種付け奴隷剣闘士として売られた僕が貞操逆転世界で地位を得るには   作:恋狸

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真実は残酷

「…………何してんの?」

「ふ、ふん……あんたには関係ないしぃ?」

「ここ僕の部屋なんですけど」

「…………」

 

 メスリスさんは閉口して目を逸らした。

 ……うん、気が動転してしまった僕だけど、段々と状況を理解してきた。

 

 恐らくこれは()()()というやつだ。

 ベッドに忍び込んで僕の下半身をさらけ出す行為なんて、夜這いじゃなければなんだというのだ。

 

 ……問題は、このヌルシアムは男娼の管理が非常に厳重という点にある。そもそも警備を掻い潜って男娼の住む区画に行くこと自体難しいのに一体どうやって……。 

 

「メスリスさんはどうやってここに来たの? めちゃくちゃ警備が厳重って聞いたことがあるけど」

「……その、幻影魔法を応用して自分の姿を背景と同化させて来たのよ。あ、アハッ、こんな簡単な魔法に引っ掛かるだなんてヌルシアムもざーこ──」

「で、どうして僕の部屋に来たかなんだけどさ」

「…………」

 

 メスリスさんは再びわざとらしく目を逸らした。 

 僕はジト目で彼女を見ながら続けた。

 

「メスリスさんも知ってるよね? 男娼区画に無断侵入した女剣闘士は有無を言わさず()()ってルールをさ。君がオーナーの親戚だからって、その温情にあずかることは期待できない。親戚だからこそ知ってるでしょ?」

「……バクニューお姉様がそんな不平等なことするわけないもの」

 

 ふむ、そのルールについては知っている、と。

 そんな危険を冒してまで僕のところに来る理由はなんだろうか。……いや普通に夜這いだと思うけど。

 

 いや〜、ついに僕も夜這いされる身分になったか。嬉しいか嬉しくないかで言われると割と嬉しいね。 

 その初めての夜這いがまさかメスリスさんだとは思わなかった────け─────ど!?

 

 

 そうじゃん!!!

 

 

 僕はパンツの中に手を突っ込んでゴールデンボール先輩の無事を確かめた。

 

 ……ふにょんふにょん、びよーん。

 

 ふぅ、どうやら無事だったみたいだ。

 

 もしかしたら僕のちんちんをギンギンの目で見てた時は金玉破壊数秒前だったのかな。

 

 ……危なかったぁ……金玉への執着に関しては右に出るものがいないメスリスさんだ。……いやいるわけねーだろ、って感じだけどさ。

 

 ついにメスリスさんのゴールデンブレイカーは音も痛みもなく完遂させることができるほどの域になったのかと危惧してしまった。

 流石にそこまでの進化は遂げなかったか。

 復讐に来たのかと思っちゃったよ。

 

 ……ん?

 ってことはそうか。

 単純に夜這いに来たということは、あの試合を通して僕に惚れてしまったということになるのか。

 いやー、恥ずかしいなぁ。僕も罪な男だよまったく。

 

「気持ち悪い笑顔してる……こわ……」

 

 ははは、照れ隠しか。

 まあいいや。問い詰めよう。

 

「で、メスリスさんは僕に夜這いしに来たってことで大丈夫?」

「はー?? ぜんぜん違うけどぉ?」

「やれやれ、照れ隠しなんかしなくて良いよ。ここには君と僕しかいないじゃないか」

 

 顔を真っ赤にして反論するメスリスさん。

 僕はそれを照れ隠しだと断定してニヤニヤしながら深掘りすると、突如メスリスさんはスンッという無表情になるとメスガキ臭を一切消して言った。

 

 

「いや本当に全然違うから。なんであんたなんかを夜這いしないといけないのよ」

「え」

 

 え、違うの……?

 絶対照れ隠しだと思ったのに、よくよく見たらメスリスさんの目はガチで違うと言ってる。

 

 ほな夜這いとちゃうか……。

 

 

「あたしが夜這いしに来たのは──そう! おちんぽ様よ!!!」

 

 

 夜這いやないかい。

 

「それは僕に夜這いしたのと一緒じゃん」

 

「は? あたしが崇拝しているのはあんたに付着してるおちんぽ様なんだケド。あんたの言葉も思考も全てどうでもいいの。……あたしはバカだったわ。玉だけに囚われてた。玉を潰すことだけが快感なんだって、それだけを信じてた。──でも、竿も玉も含めた完全生命体──おちんぽ様が全てだったって気づいた」

 

 でもな、メスガキが言うにはな、僕はおちんぽのパーツであって僕本体はどうでも良い言うとんねん。

 

 ほな夜這いとちゃうか……。

 

「でも試合で僕に迫られて動揺してたみたいだけど?」

 

 すると、メスリスさんは目を逸らしながら顔を赤くして言った。

 

「そ、それはちょっとした気の迷いだしぃ? べ、別にあんた本体なんてどうでもよくて……」

 

 その反応は夜這いやないかい。

 ……うーん、思ったより脈があるな……。

 でも僕のおちんちんを崇拝しているのはガチで本当らしいのが地味に悔しい。

 

 男はちんちんで動いてるとかよく言われてたけど、まさかこの世界でそんな指摘をされるとは僕もびっくりだよ。

 ……いやでも海綿体がどうとか云々かんぬんとかこの世界じゃ明らかになってない説もあるし、案外一人でに肥大化するちんちんに自我があるのでは? と疑うのも無理はないのかもしれない。

 いや無理がありますよ。

 

「ふーん……」

「ちょ、ちょっと! おちんぽ様じゃないあんたが近づかないでよ!!」

「その割には、顔が赤いけど?」

 

 あの試合の時のようにメスリスさんに近づくと、彼女は頬を赤くしてなんの力のこもっていない手で僕を押しのけようとしたが、それが形だけの抵抗であることを僕は理解していた。

 

 彼女の頬が、その深紅の瞳と同じように赤くなっていく。

 ロリではあるものの、どこか二次元の画面から出てきたようなムチムチロリであるために、ロリコンじゃない僕も自然と興奮していく。

 

 ……そこで僕はふと気になった。

 ここで僕がちんちんをさらけ出したら、彼女はどんな反応を見せるだろうかと。

 

 ただ単に興奮するだけならば、それは最早僕に興奮しているのと実質同義。なにそれは、僕が現在迫ってる時に見せている反応の延長線上だからね。

 

 それこそ、メスリスさんのおちんぽ様に夜這いしているという苦し紛れの論説を否定することに繋がる。

 

 

 そう判断した僕は、ずるんっ! と勢いよくパンツを脱ぎ、半勃ちしているちんちんをメスリスさんの眼前に出す。

 

「あっ…………あ……あっ♡」

 

 刹那、みるみるとメスリスさんの瞳が甘く蕩けたものに変化していき、唇の端から唾液がこぼれ始める。

 そして彼女は立ち上がると叫びながら部屋を出ていった。

 

 

「う、うへぇ! お、おちんぽ様ぁぁあああ!♡」

 

 

「…………」

 

 

 

 ほな夜這いとちゃうか。

 

「釈然としなぁい!!!!!」

 

 

 なお、僕の温情によりメスリスさんの無断侵入は不問になった。




ちんちん≫≫≫≫≫≫越えられない壁≫主人公

次回から第三試合についてです。
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