種付け奴隷剣闘士として売られた僕が貞操逆転世界で地位を得るには 作:恋狸
もしかしたら批判殺到かもなぁ……
「まあ、君が怒るのも分かる。なにせ自由になることが目標な上で、金額というのは何よりの障害だからな」
「一週間に一度の試合……一年で大体52回しか試合ができない……つまりは自由になるには155年……無理ゲーじゃないですかぁ!」
「計算早いな……」
僕は冷静に金額の計算をして更に絶望した。
僕という原点は性欲から始まっている。
しかし、性欲というのものは残念ながら加齢とともに衰えていったり、変質していったりするものだ。
僕が今持ち得ている純粋な性欲というものは、数十年もすれば何らかの不純なものに変わっているか、完全に失われていくかのどちらかだろう。
……くっ!!!
単純に時間がかかることよりも、純粋な性欲が死を迎えることに恐怖を感じる……!!!
この世界の魔法とかで不老が担保されるならば、まあ155年くらい勝ち続けてやるか……と思ったりなどするけども、残念ながらそんなものがあったら人口問題に多大なる影響がありそうだし無いだろうね。
……どうしようかな。
今すぐオーナーにエロいことしたら値下げしてくれないかな……いやそれは単に僕がそうしたいだけか……。
僕が内心で葛藤していると、オーナーはニコリと僕を安心させるように笑うと言った。
「勿論、ヌルシアムに多大なる貢献をしてくれるだろう君に希望を与えないのは、平等を唱える私の意に反する。よって、オーナー権限で特別ルールを設けることにした」
「特別ルール?」
「ああ、これを見たまえ」
再び爆乳さんから紙を受け取る。
そこには契約書と書かれた紙があった。
──────────
【契約書】
第1条(成功報酬)
甲は、乙がヌルシアムの公式試合において勝利を収める度に、乙がその時点で保有する所持金を二倍にするものとする。
第2条(契約の満了)
本契約は、乙の所持金が目標金額である性金貨810枚に達した時点をもって満了とする。満了時、甲は乙の自由を認め、速やかに隷属契約を乙に移行する。
第3条(敗北時の罰則)
乙が試合において一度でも敗北した場合、以下のペナルティを課す。
全額没収: 乙が保有する所持金の全額を甲が没収する。再挑戦を行う場合は、所持金0の状態からの再スタートとする。
通常ペナルティ: 規定の娼技ペナルティを直ちに執行する。
特別ペナルティ: 甲の裁量により、上記に加え「
第4条(拒否権の放棄)
乙は、第3条に定めるすべてのペナルティおよび甲の裁定に対し、いかなる理由があっても異議を申し立てることはできず、これを無条件で受け入れるものとする。
契約締結日: ゼンギー歴69年 8月10日
甲(オーナー): バクニュー・アーセナルフィック
乙(契約者): ____________________(印)
──────────
「まあ、簡潔に言えば君が自由になるための近道を記したものになる。このヌルシアムでは奴隷の金の使い道など無いから、所持金の二倍と表記させてもらったが……つまりはこれから君は12連勝すれば晴れて自由の身というわけだ」
ふむ……今の所持金が金貨20枚だから……。
2の13乗が8192で最初の所持金が実質10だから……14連勝が必要……で僕は今2連勝してるからあと12連勝すれば81920枚になって自由の身ってわけだね。
……ふむふむ、元々8100回勝たなければいけないことを考えると、破格と言っても良い条件だ。
だがしかし、一度でも負けると全額没収な上に契約書に書いている
もしかしたら手足カットが特別ペナルティ!
とか言われたら今後の試合で勝つことが難しくなるし、僕という奴隷の価値が高いのならそれくらいはされても不思議ではない。
「まあ、君のメリットも相当なものだが、こちらのメリットも相当なもの……普通に考えてヌルシアムで14連勝するなんて不可能に近しいし……一度部屋に戻って考えると良いよ。存分に悩みたまえ──全てを諦めてヌルシアムで一生飼い殺しにされるか、希望を見て険しい道を足掻き続けるか……」
爆乳さんはニタリと意地の悪い笑みを浮かべた。
「…………」
この笑顔を見ただけだと爆乳さんの性格が最悪なように思えるけれど、爆乳さんの僕を見つめる瞳は見下すようなものではなく、どこか信頼しているような……少なくとも悪いものではなかった。
……確かにこの契約は僕にとってアドが多い。
しかしながら、ずっと勝ち続けることの難しさは今まで二回試合をしてきて分かっているつもりだ。
これまでの試合は、そうだね……どこか初見殺し的なものであったと思う。
能動的な男娼がいなくて、尚且つこの世界の女性に男性の免疫が無い……複数の有利な事象が重なったことで得ることができた勝利だ。
きっとこれからの試合は僕というイレギュラーを研究して対策してくる女剣闘士が増えてくると思う。
なにせ彼女らの性欲は異常極まりない。
僕のような思春期男子の性欲を遥かに超えた餓え方を見せている。
……だからこそ、自力でフル勃起できる僕にひたすらエロいことをしたいと思っているはず。
まあ、それは本当は歓迎したいところなんだけど……自由の身になるためには、その欲望に応えるわけにはいかない。
ま、簡単に言えば、僕対策をしてくるだろうから連勝し続けるのはクソむずいってことだね。
……うーん、でも簡単にサインはできない。
もう少し譲歩してもらったり、何かしらの条件を変えてもらうだとか────
「──ちなみに特別ペナルティは……ふふ、そうだね、私という年増を相手に君の童貞を捧げてもらう……とかにしようかな」
「──サインします。ペンを貸してください」
「……え?」
依然として、僕のちんちんはビンビンだった。
明日からまた通学中の電車内でこの作品書くことになるな……。