魔改造好きな提督   作:粉プリン

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追放

新型深海棲艦討伐作戦

 

今この鎮守府は割と騒がしくなっていた。何でもこの近くの海域に新しい深海棲艦が出たらしくそれの撃破に向かうのだが提督が最近おかしい。仕事に気が向いていないのか机に座っても虚空を見つめてる時間があった。

 

「どうしたのかしら?提督。」

 

「……何でもないわ。」

 

私、夕張は最近提督がおかしいことに気づきました。ここ最近の提督は話しかけても返事がたまに無いし、夜遅くまで妖精さんたちと何かしているみたい。しかも私達にはなんの相談もなし。これは青葉がスクープ扱いするのも頷けるわね。

 

「提督、そろそろ作戦の開始時間ですよ。」

 

「……分かったわ。」

 

心配だな…………何もなければいいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諸君、集まっててくれたこと感謝する。これより新型深海棲艦の撃破に向かう!目標は南西諸島海域の奥にいると推測される。夕刻までに確認できなかった場合は速やかに艦隊を引き戻せ、以上だ。現場の判断は各自提督に委任する!」

 

始まっちゃったわね、あの時元帥に一言言っておけばこうはならなかったかもしれないんだけも………喩え話をしても意味ないからね。今はこの状況をどうにかしないと。このままここで待機していればバレることはないけれど、そうしたら今度は私と一緒にいた鈴谷が疑われるかもしれないわ。それだけは避けたい。なら……

 

「いっその事一回やられてくるかな。」

 

「どうかしましたか、提督?」

 

「ん、何でもないよ大和。それじゃあみんなも出撃だよ。行ってらっしゃい。」

 

「分りました。第一艦隊出撃します!」

 

うちからは大和、武蔵、加賀、五十鈴、木曾、島風を出している。鈴谷は論外だし夕張と弥生は強すぎるからね。

 

「それじゃあ私も行きますか。」

 

ごめんね、みんな。少ししたらまた帰ってくるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………見つからないねー。」

 

「あと一時間ほどで夕刻になるわね。」

 

「今回の索敵は失敗か?」

 

出撃してからすでに三時間は二時間は経ってますね。さすがにこれ以上時間はかけられません。

 

「この辺りを索敵したら戻りましょう。…………どうかしましたか、加賀さん?」

 

「いえ、あれは何かしらと思って……」

 

加賀さんが指をさした方には小さな島があり、その岩陰に何かがいた。黒い服を着ていて、背中には…………尻尾?

 

「もしかしてあれって……」

 

「当たりか?」

 

「念の為艦載機を飛ばします。」

 

そう言って加賀さんが彩雲を飛ばしました。

 

「来ました………報告によると目標と特徴が一致。あれが新型です。」

 

ついに見つけたわね。早く他の艦隊に知らせないと。

 

「木曾さん、発煙弾お願いします。」

 

「わかったぜ。」

 

そう言うと木曾さんが砲身を空に向けて一発撃った。撃った弾の先から赤色の煙屋が出てきた。これで他の艦隊に合図は出せた。後はこの新型から逃げないように見張ってないと。

 

「………さっきから動かないがあれは生きているのか?」

 

気になったのか武蔵が話しかけてきた。

 

「そうですね。発煙弾を撃っても反応しなかったし。………加賀さん、あれは生きてますか?」

 

「艦載機が近くを通り過ぎた時首を動かしてこっちを見たらしいわ。」

 

と言う事は生きているけど単に興味がなくて反応しなかっただけですかね。

 

「大和さん、他の艦隊が到着したわよ。」

 

見ると後方からいくつかの艦隊が来ていた。

 

「なら私達も動かないと、提督、新型を発見しました。これより戦闘に入ります。」

 

「……………………了解したわ。」

 

通信が悪いのか返事が遅かったけど許可も出たことですし始めましょう!

 

「これより先頭に移行します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たわね。」

 

視線の先では、結構な数の艦娘がこちらに向かっていた。それほど私は危険視されていたらしい。

 

「これじゃあ、今更私でしたーなんて言えないわね。……おっと。」

 

独り言をつぶやいていると向こうから砲弾が飛んできた。射程的に大和型だろう。よく見ると遠くの大和の砲身から煙が上がっていた。

 

「向こうも始めたみたいだし、こっちも動きますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうですか?」

 

「目標は逃走しましたが相当のダメージを追ってます。あれでは放っておいても死ぬでしょう。」

 

「そうですか……分りました。提督、新型の撃破に成功しました。これより帰投します。…………提督?」

 

「どうした?」

 

「あっ、いや、提督に通信しても返事がなくて。」

 

「向こうも忙しくて出れないだけだろう。早く戻ろう。」

 

「そうね、戻りましょうか。」

 

私達が帰ると誰かがこちらに走ってきました。………あれはこの前来た提督の同級生でしょうか?

 

「確か……宮代提督ですか?」

 

「そうだ、それよりもお前たちの提督はどこ行きやがった。あいつ急にいなくなったと思ったら鎮守府にも帰ってないらしいぞ!」

 

………………………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうしたの北方?」

 

「いりくちにーなにかいたー」

 

「入り口に?見てくるわ」

 

「…………………………………」

 

「あらあら、正体でもバレて追い出されたのかしら?取り敢えず、休ませなきゃね。」




唐突に襲来するシリアス先輩、展開は神のみぞ知る
ここで、一章は終了です。
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