種付け奴隷剣闘士として売られた僕が貞操逆転世界で地位を得るには   作:恋狸

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吹雪で電車止まってムカついたので投稿。


いただきを目指して

 僕は戸惑う爆乳さんを尻目に、八ヶ月間ペン習字を習っていた実力を遺憾無く発揮して契約書にサインを書いた。

 

 ちなみに何だか都合の良いことに、この世界に転移した時点で僕の言葉と文字は自動的に翻訳されているっぽい。

 まさか異世界が日本語使ってるわけは無いだろうし、僕の視点で翻訳されてるだけだと思う。

 

 これは嬉しい誤算というやつ。

 

 ……さてさて──ペナルティがペナルティになってないじゃないですか!!!

 僕にとってはご褒美ofご褒美というか……爆乳さんで童貞を捨てられるならわざと負けることもじさないというか…………いやいや落ち着けよ僕。

 

 ついつい誘惑に負けてサインしてしまったけれど、わざと負けて受け身でエロいことをされたいだなんて僕の(性癖)に反することだ。

 

 僕が秒速でサインをしたのは性欲に負けたわけでなく、特別ペナルティがさして僕視点で問題ないということが分かったからであって……。

 

 

 ──わざと負けるなんてそんなことするわけないじゃないですかぁ!!

 

 ハッハッハ、と僕は心の中で高笑いする。

 

 

「ふふ……君がもし負けたら……どの部位をいただこうかな……繋がりながら薬指を貪るというのも悪くはない……」

 

 

 わざと負けるわけないでしょ。バカなの?

 普通に考えて勝負事で誘惑に負けるなんて愚の骨頂。バカのすること。僕は脳まで海綿体に支配されてるわけじゃないんだよ。

 

 勃起は己の管理運営で。これ、絶対。

 

 

 ………………。

 

 

 くっそ……その性癖(カニバリズム)か……。

 

 

☆☆☆

 

 僕はトボトボとオーナー室を出た。

 爆乳さんの爆乳に後ろ髪引かれる想いが無いと言えば嘘になるけれど、彼女のおっぱいに手を伸ばした瞬間、その伸ばした手が食べられてる可能性があるのはいただけない。

 

 くっ……性癖のせいでミミックみたいな性能してるな爆乳さん!!

 

 目先の(おっぱい)に思考を奪われたらダメってことだね。これは僕も反省する良い機会だったかもしれない。

 

「どのみち契約書は僕にとって有利なことが多い。……でも負けたら童貞と同時に体の部位が喪失するのはエグいですね……」

 

 また僕が負けられない理由ができてしまった。

 ……この世界にまともな性癖を持った人はいないのかな。今となってはただ純情な反応を見せていたフィルナさんが恋しいまであるよ……。

 

 うっ……うぅ……びゅるっ……!

 というのは冗談として、ぼちぼち次の対戦相手が伝えられるだろうし、対策を練る必要がある。

 

「……うーん、流石に三連続でネームド女剣闘士が出てくるかどうかだよね」

 

 目立った特徴のない女剣闘士をモブ扱いしてしまって恐縮だけれど、正直僕はそういう人たちには一切負ける気がしない。

 それはメスリスさんの情報を得るために女剣闘士の区画に行った時に確信した。

 

 ──この場に僕を脅かす存在はいないと。

 

 だからこそ、僕は常にネームド女剣闘士──つまるところ()()()()()()に細心の注意を払っている。

 

「──彼女らの性癖に迎合する。その上で、僕の性癖に迎合()()()。それが残された勝ち筋だ……いや謂わば裏筋……」

 

 我ながらやかましいな。

 ……まあ、僕のふざけた発言はともかく言ってることは紛れもなく正しいのではないかと思っている。

 

 僕の必勝勝ちパターンはコレだ。

 

・情報収集(性癖情報必須)

・性癖を理解した上でウィークポイントを探る。

・ひたすら弱点を突き、判断力と理性が切れたタイミングで僕が攻めに攻める。

 

 単純明快だけれどこれが一番良い。

 ……悲しいことにね。身体能力で圧倒的に負けてる以上は、試合に勝って勝負にも勝つ必要がある。

 というより、性癖バトルという勝負に勝たなければそもそも試合に勝つことができない……と言ったほうが正しい。

 

 常に不利なのは僕。

 けれど情報面でアドを取っていく。

 

 メスリスさんはちょっと金玉破壊攻撃以外は雑魚だったから例外かな。……うーん、僕のちんちんに敬礼して以降会ってないけど元気かなあの人。

 

 そんなことを考えながら僕は帰路を辿る。

 自分の部屋に着いた時には、もうすでに夜と言っても差し支えのない時間だった。

 

「一旦寝るか。考えをまとめるには睡眠が一番良いからね」

 

 僕は若干イカ臭い布団を被って目を瞑る。

 異世界に転移してからどうにも寝付きが良い。

 激動の毎日だからというのもあるけれど、どうにも僕はまったく知らない世界に来た割には感じるストレス値が低かった。

 

 ……ある意味男の理想を体現した世界だからかな。

 それとも、僕が今人生で一番充実している瞬間だからなのかな。 

 

 どちらにせよ……今日もよく眠れそうだ。

 

 

☆☆☆

 

 ──ふぅ、ふぅ……はぁあ……♡

 

 僕はちんちんがやけにスースーするなという感触とともに目覚めた。辺りはまだ暗い。

 違和感を抱えながら上体を起こすものの、部屋には誰もいない。ただちんちんがスースーするだけ。

 

 気の所為かと思ったが、僕は股間付近がやけに盛り上がっていることに気づく。

 

「…………」

 

 スッと布団をずらすと──

 

 

 そこにいたのは──頬を上気させて僕のビンビンたるおちんちんを一心不乱に見つめるメスリスさんの姿だった。

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

「きゃぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

 

 叫びたいのはこっちなんですけど!?!?

 

 

 

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