「反省してます?提督」
「はい、本当すいません……」
「どこかで見た事あるような気がします」
あの後、夕張にこってり絞られたあと残っていた書類を片付けていた。
「次からはちゃんと誰かと一緒にやってくださいね?じゃないと次の日には資材が全部無くなっててもおかしくないですから」
「そんなに使うことはないわよ!それに殆どがナノマテリアル製だから資材の問題も解決してるし」
「そうじゃないんです!提督の作るものはオーバースペック過ぎて見てるこっちがハラハラしてるんですよ!」
「えー?いいじゃないロマン兵器は人類の夢なのよ?」
「でも確かに提督はいつも作る兵器のその……アイデアですか?そう言うのはどこから手に入れてるのでしょうか?」
「普段は漫画とかアニメとか、はたまた実際の兵器群から取り入れたりとかとにかく目についたものは片っ端からって感じね」
「要するにロマンが有れば何でもいいわけね」
「そんなわけ………まぁ有るわね」
(あるのね)
(あるんですか……)
「そうだ、どうせならロマン兵器でありながらこの鎮守府の戦力増強をしてみよう!」
「却下、また提督の戦力増強するだけですよ」
「そんなことないよ、それに今回は夕張も付いて来ればいいでしょ!」
「夕張さん、いいんじゃないでしょうか?提督の言うとおり夕張さんがいれば大丈夫だとは思いますけど?」
「それはそうだけど………いいか、何かあったら提督のせいね」
「大丈夫よ、万が一にもそんなことは起こりえないわ!」
「今までの事を忘れてるのかしら、このアホ提督……」
「それで提督、今回は何を作るのですか?」
「考えてみたんだけど、現在我々は制海権を深海棲艦に取られてるんだよね」
「まぁそうですね、今ではだいぶ押し返して南西海域辺りまでは取り戻しています」
「そこでふと思ったんだけど、制空権は取られてないよね?」
「………敵艦に空母が混じってなければ確かに、制空権は私達が握ってるわね」
「そう言うこと、といえ訳で今回は何を作るかというと三大ロマン兵機の内の一つを作ります!」
「三大ロマン兵器?」
「超電磁砲、衛星狙撃、核の3つだね」
「核は却下、超電磁砲はこの前防衛設備に取り込んだから消去法で衛星狙撃かしら?」
「そうだね、と言っても本当に衛生みたいに大気圏外から弾丸撃ちこむのは無理だから成層圏の上の方辺りに常駐することになるだろうけど、十分敵艦載機の行動範囲外だから役に立つわ」
「どうします、夕張さん?」
「いいわよ、鎮守府自体の防衛能力が上がるし何より提督自身の改造じゃないからね」
「よし、それじゃ早速始めよー!」
「ヤッテヤルゼー!」
「シゴトダ!ハタラケオマエラー!」
あれから数日、いつも通りに書類を整理する日々に戻っていた。
「暇だよー」
「暇でいいじゃないですか、少なくとも南西海域までは深海棲艦の存在は今のところほとんど確認されてませんし、そのうち報告ゼロになります」
「私としてはもっと主砲撃ちたいし、試したい装備もあるんだけどね」
「そういえば提督?太陽光発電で浮き続けるって言ってたけどどれくらい連続稼働できるの?」
「うーん、測ったわけじゃないから正確には分からないけどおおよそ3日かな?あ、今6号機が下がって11号機が交代した」
「そう……………交代?」
「しかも、11号機ですか?」
「一体いくつ作ったのよ提督!」
「全部で15号機まであるよ。一日交代で常に5機は浮かせてる状態で海上監視させてる」
「……また説教が必要かしら?」
「なんで?!今回私役に立ってるじゃん!」
「じゃあその装備の主導権握ってるのは誰?」
「………私です」
「何で提督なわけ?別に自動装置でも組み上げればよかったのに」
「………いやー、敵が視認できない場所からの超ロング狙撃とかって燃えない?」
「連行ー」
「やだーー!なんで私が悪いのー!」
「提督………少し学習しましょうよ」
今回の装備の説明
『神の杖』
アメリカに実際に存在する兵機、タングステンの塊を超高高度から目標に向かってスナイプするロマン兵器たが、一発撃つのに弾を宇宙に持っていくのが馬鹿みたいにかかる為没になった。
この小説のものは成層圏辺りで太陽光発電で浮上装置を動かし浮かしている。3日ごとに別の機体とローテーションし、監視した情報はユニオンコアを通じて提督に知らされている。