プロローグ
「……買えた。っシャア! 」
俺はついに求めていたSwitch2を購入出来た。このトレーナー激務の間チャンスを虎視眈々とうかがったこのハードがようやく買えた! 抽選に落選し続けた俺だが、一部の店舗が先着販売に切り替えた事で巡ったチャンスをようやく掴めたのだ! ならやるべき事は1つ!
「アレとアレはシリーズモノだから買うとしてアレとアレも買いたい」
そうして俺は勢いに任せ買回わり全てクレジットカードにて決済を済ませた。…………今回の請求時に冷や汗をかくのは決まったが今更気にするのは
野暮だろう。
「あっ! 見つけたよお兄ちゃん! カレンを放って行ってた買い物は楽しかった?」
「ん〜……どうしてここに?」
俺の担当ウマ娘の【カレンチャン】が全ての買い物を済ませ寮の自室へ戻ろうとしたまさにその時扉の前に立っていた。
「ほほぉ? アタシ達に断りも入れずにゲームにうつつを抜かすってか? 生意気になったな子犬ちゃん?」
「っ! シリウス!? 君も来ていたのか!?」
「モルモットくぅん! 今日のお弁当をおくれよぉ! は〜や〜くぅ〜!」
「タキオンまで!? 今日はオフって言ってた筈だよ!?」
気づけば俺の受け持つチームのウマ娘達が包囲していた。あれよあれよと中に連行されて今や完全に尋問そのものかよ! チクショウ! せっかくのんびり攻略出来ると思ったのに!
「で? お兄ちゃんはどんなゲームを買ったの? まさかカワイイカレンがいるのに変なゲームは買ってないよね?」
「無い無い!」
「ハッ! 良いから見せな!」
「待ってシリウス!」
シリウスに引っ手繰られた紙袋の中身がテーブルに顕になる。
「…………チッ! ただの王道ゲームか。刺激的なモノでも入っているかと期待したが無駄だったな」
「流石に他人に見られて困る物はこんな場所に持ち込め無いよ……」
「お兄ちゃん?」
「無い! 無いからねカレン!」
「ふむ……せっかくだから親睦を深める為に始めるのもありだねぇ」
ジト目なカレンに詰められる中タキオンがSwitch2を開封してトレーナー室のWi-Fiへのセットアップを始めていた。
「待ってくれタキオン! せめて自分でさせてくれえぇ!!」
あれよあれよと僕のSwitchは担当バ達にセットアップを終えられソフトの起動すら始められていた。
「良いじゃないトレーナーくん。懐かしいわぁ……コレって相当難しかったのよねぇ……」
「ネットの攻略記事ではオリジナル版でカットされていた情報の補完とやり込み要素、新しい仲間もいるんだとさ。所でマルゼンスキー……君もいるって事は……」
「ええ。カレンちゃんに呼ばれてるわぁ」
「だよなあ……」
最後のメンバーであるマルゼンスキーも合流し、晴れて僕の受け持つチームウマ娘が集合していた。
「それじゃあ仕方無いから皆で攻略するよ? でもレースの近いメンバーが支障をきたす事態は避けたいから、そういう娘はプレイさせません。コレはトレーナーとして譲りません。もっと言えば購入者は僕なので僕のプレイデータで許可なく進行も許しません。発覚次第悪影響防止の為に撤去します」
『はーい』
はぁ……こういう所だけは意思が統一されてるのも、それはそれで……かな。
「当たり前だけど他人へのネタバレも駄目だからね?」
『もっちろーん!』
「じゃあ【高松宮記念】【大阪杯】に登録してるカレンとタキオンはプレイ禁止。って言ってもコッチはあまりやり込まないから本格的な攻略はお楽しみだね」
「やったぁ! カレン楽しみ♪」
「仕方が無いねぇ」
カレンとタキオンが納得した事で必然的に攻略者は僕とシリウスとマルゼンスキーになった。
次回からマルゼンスキー・シリウスシンボリとドラクエ1(HD2D版)を攻略し、その後2を攻略します。
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