転生したらまた愛馬だった…って、今度は女の子ぉ?!   作:ミヤセ

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お待たせしました。
遅筆な為、漸くトレセン学園に入学することとなりました。


トレセン学園に入学しました

やっと来ましたトレセン学園!

 

いやぁ、人化したら前とは違う事ばかりで嫌になるね!

トイレとか風呂上がりのケアとか!

しかも栗毛の中でも珍しい月毛なわけで余計目立つ…。

 

幼稚園の頃は芸能界からのスカウトが煩わしくて、お祖父様…あ、オーナーの和泉兼仁さんね。に頼んで何とかしていただいたのですが、一部には法的措置にまで発展しました。

 

まあ、その原因は私が参加していた小学生以下向けのレースにあるんですが…。

 

 

その日は地域の地区大会みたいなレースの決勝。

それまで3連覇していた栗毛のウマ娘、ナスノホマレの最後のレースだった。

今までは彼女と番手には大体3〜5バ身差がついていたが、今回はその前に10バ身くらい差をつけて、私が居た。

 

地元のゴール板を久方ぶりに2番手で通過した彼女の心には悔しさよりも自分なんて叶わない存在がいて、それを超えられるかもしれないと言う思いが芽生えた。

 

今でも私を祝福しながらも闘争心と執着心で燃え上がるその目はしっかりと私をロックオンしていたのを覚えている。

 

その後、彼女はトレセン学園に入学、阪神ジュベナイルフィリーズを制し、クラシックG1制覇を目指し、夕方の校外ジョギング中、トラックに撥ねられかけた子供を助けようとして、トラックとガードレールに挟まれ、右脚を複雑骨折してしまい、レース生活を断念することになった。

そのままサブトレーナーとしてレースに関わる様になる。

 

なお、その時に助けた子が後に彼女に師事し、師となった彼女の無念を晴らし、阪神ジュベナイルフィリーズ・桜花賞・NHKマイルカップ・安田記念・マイルチャンピオンシップの勝ちウマ娘となるのだが、それは別の話。

 

結局は私と彼女との最初で最後のレースとなったのだが、その時の光景が周囲曰く余りにも神々し過ぎて絵になる写真だった…。

 

そう、余りにも絵になり過ぎたのだ。

地元の新聞社に所属していた記者が地元紙にその写真と一緒にレース結果を掲載、それをたまたま目にした芸能事務所が私のスカウトに動き出してしまった。

 

結局、余りにもしつこ過ぎた勧誘行為に私よりも和泉財閥グループ側がブチギレて、訴訟にまで発展。

 

しかも、スカウトの際に担当者が放った「確かに今は優秀かもしれないが月毛が大成したことはなかった。そんな『走れない』ウマ娘より、モデルをやった方が良いでしょう!」という発言に面談に立ち会っていた兼仁会長達が完全にプッツンしてしまった。

 

結果、ガチ抗争体制になった和泉財閥グループ相手にたかが芸能事務所程度が叶うはずもなく、裁判沙汰にまで発展した一連のトラブルは和泉財閥グループ側の主張が完全に通り、圧勝という形で幕を下ろした。

 

まあ、それ以降、和泉財閥グループとしては漸く現れた期待の星に何かあってはマズイ!という考えがあるみたいで過保護モードに加速していった。

 

因みに過去の歴代和泉財閥グループ所属のウマ娘で一番の功績はG2の目黒記念を連覇したフェアリーハートさんなんだけど、それも戦後すぐの事で、以来、長らく活躍バが居ない状態だった。

 

勿論、重賞勝ちウマ娘は何人もいるけど、G1なんて未だに届かない。

 

フェアリーハートさんの愛弟子で今世の私の父方のお祖母様に当たるフェアリープリンさんが安田記念ハナ差の2着と天皇賞(春・秋)のクビ差2着が一番近かった瞬間でした。

 

特に安田記念はあと10センチ、ゴールまでの距離が長かったら…。とまで言われる大接戦だったみたいで、今でも競バファンの間で語られるタラレバのメジャーネタらしいです。

 

そんな和泉財閥グループのウマ娘の中でも期待の星に据えられた私への周囲の溺愛振りは異常でして…。

 

すこし、ジョギングに出掛ければいつの間にか周りを和泉財閥グループ所属のウマ娘SP陣に囲まれていたり、シューズを買いにスポーツ用品店に行けば、支払いはすでに済んでいたり…。

 

その為、トレセン学園に行きたいと両親と兼仁さんに伝えたら、何故かアメリカから引退したウマ娘を養成トレーナーとして招聘。

 

それが史実で私の父であったセクレタリアトさんでした。

彼女の指導は私には最適だったようで、母国でよりこちらの方が良いと和泉財閥グループと個人契約を結び、私の専属トレーナーとして鍛えて貰いました。

 

彼女と和泉財閥グループ医学部の共同トレーニングは文字通りスパルタなんて可愛いレベルで、本格化する前に成長に悪影響がでないギリギリのラインをひたすら基礎身体能力を上げようというテーマのもと、徹底的に私の身体を鍛えに鍛えた。

 

その為、例の地区大会を6連覇してしまい、トレセン学園に入学する前からある意味注目の的でした。

 

 

そうして、気付けばトレセン学園中等部への入学式の日を迎えました。

 

両親と兼仁さんとその奥様にセクレタリアトさんが保護者枠で参加し、私のデビューは高等部からという事でトレーナーからの早期スカウト合戦が予想されていました。

 

 

…が、私は既に担当して貰うトレーナーを決めていました。

交流のあった現役サブトレーナーのナスノホマレさんから紹介されて居ましたので…。

 

それが当時、トレーナー歴4年目の的場仁トレーナー。

そう、前世の私の生涯鞍上にして、殆どの一族を担当してくれた方でした。

 

因みに、ナスノホマレさんのトレーナーさんでもありました。

 

的場トレーナー的には予想外の大物の担当がいつの間にか決まっていた様で、当初は戸惑いながらの指導でしたが、セクレタリアトさんとちょこちょこ連絡を取り合っており、和泉財閥グループ医学部の協力も得られた事からデータ面の負担が減り、トレーニングの成果が目に見えて出て来ると本調子を取り戻し、マーク戦法とその対策などを私に教えてくれました。

 

いや、本当に分かりやすく、またやりやすいので助かりますわ。そんな感じで中等部は学業メイン、基礎トレーニングメインで過ごす事になりました。

 

所で、セクレタリアトさん…。

その2メートルちょいの高い身長な上にお胸の3桁オーバーなエベレストを経由して私を指導しているのに、何で私の足元の細やかな異常に気付けるんですか?

え?見なくてもわかる?

そ!そうですか…。

いえ、等速ストライド伝授して頂けたのは本当にありがたいのですが…。




次話も書いては居ますが、時間かかりそうで。
遅筆で申し訳ございません。

セクレタリアトさんは当初は夏休みと冬休み限定でした。
が、気に入ったのと、母国で彼女の指導に合うウマ娘が居なかった為、専属トレーナーに契約変更しています。
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