「有難う。またお世話になっちゃったわね。」
「貴方ならいいわ、北方も喜ぶしね。」
「……………またおいで。」
「ばいばいー」
「うん、また来るわ。それじゃあね!」
私は今鎮守府に向かって進んでいる。と言っても帰る訳ではなくみんなの様子を見たらまたどこかに逃げるけど。しばらくはほとぼりが冷めるまではどこかの無人島か海底の岩肌にでも隠れてるしかない。時間が立ったら理由をつけて戻ろう。今戻っても消えた理由なんて言えないし下手をすればそのまま正体がバレる。そうしたら困るのは私じゃなくて私の鎮守府のほうだ。夕張や弥生は本格的に改造してるし、その他にも弄った兵装を渡した子だっている。最悪その子たちを対象にバラされて実験………うん、しばらくは戻れなさそうだね。我慢しなきゃ。
「さてと、そろそろ見えてくるはずだね。みんな心配してるだろうけど合うこと出来なさそう…………あれ?なんで鈴谷と熊野が?」
視線の先には自分の鎮守府、そこに鈴谷と熊野が出撃準備をしていた。すると横から何人かの憲兵とおそらく会議にいた私に突っかかってきた大将が出てきた。
「面倒なことになったなぁ…………とりあえず気でも逸らして」
パァンッ!
「………………………………えっ?」
なんでこんなところで銃声が?いや、それよりもなんで鈴谷が倒れてるの?まるで銃で撃たれたような………よく目を凝らすと鈴谷が何か呟いている。なんて言ってるの?
「ごめんね、提督。」
その瞬間意識がブラックアウトした。
熊野 side
「鈴谷!」
信じられませんわ!あの男、いきなり銃を取り出したかと思ったら発砲してくるなんて!私達の艤装は展開する前、つまり軍艦時代の防御力はない。そこに付け込まれましたわ。とにかく鈴谷をすぐに運ばないと、
ズガァァァァァァァァァン!!
「今度はなんですの?!」
目を凝らすと遠くに波の間から深海棲艦らしきものが見える。今の衝撃は深海棲艦からの砲撃だろう。着弾の衝撃で煙が待っている今なら連れ出せる。
「鈴谷、しっかりしなさい!今運びますわ!」
「これより会議を始める。今回の議題は新たに出現した深海棲艦についてだ。先日、とある鎮守府を視察していた大将の一人がその鎮守府の艦娘に発砲、その直後姫と思われる深海棲艦が出現し、大将含む複数の憲兵が殺された。奇跡的に生き残ったものに話を聞く限りこの間の作戦で撃破した新型が生きている可能性が出てきた。今回の件でこちらの重要人物が殺されている。なんとしてでも奴を撃破せよ。これより奴の呼称は便宜的に九尾棲姫と名付ける。各自十分に注意して作戦にあたってくれ、以上だ。」
次の日、とある鎮守府の提督が指名手配された。深海棲艦との繋がりありという言葉と共に……
何故こんなにシリアスになる……………笑いを下さい(切実)