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■■部門記録番号03ーAー001R.Aを解放します。
『記録03ーAー001R.A』
おかあさんのぐあいがわるくなりました。
このまえけんさでぼくのめをみてから、おかあさんはすこしずつげんきがなくなって、なんだかおはながかれていくみたいにやつれていきます。
おかあさんがまたげんきになれるように、おとうさんがいろんなことをためしました。
そのおかげで、おかあさんはすこしだけげんきになりました。
でも、むかしみたいにえほんのなかのたいようみたいなえがおはみれなくなってしまいました。
おとうさんは、ぼくのせいじゃないっていってくれたけど。
きっと、ぜんぶ...ぜんぶぼくのせいなのです。
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捨てられた殺人者を鎮圧して以降、雁夜の幻想体作業体験もとい幻想体鎮圧訓練は更に苛烈さを増していた。
ある時はマッチガールに吹き飛ばされそうになり、ある時は腐れ害悪アンコウに齧られそうになり。
そして、またある時は何処からともなく飛んできた凄まじい威力の弾丸にぶち抜かれそうになる。
それはそれはもう、どぎつい訓練の日々が続いたのだ。
もはや幻想体ラッシュである。
捨てられた殺人者を初めて鎮圧してから、既に1ヶ月が経過し、ある程度雁夜の身体能力が向上したことでより高レベルのEGOを使えるようにはなった。
特に、朽ちかけた甲冑のような幻想体『壊れゆく甲冑』から得た日本刀のようなEGO『決死の一生』と、礼服を着こなした蝶のような幻想体『死んだ蝶の葬儀』から得た2丁拳銃型のEGO『崇高なる誓い』の2つは、雁夜の幻想体鎮圧作業の上達に一役勝っている。
しかし、いくら装備できるEGOが増えて装備が更新されてもキツいもんはキツいのである。
だが、アンジェルは厳しくやる時はとことん厳しく、飴をあげる時は蕩けるように甘やかすので、雁夜のメンタルはギリギリのところで保たれていた。
だが、日に日に増える訓練の量に雁夜はかなり辟易としていた。
それが己に必要なこととわかっているが故に何も言えないが、流石に幻想体の脱走が多くないか?と思い始めたのである。
「CEO、ギリギリ勝ったぞ」
「今回の訓練もお疲れ様、次の訓練までの間はゆっくりしてていいよ」
今回鎮圧していた訓練対象は、HEの中でも単体であれば優良だが、とある幻想体と一緒に収容すると大変なことになることでお馴染みのシャーデンフロイデ君である。
なおこいつ、プロムン世界においてとある最強格のフィクサー(便利屋のようなもの)の1人と因縁があるのだが、この世界に存在するのはそちらとは別個体のため大丈夫なのである(そんなん関係なくぶち殺しにきそう?大丈夫だ問題ない、来る手段がなかろうて)
さて、一応鎮圧完了までの記録を開示しよう。
需要があるかはわからんがね。
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『幻想体鎮圧記録:シャーデンフロイデ(HE)』
「勘弁してくれ...今ちょうど別のを鎮圧した直後なんだよ...今度はなんだ?足の生えたカメラか?」
シャーデンフロイデの見た目を一言で表すなら〝目がついたカメラ〝なのだが、この幻想体は管理人の〝視線〝に反応する。
こやつは管理人に見られていると、それに反応して脱走するのである。
おまけに脱走するとわりとえげつない攻撃を繰り出すのだが、それはどうせ今から見られるだろう。
「まずは様子見、こいつの挙動を確認しないとな、この前出くわした提灯アンコウみたいなやつは最悪だっ...!?あぶなっ!」
開戦の口火を切ろうとした刹那、凄まじい速度で何かが雁夜の頬を掠めた。
「ばかでかい丸鋸?随分と物騒なものを...くそっ、こいつ結構早い!」
シャーデンフロイデ、その攻撃手段は至ってシンプル。
WAWクラス幻想体並みのダメージを誇る攻撃を凄まじい頻度で放つ、それだけである。
これこそがシャーデンフロイデ鎮圧において最も危険な部分であり、リスクレベルこそHEではあるが脱走中は前述の通りWAW並みと言って良いだろう。
そのうえ、この幻想体を管理及び鎮圧する際にはある重要事項がある。
それは管理人が視線を外しさえすれば作業も鎮圧も容易ということ、脱走中もこいつを見さえしなければ動かなくなる。
それ故に、本来であればこの鎮圧は極めて容易なものになるはずだった。
そのはずだったのだが...
「こいつ急に早くなったぞ!」
今回のシャーデンフロイデはいつもと何かが違った。
アンジェルは視線を外しているというのに、何故か尋常じゃなく暴れまわり、おまけに普段以上のスピードを出している。
はっきり言って異常だが、ここで思い出して欲しい。
雁夜のLLLコーポレーションにおける肩書きは、いったいなんだっただろうか?
『雁夜~!聞こえてるぅ?』
「CEO!教えてくれこいつはなんなんだ!?」
『その子はシャーデンフロイデ、いつもなら管理人の僕が見ちゃうと恥ずかしがって暴れるだけの大人しい子なんだけど、今回はちょっと虫の居所が悪いみたい』
「どういうこと...うおっ!」
今度は2つの丸鋸が雁夜を掠める。
『なんかねぇ、雁夜を共同管理人にしたらこの子の視線判定が雁夜にも着いちゃったみたいで~』
「つまり?」
「君がその子は見続ける限り、その子は絶対に止まってくれないの」
「はあぁぁぁっ!?」
間桐雁夜24歳、再びの理不尽に咽び泣く。
シャーデン君って、実際目の前に管理人判定付与された職員いたら止まらなくなりそうだよね。
なのでやってみました。
どれが好き?
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黒蟲
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虫籠
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昆虫学者