海賊王兼天司長 緑谷出久のヒーローアカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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明けましておめでとうございます!

2026年最初の投稿は・・・ヒロアカの二次創作新作となります!

龍騎アカデミアと並行しての投稿となります。是非、こちらも閲覧頂けると幸いです。


第1話:最強のヒーローになる物語

「夢を追うのは構わない。だが、現実も見なくてはヒーローは命懸けなんだよ。それに個性社会で生きていくには無個性だとヒーローは難しい。」

 

憧れから放たれた言葉に僕は崩れ落ち、絶望する。時はヒーロー達が脚光を浴びる世の中・・・世界のおよそ8割が何らかの特殊能力を持つ「個性」を持っている。その個性を活かして人々を守る職業がヒーローだ。

 

そんなヒーローに憧れていた僕、緑谷出久。将来は平和の象徴と呼ばれているヒーロー・・・オールマイトの様なヒーローになること。でも、僕には決定的な問題があった。

 

それは何の個性も持たない2割の人間・・・無個性であることだ。

 

今、僕の目の前には憧れだったオールマイトが立っている。意を決して「無個性でも貴方のようなヒーローになれるのか?」を問いた。でも、その答えがこれだ。

 

「すまないが私も敵(ヴィラン)を追っている。悪いが失礼するよ。」

「あっ!待って・・・」

 

去っていくオールマイトを呼び止めるもその姿は既になく僕は地面に涙を落とす。

 

どうして・・・誰も分かってくれないんだ!僕はヒーローになりたいだけなのに。無個性は・・・

 

ふと、脳裏に過ぎる幼馴染の言葉

 

『来世は個性が宿ると信じてワンチャンダイブ』

「ワンチャンダイブ・・・ここなら。」

 

もうどうなってもいい。気が付けばそのまま屋上から身を乗り出して飛び降りた。降下している時間は長く感じた。でも不思議と地面に衝突した時の衝撃、痛みそれらは感じることはなく周りに響く悲鳴を最期に僕の意識は途絶えた。

 

これで・・・僕はもう。

 

「おい!何してやがる小僧。」

「えっ?」

 

誰かに声を掛けられて目を覚ます。何処だここ?真っ暗な空間だけど・・・なんか落ち着く。

 

「気が付いた様だな。」

「えっ?貴方達は?」

 

目の前に居る男2人を見て戸惑う。誰なんだ?この人達。1人は如何にも海賊っぽい格好・・・それも腰掛けて酒を呑んでいる。もう1人は白い六枚の白い翼?が生えているのか?まるで天使みたいだ。

 

「何をボヤっとしてやがる?これが本当におれの来世って奴か?」

「ええ、そうです。」

「えっ?えっ?」

 

海賊の男が放った言葉を聞いて更に混乱する。来世?僕が?

 

「少年。聞いて驚かないで欲しい。私達は君の前世だ。」

「ええっ!?」

「はっはっはっ!信じられんよなぁ?だが事実だ!」

 

高笑いする海賊の男に天使の人も微笑む。

 

「ってことはここは死後の世界ですか?」

「おいおいここが死後の世界な訳ねぇだろ?おれ達が生かしてやった。いや、厳密にはお前に眠っていたおれ達が覚醒して生かしてやったとでも言っておくか?」

「は、はあ?」

 

海賊の男は持っていた瓶の中に入っている酒を飲み干して目の前に立つ。で、デカい!

 

その背丈はとても大きく僕の2、3人分の大きさだ。

 

「名乗り遅れたな!おれはゴール・D・ロジャー!お前の前前世だ。皆からは海賊王だのこの世の全てを手に入れた男だの言われていたがもう昔の話だ。」

 

ロジャーと名乗った海賊の男に続いて天使の人も自己紹介する。

 

「私はルシフェル。空の世界で天司長の役割を担っていた。君の前世だ。」

「ロジャーさんとルシフェルさん・・・僕は緑谷出久です!ヒーローの世界でヒーローになりたくて。でも・・・」

「皆まで言わなくても分かってる。力が欲しいんだろ?緑谷とやら!この出会いは運命だ!もう一度お前の世界に戻ってやり直してこい!」

「道は開けます。緑谷出久。我々の力を授けましょう!」

「さあ、戻るぞ!お前の冒険になぁ!」

 

2人はそう言うと光の球体となって僕の身体に入っていく。

 

「うわっ!」

 

眩い光に包まれる中、僕の背中にルシフェルと同じ六枚の翼が生えると脳裏に2人の生前と思しき能力が付与される。

 

ルシフェルの"天司長の力"とゴール・D・ロジャーが鍛え、使用していた"3種類の覇気"・・・どちらか一つだけ取っても強い能力が同時に2つも僕の能力として与えられ、身体能力も上がっていく。

 

そう、これは海賊王と天司長が前世だった僕が最強のヒーローを目指す物語だ。

 

◇◇◇

 

「う、あう・・・」

「あ!おい!大丈夫か?」

「屋上から落ちてきてビックリしたぞ!君名前は?見たところ中学生だけど・・・」

 

意識を取り戻し視界がぼんやりとする中、救急車のサイレン音と多くの人達の声が聞こえてくる。・・・今のは夢だったのか?でも、なんで僕は生きてるんだ?確かに屋上から飛び降りたハズなのに。

 

「どうしたんだろうなぁ?あの子。」

「空を飛ぶ練習でもしてたのか?ほら、だって"あの六枚の羽"見てくれよ。ホークスと似た個性持ってる子じゃないか?」

「は?」

 

その声に動揺し、慌てて起き上がる。

 

「おい!君!ダメじゃないか動いちゃ!」

「六枚の翼?僕のことですか?」

「こりゃ重症だな。頭打って記憶が飛んでるぞ。」

「ええ?」

 

救急隊が目を丸くしながら言うと恐る恐る近くにあったミラーに映る自分の姿を見た。

 

「へあっ!?」

 

驚きが隠せなかった。・・・夢じゃない!それじゃああの出来事は本当だったんだ!

 

「おい大変だ!近くで敵が暴れてるぞ!」

「何っ?負傷者は!こんな時に!」

「敵?」

 

敵が近くで暴れていると聞いて早速、目を閉じて洗練された見聞色の覇気を使用する。ここから約数キロ先・・・見える!ヘドロの敵の姿・・・ん?奴が捕らえているのは誰だ?

 

「かっちゃん!!」

 

敵が捕らえている人物が幼馴染の爆豪勝己ことかっちゃんと知り、直ぐに立ち上がるとルシフェルの白き翼を広げた。

 

「ま、待て!まだ動いちゃ・・・」

「オブ・イノセンス」

「ええーーーっ!?」

 

その場にいた人達皆が目が飛びれるほど驚く。なんせ、僕が自力で傷を治してしまったからだ。そんなことは今はいい!かっちゃん!

 

「かっちゃん!」

 

僕は勢いよく空を飛ぶと上空で覇気を纏い、赤みがかった黒い稲妻を放って目にも止まらぬ早さで現場へと向かう。

 

「居た!」

 

見聞色の覇気で察知した場所を見つけ、ヘドロヴィランを発見する。・・・アイツだ!

 

「んぐ!ぐあっ!」

「大人しくしてろよ!お前の身体を乗っ取ってやるからさ!」

「・・・!」

 

地上を見下ろした途端、かっちゃんの顔が見えた。助けを求めている顔をしている!

 

「かっちゃんッ!」

 

一気に急降下すると腰に三本の刀を召喚してその一振を手にする。そして・・・稲妻を纏いながら地上すれすれを飛行する。

 

「おい!誰だアイツ!」

「ホークス?いや、違う!」

 

ホークスと勘違いしている野次馬を他所に僕は遂にヘドロヴィランまで迫った。

 

「よお!ヴィラン!」

「え?あ?なんだ?・・・えっ!?」

 

ニヤリと笑みを浮かべた僕をヘドロヴィランが見た途端、彼は冷や汗を流して焦る。

 

・・・もう遅い!

 

「神避!」

 

キーンという斬撃の音が聞こえ、刀をヘドロヴィランの目の前まで止めた直後、彼のみぞおちが凹んで口から血を吐くとかっちゃんを解放して吹き飛ぶとそのまま何度も壁にぶち当たって衝撃を与える。その威力は凄まじく漏れだした覇王色の覇気が辺りの家の塀にヒビを入れ、凄まじい風を起こした。

 

「「ええーーーーーーっ!!!」」

 

どこかの"ゴロゴロ使いの様な顔"をして驚く野次馬を他所に僕は白い翼を揺らしながら刀を鞘に収め、晴れゆく白煙の先を睨むと奥の壁に背を付けたまま気絶するヘドロヴィランの姿が映った。

 

「かっちゃん・・・。」

 

ヘドロヴィランが気絶しているのを確認すると傍らにいるかっちゃんへ目を向けると彼は意識を失って倒れていた。息はある。良かった。

 

「おい!あそこだ!」

「あ、やべっ!」

 

駆けつけた警察の姿を見て僕はこれ以上の混乱を防ぐ為に暁の空へ飛び去る。

 

もう一度言おう。これは前世が海賊王と天司長だった僕が最強のヒーローになる物語だ!




本作における
緑谷出久
原作通り無個性。いじめによって自殺したが精神世界で海賊王ゴール・D・ロジャーと天司長ルシフェルと邂逅し、自信が2人の来世であることを明かされた後、各々の力を得てヒロアカ世界に復活する。

戦闘能力は極めて高く、洗練された覇気は勿論。前世2人の技も使用出来る。背中にはルシフェルの四枚羽が生えており、空を飛ぶことも可能で使わない時は縮小できる。また顔つきや見た目は原作と変わらないがその姿に魅了される人が多い。

尚、性格までは引き継いでおらず彼らの性格が出てくることはない。(但し所々彼らの口調や喋り方が出てくる)

得物はルシフェルの刀を使用。非戦闘員は消すことが出来、戦闘時にはどこからとも無く腰に召喚して戦う。


神避:ロジャーの技。原作でははっきり言及されていないが赤みがかった黒い稲妻を纏っていることから本作では覇王色の覇気を纏った攻撃として設定。

パラダイス・ロスト:ルシフェルの技。空から無数のレーザーを放つ。

下記の技は周年イベでルシフェルのアビとして登場した技。効果も実際のアビの効果を踏襲したものになっている。

プレモニション:ルシフェルの技。治癒能力のあるバリアを纏う。更に毒や胞子などの状態異常。更には死柄木等の崩壊系の個性攻撃も防ぐ。

アブセンス・オブ・ライト:無数の光の球体を放って光の柱を放つ技。覇気と組み合わせて実体のない相手にも攻撃できる。

セヴン:ルシフェルの技。翼で身体を被って全ての攻撃を防ぐ。武装色の覇気と組み合わせると防御力が更に上がる。

オブ・イノセンス:ルシフェルの技。自分の傷を完全に回復し、次に放つパラダイス・ロストと神避の火力を上げる。

特殊能力
覇王色の覇気
武装色の覇気
見聞色の覇気
天司の羽根
万物の声を聞く力

得物
ルシフェルが使用している三振の刀を使用。デザインはどれも同じ。名前はオリジナル(ルシオ踏襲要素含む)。

暁(あかつき):三振の刀の内の一つ。主にブーメランの様に飛ばして攻撃する際に使用。

曙(あけぼの):三振の刀の内の一つ。こちらも役割は暁と同じ。

英統(えいす):三振の刀の内の一つ。言及はされてないが緑谷が2人の能力を覚醒した際に最初に使用した刀。他の二振とは違い、緑谷が手に持って使用する。名前の由来はロジャーの使っていた刀「エース」から。後に黒刀化する。
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