僕はげきからマホイップと世界を巡る   作:三笠みくら

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ナンジャモは不遇が似合う。


ナンジャモのドンナモン……ギャー!!

 

ナンジャモは悩んでいた。

 

 

「バズるネタがな〜い!!」

 

 

もうブルーベリー学園でもネタは撮り終えたし、かといってパルデアでネタがあるかと言われればない。いわばネタぎれのピンチだったのだ。

 

 

「うぅ……どーしよ〜〜このままだと人気が下がっちゃう……こうなったらアオイ氏に協力を仰ぐしか……いやでもトップに怒られるしなぁ……」

 

 

頭を捻るが、どう頑張ってもネタは出てこない。

 

 

「仕方ない!!ちょっとオフタイム満喫しちゃお!!」

 

 

そうと決まれば話は早い。ナンジャモはアクセサリーを外して着替え、オフモードに移行した。そうしてオフジャモは、ハッコウシティを散歩し始めたのだった。

 

 

「う〜む、ハッコウシティもなんかネタがあればいいんだけどね〜。ん?あそこの来来来軒…なんか並んでない?」

 

 

来来来軒に何やら人だかりができている。人だかりに弱いナンジャモは、ふらふらと吸い込まれていった。店内を覗き込むとそこには……

 

 

皆が辛さに悶絶する中、可愛らしい笑顔で真っ赤&山盛りのラーメンをすする美少女(♂)がいた。

 

 

(ナニアレーーーー!?こっちにも伝わるほどの辛さ!!しかもバカみたいな山盛りラーメン!!だというのにそこの美少女は涼しい笑顔!!これは……ネタのチャンス!!)

 

 

「ねえねえそこのキミー?何美味しそうに食べてるのー?」

 

「これですか?ナッペ盛り獄炎ラーメンです!チャレンジメニューらしいですけど、普通に美味しいですね!量も多くて満足です!」

 

「うっひょ〜〜、ヤバそう……ねね、ひとくちもらっていい?」

 

「いいですよ、どうぞ」

 

 

そうしてひとくちラーメンを食べる。その瞬間。

 

 

「ぎゃあああああ!!辛い辛い痛い痛い!!何これ何これぇ!!お水、お水〜〜〜!!」

 

「ダメです、お水飲んだら余計辛さが増幅して……」

 

「うぎゃ〜〜!!」

 

 

縦横無尽に飛び回って悶絶するナンジャモが落ち着いたのは、それから10分後のことであった。

 

 

「ゼエゼエ……キミやばいね、よくこんなラーメンを1人で美味しそうに食べれるね……」

 

「えへへ、辛いの好きなんです」

 

「そうなんだ〜〜。ねえねえ、ボクとちょっとお話しない?辛いものいっぱい食べさせてあげるよ?」

 

「え、ほんとですか?」

 

「もちのろん!!このインフルエンサー、ナンジャモの名にかけて!!」

 

 

こうしてナンジャモはネタをゲットするため、アマネを誘ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「おはこんハロチャオ!皆の者〜〜!!今日はなんとコラボ配信!!ささ、どうぞ!!」

 

・おはこんハロチャオ

・コラボ配信たすかる

・相手誰だろ

・今日も俺のナンジャモがかわいい

 

「……あの、本当にこの格好で出ないとダメですか?」

 

「ダメ!みんな楽しみにしてるんだから!」

 

・なんかかわいい声聞こえるんだが

・こんな声の子いたっけ?

・アオイちゃん……じゃないよな

・ナンジャモがコラボするってことはやばいやつだな

 

「お、おはこんハロチャオ〜……初めまして、アマネって言います……」

 

・うおおお

・ロリータやんけ!!

・あれでもこの子って

・オスだぞ

・性癖が壊れる音〜〜

 

「今日はガラルの申し子アマネ氏と〜?パルデア激辛料理いっぱい食べてみた〜〜!!いぇ〜い!!」

 

「えへへ、辛いの楽しみです!」

 

「うんうん、それじゃ早速いってみよ〜!まずはこちら!来来来軒の麻婆豆腐・極!!こちら究極の麻婆豆腐を目指したはいいけど辛すぎてチャレンジメニューになった一品!ささ、んじゃもーアマネ氏食べちゃって!」

 

「わーい、美味しそう!」

 

・これ食べたらラーメン無料券もらえるやつじゃん

・しかも50回分な

・豆腐に染みた麻婆がやばいんだよ

・俺の友達食べて死にかけたって言ってたわ

 

「それじゃあ、いただきます!」

 

「どうどう?辛い?」

 

「うん、美味しいです!豆腐もふんわりしてて甘みがあって、麻婆の辛さをより引き立たせてるっていうか…これ炒飯合わせたらもっと美味しいですよ!」

 

「そかそか!ちなみに辛いとかは…」

 

「? 美味しいですよ!ちょっとピリっとするけど、それがいい感じです!わざの威力で言うならニトロチャージですかね!」

 

・威力50じゃねーか

・それって弱いってことじゃ……

・この子がおかしいだけだろ

・まあニトロチャージは素早さ上がるから…

・めっちゃ涼しい顔で草

 

「ならばよーし!んじゃもー次!こちらポヤング超激辛カレー味!カレー味と侮るなかれ、ただひたすらに辛いことで有名だぞ!」

 

「わぁい、これ買えなかったんですよ!それじゃあいただきます!」

 

「どうどう〜?これは流石に…」

 

「美味しい!カレーと言ってもバターチキン風味ですね!グリーン風味だったらまた違うのかな?でも奥に甘味があって美味しい!うーん、でも…」

 

「おっ、辛い!?ってアレ、アマネ氏何を探して、えっそれ…」

 

・は?

・今の七味……

・しかもあれめっちゃ辛いやつじゃ…

・うわめっちゃドバドバかけてる

・ちょっと待って待ってくれ

 

「うん、美味しい!やっぱカレーにはジョウト風の七味が合うなぁ!これに生クリームとか合わせたらもっと美味しいかも!」

 

「へ、へ〜〜、まぁ美味しいならヨシ!んじゃもー最後!こちらポヤングの最終兵器、獄激辛ファイナル!!数々のチャレンジャーを病院送りにしたというトンデモ兵器なのだ!!これは流石に…」

 

「美味しい!」

 

・狂ってんのか

・ナンジャモの顔真っ青で草 笑えねーよ

・俺たちは何を見せられているんだ

・格の違い、かな……

・これもうホラーだろ

 

「…………」

 

「あれ?ナンジャモさんどうしました?そんなに見つめて…」

 

「え、いやなんでも…」

 

「あぁ!そんなに欲しいならひとくちあげますよ!!

 

・あっ

・終わった

・ナンジャモ、いいやつだったよ

・笑顔で地獄に案内している

・地獄への道は善意で舗装されているって本当やったんやなって

・これマジで死ぬんじゃねえの

 

「え、いやいやボクは別に……」

 

「そんな遠慮しないで!どうぞどうぞ!」

 

「う、うぅ……うわーーーーー!!!!

 

 

……配信はナンジャモが絶叫し、気絶したことで終了した。しかしアマネの狂気とナンジャモ虐によって同接数は30万人を突破、しばらくパルデアの話題を総ナメしていった。

 

しかしのちに唇をブーバーンのように腫らしたナンジャモは語る。

 

 

「2度とあんな配信しない……」

 

 




アマネ
やべーやつ。

ナンジャモ
配信のネタと引き換えにしばらく味覚が犠牲になった。

ルセロイド
途中から見てられなくなった。
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