが珍しいのかな。

 

 

「そのマホイップ…どのフレーバーのマホイップとも違うね??」

 

「ゴフッッ!!!」

 

 

盛大にむせた。待って、パルデアにマホイップはいないよね?ガラル出身?それとも行ったことがある?なんにせよ変な反応されなければ…

 

 

「えーっと…なんで知ってるの?」

 

「ああ…わたし、ブルーベリー学園っていうところに留学してたことがあってね。そこでマホイップの全フレーバーと飴細工をコンプリートしたの。あと色違いも」

 

「何それ!??!しれっと言ってるけどコンプリート!?すごいね?!」

 

「いやあ、好きでやってることだから…それでさ、その色は初めて見たからなんだろうと思って」

 

「あ、えっと……」

 

「ごめんね、嫌だったらいいの!ただコレクター魂が騒いじゃって…」

 

 

コレクター、コレクターかぁ…まあマホイップ全コンプとかやってるえげつない子なら、信用してもいいかもな。

 

 

「…というわけなんだ」

 

「何それ…」

 

「うん、まあ馬鹿げてるって言われるかもしれないけど…」

 

「すっごーーい!!いいないいなー!わたしのシャリタツも辛いサンドイッチで進化したりしないかなー!?」

 

「オレムリー」

 

「そっかぁ」

 

 

今すごいナチュラルに喋ったぞこのお寿司。ともかく変な反応されなくって良かった、これで嵐は…

 

 

「じゃあさ…ちょっとバトル、させてもらっていい?」

 

「……え?」




アマネ
コライドンに撥ねられた。でもポケモン世界の人間なので頭を打った程度で済んだ。フラン大好き。

アオイ
色違いや姿違いを揃えないと気が済まないコレクター。辛いものへの耐性は人並み。
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