転生したらまた愛馬だった…って、今度は女の子ぉ?! 作:ミヤセ
少しずつ描いていく予定の初心者です。
馬生でのラストラン
1982年12月11日沙田競馬場…。
『さあ、年末の香港は沙田競馬場の最後の直線へ各馬が飛び込んできたぞ!先頭はやはり日本のカルディナリスだ!二番手はレイジングブルースだ!その差は絶望的に広げられているがここから詰められるか?』
「行けっ!カルディナリス!お前の本気を世界に見せてやれっ!!俺も何とか落ちないようにしがみ付くから!お前の本気をここで世界に見せてやれ!!」
(ああ…ああ…そうだな…。これが最後だ。俺の競走馬人生最後のレース。だから最も強く印象深く残るであろう勝ち方で…この世界競馬史に蹄鉄を刻みつけて…勝たせて貰おう!…本気も本気!この120%の力でなっ!!)
『だが、ここでカルディナリスが一気に加速!騎手も危うく落ちかけるほどの急加速!速い!とんでもなく速い!これは飛んでいる!飛んでいるぞ!今、ターフでただ一頭、翼を広げて翔んでいる!後ろが止まったかのようだ!何なんだ、これは!?これでサヨナラなのか!これが月の女神に愛された馬のラストラン!魂にこの景色を焼き付けろ!とばかり!…これが!これが本当の本気のカルディナリスだぁ~~~っ!!』
「…っしゃあああああっ!!」
(…うっしゃぁ!!勝ったどぉ~~!!これで有終の美を飾れた!いやー、疲れた~!2着争いのあいつらとは目算50mくらいあったな…。…うーん、疲れた!…でも楽しかった!)
『的場騎手も、右手を挙げて大歓声に応えます!…ああ、珍しく的場騎手が泣いております!鬼の的場にも涙です!』
「お疲れ様、カルディナリス。お前のおかげで俺は史上初の無敗三冠騎手と無敗日本ダート三冠騎手となれたし、海外G1初勝利と初連覇の騎手になれたんだ。…ああ、寂しいなぁ…。お前とのレースもこれで御終いだなんて…本当に寂しいなぁ…。」
(それは言いっこなしだぞ、的場さん。あんただから俺は走れたんだ。俺たち揃って無敗三冠馬であり無敗日本ダート三冠馬なんだぞ。あと俺の子供にも乗って貰わんと困る!)
「そうだなぁ…お前の産駒に乗って重賞勝って、いつかお前の子孫の調教を請け負ってみたいな。」
(ははは…その調子だ。やっぱりそうやって目をギラギラさせてる的場さんが俺は好きだぜ。)
「ありがとう。そしてお疲れ様。次は繁殖で成果出してくれよ、相棒?」
そうして俺と的場さんは取材陣や陣営が待つウィナーズサークルへと歩みを向けるのだった…。
…って、おい、そこのフランス記者!フラッシュが眩しいんだが!!俺だからいいけど他の馬でやるんじゃねえぞ!?
とりあえず、1話目はここまで…。
次話はこの子の簡易ウィキもどきです