都市だと思ったら冬木だった(現在凍結中)   作:森の翁

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 実は作者、元美術部なので絵を描けるのです。

 ですが、わたくし「森の翁」絵を描く者として致命的な欠陥を抱えておりまして、人物画が描けないのです。
 
 それ故に、登場人物わ分かりやすくするための挿し絵なども用意するのが難しく、現状は文章頼りになっております。

 ですが、わたくし一つだけ得意分野がございましてね。

 植物、それも花の類いは大の得意にございます。

 それともう一つ、絵本から飛び出して来たような異形を描くのは何よりも得意にございます。
 
 つまり何を言いたいかと申しますと、時間こそかかりますがねじれは描けそうということです。

 というか既に一つ取り掛かっております。

 楽しみにお待ちください、とはいえイラストレーターにあらず趣味の手慰みでございますので、何卒お手柔らかにお願いいたします。

 それではわたくし森の翁、これからも頑張って参ります!!!


カフカよりの引用

三大機構による対中華魔術連用連合討伐部隊の編成、その選出は混迷を極めた。

 

 立候補者が余りにも多かったのである。

 

 身内を害され個人的な恨みがある者、持株会社を襲撃され甚大な損益を被った者、教義的に許せぬと憤る者、数えればきりがない。

 

 そこで、立候補者をある程度の振るいにかけるため、死ななければ何をやっても良しの選抜試験を行うことにした。

 

 主催はアンジェル、場所はR社本社である。

 

「さ~て、皆準備は良いかな?」

 

『『『いつでも良いよ母様!』』』

 

「う~ん元気なのは良いんだけど、元気過ぎて逆に心配だなぁ、これ試験通れる人すっごい少なくなりそうなんだけど」

 

「うむ、だがそれくらいが丁度良かろうよ、そうでなければ中華魔術連の主力部隊とは張り合えんよ」

 

「まぁそれもそっか、R社の皆も最近お仕事に出れなくて退屈してたから息抜きにも丁度良いかな」

 

 上位陣がそんな会話をする中、挑戦者の控え室では様々な人材が集まり、選抜試験を乗り越えるための準備を進めていた。

 

「全く、またウサギ部隊と顔合わせする羽目になるとはね」

 

「はははっ、雁夜殿は1度彼女らと出くわした事があるのでしたな」

 

 まぁ不本意だがな、ほんとなんで出くわしちゃったんでしょうねあれ、誰かが仕込みでもしたのかってくらい理不尽な出会いだったよあれ。

 

「仕事の出先で1度、本当は2度と出会わないことを祈っていたんだが、まさかそのトップが自分の上司になるだなんて夢にも思わなかったよ」

 

「まぁ彼女らはアンジェル殿が手ずから育てあげ、装備も個々人に合わせて調整されたほぼ専用品らしいですからな、それこそ本来であれば中華魔術連の私兵如きに敗れる筈もないのですよ。

 

 ですが、R社襲撃の際は仕事を終えたばかりの疲弊した状態で襲撃された挙げ句、主力部隊であるウサギ部隊を集中的に狙われた結果それはもう凄惨な現場になったとか。

 

 それ故、アンジェル殿の怒りもそれはそれは凄まじい物で、中華魔術連の拠点がある九竜城跡地には青い光の雨が降り注ぎ、最早其処に何かが有った痕跡すら無く消滅したと聞き及んでおります」

 

 そんな技、俺は1度も見たことがないぞ?まぁ会ってそこまで経ってるわけじゃないから仕方ないとは思うが、それはそれとして何かもやるな。

 

 でもまぁ、そんなもの見ずに済んだほうが良いのかもしれない。

 

 CEOがそれを撃つってことは、それ即ちその瞬間はきっと平和ではないのだから、ならばそんなもの見ることがない方が良い、絶対にそうだ。

 

「んで、あんたらはどんな作戦で挑むんだ?聞く限りとてもじゃないが真っ向勝負なんて出来そうじゃないが」

 

「「「我ら聖堂教会異端審問局第一部隊!故に!勿論正面突破あるのみ!!!」」」

 

 そういやこいつらそんな集団だってCEOが言ってた。

 

 まじで脳まで筋肉の正面戦闘おばけなんだな聖堂教会(※こいつらが異常なだけです、聖堂教会全てがこいつらと一緒と思わないでください...埋葬機関は別です)

 

「雁夜殿はどうするのです?何か作戦でもおありなので?」

 

「簡単だ...お前らが盛大に暴れてる隙間を縫ってこいつで攻撃をぶち当てまくる」

 

 そう語る雁夜の手に握られているのは、かつてねじれたシャーデンフロイデを鎮圧した時にも使っていた2丁拳銃型EGO『崇高なる誓い』雁夜はこれを気に入っていた。

 

 これで撃っている限り肉を抉る感覚も、骨を割り砕く感触も味あわずに済む、あんな感触は二度とごめんだね。

 

 そう、幻想体脱走ラッシュ時に雁夜は訓練と称して散々鎮圧を行った。

 

 その際に感じた感触、人型幻想体や生身の肉体を持っている種類の幻想体を鎮圧した時に感じたそれが余りにも気持ち悪くて、とても嫌だった。

 

 何かを切っているという感触、この手から伝わってくる命を奪っているんだという実感がどうしようもなくささくれのように心へと突き刺さる。

 

 それが堪らなく嫌だった。

 

 だから俺は相手を直接切らなくなった、それ以来俺にとってこの2丁拳銃は手放せない相棒になったんだ。

 

「甘っちょろい考え方かもしれないけどさ、こうでもしないと俺が俺じゃなくなるような気がして、それが堪らなく嫌だったんだ」

 

「ふむ、私が思うにそれもまた正解なのではないでしょうか?人にはそれぞれ得手不得手があるもの、我らはたまたま得手が正面突破だったというだけです、ならば雁夜殿は雁夜殿だけの戦い方を極まれば良いのではないでしょうか?少なくとも私はそう思うのですが」

 

「ありがとう、なんだが俄然やる気がわいて来たよ」

 

「おっ、ならば本格的な試験開始前に1度肩慣らしでやりあっておきますか!」

 

「あっそれは勘弁、あんたらと正面から戦ったら俺秒で轢き潰されて死んじゃうよ」

 

 無理無理、絶対に無理だって、こいつら圧が凄いんだもん。

 

 対面してるだけでわかる、こいつらはヤバイってことはさ、だってもう見た目からして凄いもん、女性隊員は除外ってことで男性隊員だけが集まってるわけだが、そのせいで絵面の暑苦しさも数倍に跳ね上がってる。

 

 もうこいつらだけで中華魔術連全部潰せるんじゃないかな?

 

「そろそろ時間ですな!行きますぞ雁夜殿!!!」

 

「おうっ...てあれ?」

 

「どうしました雁夜殿?」

 

「いやさ、何か懐に入れた覚えのない何かが入ってて、それが今落ちて来たんだよ」

 

 懐から落ちたその何かを拾い上げると、それは一通の手紙だった。

 

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 試練はまだまだ終わってないぜ間桐雁夜ァ、お前さんの所にもあの女が来ようとしている。

 

 せいぜい気をつけな、特にクソリプにはな!クケケケッ。

 

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「何とまぁ不気味な手紙ですなぁ、どうします雁夜殿、もしよろしければ我々の方で処分をする事も出来ますが?」

 

「いや、何故だかわからないが、この手紙は俺が持っていた方が良い気がする、あくまでも直感でしかないけどな」

 

 雁夜は手紙を懐に入れ直し、試験会場へのゲートへ向かった。

 

 そんな雁夜の懐の中で、手紙は不適な笑みを浮かべる。

 

 その手紙には様々な色に輝くサイコロの印が象られた封蝋が押されていた。




 ちなみにウサギ部隊の皆がアンジェルのことを母様と呼んでいましたが、あれの読み方は『ははさま』です。

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  • 黒蟲
  • 虫籠
  • 昆虫学者
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