種付け奴隷剣闘士として売られた僕が貞操逆転世界で地位を得るには   作:恋狸

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頭空っぽにして読んでください。
頭空っぽにして書いてるんで。こんなもん正気で書けるか。


潰された金玉の痛みをまだ知らない

「男がいる……」

「どうしてここに……!?」

「もしかして迷い込んじゃったのかな♡」

「連れ込んでもバレないんじゃないですかね」

「んほぉ! いくぅ!」

 

 女剣闘士が住んでいる区画に行くなり、僕は性欲ガンギマリの周目の目に晒された。大方予想通りではあったけど、思ったより人って視線に気づくもんなんだね。

 それにしても、僕たち男奴隷の区画とは打って変わって、ここはそれなりに部屋の外に人がいた。

 

 仲良く談笑してる姿も見えるし、剣闘士同士で気が合う人とかもいるみたいだね。まあ、貞操逆転世界ってことを考えると専ら下ネタで仲良くしてそうだけど。

 男娼について談笑ってか。はは。

 

 とりあえず僕は笑顔で挨拶をすることにした。

 

「お騒がせしてすみません! 僕は新人奴隷のユウタです! ちょっと聞きたいことがあって来たんですけど、暇な人とかいます?」

「「「「はい!! 暇です!!!」」」」

 

 なんとも統率の取れた返事だった。

 全員が全員ギラギラした瞳で僕を見ている。

 そんな目で見られたら興奮しちゃうじゃないか♠

 

 まあ、そんな冗談(ヒ◯カ)はさておき、どうやら今いる女剣闘士に目立った特徴を持つ人たちはいない。

 こう言っちゃアレだがモブ顔ばっかである。

 

 ヌルシアムの規模を鑑みるに女剣闘士の数は百人くらいいても不思議ではないし、明確に特徴のある人たちは少ないのだろう。

 そう考えると初手でフィルナさんを対戦カードにしてきたオーナーってもしかしたら慧眼? 

 

 なんだか話が合うような気がするぞ。

 

 勝つしかない僕にとっては情報こそが武器。

 なればこそ、どれだけ相手が悪名高くても、有名であればあるほどに情報は集めやすい。僕にとってはそれこそがイーブンに持ち込む術だ。

 

「えーと、僕の次の対戦相手がメスリス・ガキ・ゴールデンブレイカーって人なんですけど、特徴とか弱点とかあったらお姉さんたちに教えてほしいなー、って」

 

 すると、一瞬にして場がシーンと静けさに満ちた。

 誰もが僕を同情的な目で見ていて、中には涙を流して絶望している女剣闘士すらもいる。……うーん、ガンキ先輩の情報を鑑みるに、女剣闘士側でもメスリスさんは悪名高いようだ。

 

 そしてポツポツと半ば愚痴のように彼女たちはメスリスさんの情報をこぼし始めた。

 

☆☆☆

 

「うっ……うぅ、私が狙ってたショタの金玉を毎回破壊する星人……それこそがメスリスだよ。再起不能になって私の試合予定が毎回崩れるんだ……あいつほんまに許せない」

 

「多分だけど両親を金玉に殺されてるってくらい金玉の破壊に異常な執着がある」

 

「性癖が金玉破壊なのか、女剣闘士としては珍しく直接的にエロいことはまったくしない。案外ウブなのかも」

 

「でも部屋でめっちゃシコってるらしい」

 

「エルフ族だから見た目よりは割と年食ってるはず」

 

「踏み潰すか握り潰すか気分次第で決めてるって言ってた」

 

「かつて硬化魔法で対抗しようとした男娼がいたけど普通に潰されてた」

 

「多分金玉に親を殺されてr」

 

☆☆☆

 

 以下がだいたい得られた情報だった。

 うーむ、かなり女剣闘士として異質なのは分かる。

 

 圧倒的金玉への執着。

 金玉に誰か殺されたんだろうか?

 でも聞く限り金玉の破壊に興奮を覚えているタイプっぽいので、恐らく多分性癖だと思って良いはず。

 

「もし相手に触れることが可能な競技だった場合、必ず初手で金玉を潰しにかかってくるはずだから強く生きて……」

 

 殺意が高すぎる。

 試合中にも金玉を潰してくる可能性があるわけだ。

 

 ……なるほどね。大体分かったよ。

 性格がメスガキということを鑑みても、このヌルシアムのシステムを鑑みても、恐らくメスリスさんは敗北を知らずに生きてきたタイプだ。

 

 自分の優位性を絶対に疑わない。

 そしてその加虐性から、特に男というものを下に見ている可能性が高い。

 

 ……つまるところ、試合中に僕の優位を見せつけて、自分が下に見ていた男という存在に劣っている事実を突きつけるのが勝利への近道だと思う。

 そして優位を見せつける上で一番効くのが、相手の得意ジャンルで勝利することだ。

 

 

 ──やろうか、わからせ。

 

 

「見えてきた……そうと決まればやることは一つか……」

 

 

 僕は脳内でプランを練りながら歩き回る、

 僕に群がっていた女剣闘士たちは、僕が負けることを確信しているようで、哀れみの込めた合掌を僕に送った後に消えていった。

 まあ、無理もないけど何だか癪だ。

 

 ……いずれ僕が最強の種付け奴隷剣闘士として成り上がってやるから、その時を楽しみにしていて欲しい。

 その前にお金が貯まったら普通に逃げるけど。

 

 

 そんなことを考えながら歩き回っていると、不意にぽんぽんと後ろから肩を叩かれた。

 

「ぅん? あれ? 君は……?」

 

 振り向くとそこには可愛らしい少女がいた。

 赤紫色のサイドテールに深紅の瞳を携えていて、八重歯の見える口元はニヤニヤと意地の悪い笑みに染まっている。

 特筆すべきはその服装で、なぜか知らないがバニーさんの姿をしていた。

 胸元はぶかぶかだし背は小さいしで見た目は完全にロリなのに、太ももの肉付きは良かったり醸し出す雰囲気がどこか扇情的でもあった。

 

 うーむ……僕はロリコンではないのだけれど……合法ロリなら正直イケる。耳も尖がっていてエルフっぽいし、どうにも僕の集めた事前情報通りだ。

 

 ──メスリス・ガキ・ゴールデンブレイカー。

 

 恐らく目の前にいるこの少女こそが僕が7日後に試合をする相手──新人金玉潰しブレイカーさんだ。

 

「あはっ♡ おにーさん、あちゃしの情報を集めてるんだってぇ〜〜? むだなのにさぁ♡ 大人しくぅ……あちゃしに金玉潰されてピーピー鳴いておくのがいいんじゃなぁい?♡」

 

 味の見本市ならぬメスガキの見本市!!

 まさしくオタクの考えるメスガキそのもの!!!

 

 こうまで完成度高かったら感動しちゃうよね。

 メスガキエルフ(103歳さん)の全力メスガキムーブ。

 いやぁ……素晴らしいね。

 

「うん、勝つためにね。メスリスさんこそ、今のうちから降参する準備をしておいたほうがいいんじゃない?」

 

 内心の感動を隠しつつ、僕は泣いて蹲る弱い男じゃないんだぞと牽制するためにメスリスさんを煽った。

 すると彼女は明らかに不機嫌そうな表情を隠そうともせずに僕を睨みつける。

 

「ハァ?? オトコが偉そうに……。どーせオトコなんてぇ……オマタにぶら下がってるダッサぁーいお袋を蹴られたらぁ……なんにもできないくせにぃ♡ くすくす……あちゃし、あのシワシワのお袋を潰すのが一番興奮するんだぁ……♡」

 

 やっぱり性癖だったか。

 まァ、この世界だと男に迫られる経験なんて無いだろうし、自ずと弱者である男を虐げる方向性に性癖が固定化されていても妥当なんじゃないかと思う。

 その結果が金玉ブレイカーなのは僕としてもタマヒュンしちゃうところなんですけども。

 

 ただ……僕は自分が優位だと()()()してるおバカさんを正すのが結構好きでね。

 特に、自分の分身たるお稲荷さん……金玉……ゴールデンボールを風船でも割るような感覚で潰そうとしてる悪魔(メスガキ)には怒りすら覚えている。

 

 

「──君は潰された玉の痛みを知らない。僕は君に勝つことで、敗北と痛みを身をもって教えてあげるよ」

 

「ま、ムダだと思うけど精々頑張ってネ。きゃはっ♡」

 

 

 最後まで余裕を崩すことなく、メスリスさんは消えた。

 ただ、自分の思い通りに恐れない男なんてきっと僕が初めてだったに違いない。どこか不満げな表情を垣間見せることもあった。

 

 ──メスリスさんに潰された数多の金玉に代わって、僕はヤツにお仕置きをしてみせる。

 

 そう誓った。

 




金玉に代わってお仕置きよ!(最悪)

次回、ついに試合開始のゴングが鳴り響く!!

チーン!
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