魔改造好きな提督   作:粉プリン

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噛ませ犬落つ!

「て、提督さん。なんか怒ってるっぽい?」

 

「多分あれが静かな怒りってやつだね。」

 

僕は時雨。今夕立と一緒に補給をするために工廠に来たんだけれど、提督が暗い顔で何かを弄ってるよ。しかも時々「……三十連射。」とか「……突き刺さるくらい鋭い。」とか「……すべて砂に帰る(誤字ではない)」なんて不穏な言葉を呟いてるからいつも元気な夕立も少し怯えちゃってるよ。

 

「…………夕立と時雨?どうしたの?」

 

「も、もうすぐ夕食の時間っぽい。」

 

「あぁ、もうそんな時間か。有難うね教えてくれて。」

 

ナデナデ

 

「あっ………えへへ///」

 

「なんか夕立ずるい。」

 

「時雨もおいで。」

 

「んっ……///」

 

僕達を撫でてる間に提督もいつもの雰囲気に戻ってきたみたいだね。

 

「ところで、さっきまで何をしていたの?」

 

「明日に備えてってところかしらね。」

 

「明日?」

 

「堅物上司が戦えって言ってきてね。明日やりあうのよ。」

 

「提督さん、どっか行っちゃうっぽい?」

 

「鋭いね。でも、私はどこにも行かないわよ、負けないからね。さぁ夕食に行きましょ。」

 

……心配だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、準備をするために工廠に行くと三十人くらいが出待ちしてた。

 

「で?なんでこんなにいる訳?」

 

「提督が一人で戦うって聞いたネー!」

 

「司令官、私達も一緒に戦うよ。」

 

「残念だけどみんなは出せないわ、私の問題だから私一人でやるわ。」

 

「でも、一人じゃ危なくねぇか?」

 

「木曾なら私がどれくらい強いか知ってるでしょ?」

 

「そりゃ……そうだけどさ。」

 

「くまー?木曾、お姉ちゃんに提督の強さを教えるクマー!」

 

「全部は知らないぞ?俺よりも魚雷を撃ってくるんだよ、しかも全部熱源探知式とかいって避けても追尾してくる。」

 

「凄い強さだにゃ。」

 

「提督も魚雷の良さがわかったんだねー。」

 

「私のは誘導するから自分で狙う楽しさはないけどね、そろそろ来るわね。」

 

外に出ると上司(笑)が立っていた。

 

「ふんっ、荷物の準備は済んだのか?」

 

「あいにく引っ越しするほどお金もなくてね。」

 

「何でもいい、貴様は今日私に負けるのだからな!」

 

「はいはい、でルールは?」

 

「貴様は艦娘になれると聞いた、だからそちらが戦うのは貴様だけだ。艦娘の援護は認めない。」

 

「それはフェアじゃないぞ!」

 

「大丈夫よ長門、問題ないわ。むしろ想定の範囲内よ。」

 

「提督……」

 

「こちらはもちろん六人な編成で行く。問題ないだろう?」

 

「ええ、ないわ。」

 

「なら十分後に第一演習海域に来い。逃げるんじゃないぞ?」

 

「そっちこそビビって逃げないでよね?」

 

さてと話の通じない上司にはお仕置きが必要ねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"千手の涯"

"届かざる闇の御手"

"映らざる天の射手"

"光を落とす道"

"火種を煽る風"

"集いて惑うな"

"我が指を見よ"

"光弾・八身・九条・天 経・疾宝・大輪・灰色の砲塔"

"弓引く彼方"

"皎皎として消ゆ"

 

ACV-No01 グラインドブレード 起動

ACV-No02 マルチプルパルス 起動

 

120mm徹甲弾ドーラ装弾開始

 

アルカブル・クルス 展開 装弾開始

 

四十連熱源探知式酸素魚雷砲 砲身微速回転

 

零一式艦上爆撃機『烈火』 発進

零二式艦上攻撃機『極星』 発進

 

……こんなところかしらね。」

 

「提督さん、凄いことになってるっぽい。」

 

「扶桑や山城よりも大きく見えるよ。」

 

「全部展開したらデンドロビウムみたいね……」

 

「大和、提督は強いのか?」

 

「長門さん……あれは挑まないほうがいいですよ。何も出来ずにやられてしまいましたから。」

 

それじゃあ準備も出来たことだし行きますかね。相手側の艦娘もまってるし。これ以上だとあの上司(笑)がうるさいからね。

 

「行ってくるわ。」

 

「行ってらっしゃい!」

 

「気を付けろよな。」

 

「大丈夫よ、油断せずに叩きのめすわ。……出撃します。」

 

さてと、相手はどんな感じかな?武蔵に利根、筑摩、五十鈴に加賀と伊19ね。利根、筑摩、五十鈴が改二だから練度は高い方かしら。でもなんであんな暗い雰囲気なんだろ?別に命取るわけでもないのに……

 

「お前ら、敗北したら罰を与えるぞ!死んでも勝て!」

 

前言撤回、罰があるみたい。と言うか馬鹿なの?何が死んでも勝てよ。死んだら勝つ意味なんてないじゃない。それにしても罰ね……なにか怪しいわね。大和にでも憲兵に連絡してもらおう。その間時間稼ぎかしら。私も相手を傷つけたくないしね。

 

「大和、聞こえるかしら。」

 

「提督?どうかしたのですか。」

 

「相手の司令官なんだけど罰がどうこう言ってるのよ。怪しかったから憲兵に連絡して探ってもらって。私が時間を稼ぐから証拠でも探してくれって伝えて。」

 

「分かりました。」

 

それじゃあ楽しい楽しい鬼ごっこの開始ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相手は一人か……」

 

「一人とな?今回はあまり時間はかからなそうじゃな。」

 

「姉さん、油断してはいけませんよ。」

 

「筑摩の言う通りだ。一人だからこそ気を引き締めろ。罠かもしれない。」

 

「ですが実際一人でどう攻めるのでしょうか?」

 

「仲間とも連携できないし、考えられるのは電撃戦位かしら?」

 

「何でもいいのね、イク達も動くの!」

 

「そうだな、私達も攻め始めよう。負けるわけには行かないからな……」

 

「…………」

 

「……すまない、言うべきではなかったな。」

 

「いえ、大丈夫です。行動しましょう。」

 

「あぁ、イクは潜行して隙があったら雷撃をしてくれ、判断はそちらに任せる。」

 

「分かったのね!」

 

「加賀は先生爆撃の後後方からこちらの援護を頼む。敵は一人だ、回りは気にしないで良い。」

 

「了解。」

 

「五十鈴は相手の注意を逸らす遊撃に回ってくれ、その隙に利根と筑摩で弾着観測射撃を頼む。雷撃の使用は許可するがくれぐれも味方を巻き込むなよ。」

 

「分かったわ。」

 

「了解じゃ!」

 

「分かりました。」

 

「行くぞ。………仲間は傷つけさせない。勝たせてもらうぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「向こうも動き出したわね。烈火、極星は敵艦載機を落として。ただし戦闘機だけでいいわ。他は見逃して。その後はこちらの援護を頼むわ。」

 

「リョウカイダー」

 

「ゼンブオレニマカセロー」

 

「テガラハオレノモノダー」

 

「ネライウツゼェ!」

 

妖精さん達も気合十分だし私も動くかね。ソナーに反応があるし、多分イクがそろそろ仕掛けてくるかしら。それに合わせて加賀の爆撃かね。逆かもしれないけどどちらにしろまずは戦意をそこそこに挫かせてもらうわ。

 

「だから……マルチプルパルス発射用意!」

 

ゥゥゥゥゥゥゥヴヴヴヴヴヴ!!

 

余談だが艦娘の艤装の兵装には妖精さんが宿り操縦を行う。私のにも当然妖精さんはいるが撃つときには艤装のほうに移ってもらう。何故か?こうなるからよ。

 

パッ        ズバババババババババババッ!

 

正面を殆ど薙ぎ払う緑色の閃光、それが海に潜り込み水を消し飛ばすど同時に大きな水柱を作って私の姿を一時的に隠す。

 

ドオーーーン!!

 

左のほうで周りよりも少し大きな水柱が立っていた。おそらくイクの発射した魚雷が誘爆したせいだろう。思わぬ結果だ。

 

「今のうちに……妖精さん!マルチプルパルス冷却開始!なるべく早く頼むわ!」

 

「リョウカイシマシタノー」

 

「ハヤクカイスイブチコメー」

 

私の兵装のOWは一度使用すると冷却時間が存在する。その間はすべてのOWが使えないのが難点だけどそれに見合う威力があるから結局そこまで損はしてないのよね。

 

「左舷より一隻が接近、右舷前方に二隻の反応。奥に二隻か……多分囮を使ってるわね。てことは接近してるのは囮で本命は後ろで控えてる方か。」

 

なら威嚇射撃ね。起動状態で止まってるしチャンスね。

 

「撃ち尽くせ、千手皎天大砲。」

 

シュッ    ズガガガガガガガガガガガガッ

 

白色の刃が無数水柱を抜けて相手に襲いかかった。これで少しはやれるかしら?射撃も終わったしここから離れますか。後ろの方に島があったしひとまずそちらに下がろう。

 

「被害はあまりなさそうね。」

 

水柱が消えたことにより相手の様子も見えたが本命の利根と筑摩は目立った損傷はないわね。時間稼ぎが目的だからいいのだけれど。五十鈴はこちらに距離を詰めてきてるし加賀の艦載機をこっちに来てる。ただこちらは数が相当少ない。戦闘機だけで良かったのだけれど他にも落としてくれたのね。有難いわ、後でご褒美でもあげよう。

 

「よっと、ほい、やっ」

 

「なんで当たらないのよ!」

 

五十鈴がしびれを切らしたのか叫んできた。

 

「それはあなた達の問題でしょ。当てたいなら当ててみなさいよ。」

 

「上等よ、やってやるわ!」

 

簡単な挑発のつもりだったのだけど引っかかったわね。五十鈴が出てきたから艦載機の方も攻撃しづらくなったし結果オーライね。

 

「おっとぉ?!」

 

危ない、遠距離から撃たれたから多分武蔵の砲撃ね。これ以上撃たれると危険だから艦載機を少し武蔵に割いて牽制してもらうか。残りは私の周りを飛んでる観測機を落としてもらわないと、利根と筑摩の砲撃がさっきから紙一重になってきてるわ。

 

「つぅ。」

 

「筑摩、当たったわ。その調子でお願い!」

 

今のは筑摩のか、中々やるわね。でももうそれは終わりよ。

 

「タスケニキタノデスー」

 

「ノコリハオマカセー」

 

「ヤッテヤルデスー」

 

こっちの妖精さんが来たから観測機の方は大丈夫ね。なら相手の目を潰して置きますか。

 

「アルカブル・クルス、五十鈴に牽制射撃!近寄らせないで!ドーラ、出番よ!加賀に向かって長距離射撃。肩の甲板を狙いなさい!」

 

アルカブル・クルスに五十鈴を任せて精密射撃の為その場にしゃがんで構える。早くしないと利根と筑摩が着てしまうので一回で終わらせよう。出てきたスコープを除くと焦ってる加賀の姿が見えるわ。ごめんね。

 

「列車砲ドーラ、発射!」

 

ドォォォォォォォォォォン!!

 

物凄い轟音と共に砲弾が飛んでいき加賀の甲板に直撃した。反動で加賀が倒れちゃったけど怪我はなさそうね。後は、イクをどうにかしないと不味いわね。余ってる爆撃機を回してイクの牽制にしますか。そろそろ時間稼ぎもいいところまで来てるしもうちょっとかしら。

 

「爆撃機の皆!潜水艦の牽制をお願い!位置はソナーが情報を伝えるわ!攻撃機の子はそのまま武蔵の牽制を続けて!」

 

「リョウカイシタゼー!」

 

「ソッチニウツルヨー」

 

「ソッチニイキマース!」

 

五十鈴はアルカブル・クルスで抑えられるし利根と筑摩は観測機を壊した以上下手に砲撃は出来なくなったからには状況的には私の勝ちかしら。

 

『提督、聞こえますか!』

 

「聞こえてるよ大和、証拠あったかしら。」

 

『ありましたよ!鎮守府に無意味な拘束をして暴力を振るっていたらしいです!その子たちは全員保護しました。憲兵の方もこちらに来てますので時間稼ぎはもういいです!』

 

「分かったわ。こちらも状況を終わらせてそっちに戻る。」

 

さてとならせめて痛みはないように艤装だけ撃ちぬいてあげましょうか。




私が書くと戦闘シーンは絶対無駄に長くなるらしい。

だらだらしてるだけですね。表現もうちょっと上手くなりたい。
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