都市だと思ったら冬木だった(現在凍結中)   作:森の翁

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 今回少なめだけど、なんか筆が進みそうな予感がしてきてるのであります!
 
 ...まぁ、次回から地獄のバトル描写ラッシュで文章コスト重いから明日投稿出来るかは運と作者のスピード次第ですね。


可憐なる姫は蝶と踊る

「それでは選抜前線部隊の皆様、準備はよろしいでしょうか?」

 

「「「「Yes.Sir!!!」」」

 

 だからそれは軍隊式だってば。

 

「取り敢えずうちのバカどもは全員通れたみたいですね」

 

「うむ、残念ながら我々魔術協会からは当方以外1人として試験を通過出来たものがおらぬ、選抜試験未通過組はアルカ女史と共に後方指揮へ回って貰おう」

 

「しょうがないよ、グレゴリオの配下の人たちって皆研究肌のデスクワーク専門でしょ?ウサギ部隊は前線専門で近・中距離戦闘が一番得意なんだもん、丁度オペレーターやる人が足りなかったしモーマンタイ!」

 

「...何処でそんな言葉覚えたんだよ」

 

 ぼろぼろになりながら部屋に入ってきたのは、つい先程まで延長戦としてウサギ部隊にぼこぼこにされていた間桐雁夜であった。

 

「おかえり~、どしたのその怪我」

 

「ウサギ部隊の連中が俺だけ追加試験だのなんだの言って逃がしてくれなかったんだよ...!」

 

 実は少し前、ウサギ部隊は大事な大事な母様直属の部下にヒモ男の気配を纏ったやつがいるととある者により告げ口されていたのだ。

 

 それにより殺る気フィーバー!してしまったウサギ部隊たちは、雁夜を全力でしばきまくって母様の隣にいても恥ずかしくない漢に仕上げると心の中でぶちあげ宣言をしたのである。

 

 ちなみに告げ口した犯人は罰鳥である(アンジェルの被造物同士は仲が良い)

 

「うちの子たち心配性だから...」

 

「理不尽...」

 

 その時部屋の扉が勢い良く開いた。

 

『『『母様!!!』』』

 

「えっ?わぶっ!」

 

 入ってきたのは件のウサギ部隊たち、何ということでしょう...アンジェルは揉みくちゃにされてしまいました。

 

「待って!待って!後でちゃんと遊んであげるからまっ...!」

 

「おや、おかしいですね?アンジェル殿は確か〝誰も触れることが出来ない〝筈ですが」

 

「えっ、俺しょっちゅうくっつかれてるんですけど?」

 

「なぬ!?雁夜殿!その辺りどうか詳しく!!!」

 

「そんなこと言ってないで助けて雁夜!!!」

 

『『『母様!母様!着せ替え遊びしよう!!!』』』

 

 アンジェルは遊んでモード全開のウサギ部隊に連れられ、部屋を出ていってしまった。

 

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「ちょっと待って、ひゃん!?」

 

『『『あれぇ?母様女の子の方になってる、珍しい?』』』

 

「こっちの方が色々と都合が良いんだもん...」

 

『『『もしや母様に男が!?』』』

 

「ちっ違うから!別にそんなんじゃないもん!!!」

 

 別室に連れていかれたアンジェルはウサギ部隊によって着せ替え人形にされていた。

 

 完璧な生物として造られたアンジェルは、確かに生物としては完成形に近い存在として生まれ落ちたが色々と抜けているところがあり...そしてまたペッタン族であった。

 

 何処ぞの遠野家当主が親近感のこもった哀れみを向けて来そうなくらいには絶壁である。

 

 そして、そんなうっすい体にはこれまた似合う衣装があるのだ。

 

 ゴシックロリータというやつである。

 

 ウサギ部隊に囲まれジリジリと追い詰められたアンジェルは観念してその衣装を受け入れた。

 

 その姿はさながらビスクドールのようで、何というかとても可愛らしかった、具体的には何処ぞの夜を渡ってる系アヴェンジャーな人形的な可愛さである。

 

「うぅ、何でいつもこの衣装着せたがるんだよぉ」

 

『『『だって母様可愛いんだもん!!!』』』

 

 アンジェル・狭間(??歳)まさかのママ属性持ちであった。

 

「こんな衣装着てるところ、雁夜に見られたら笑われちゃうよぉ」

 

 弱々しく呟くアンジェルは、まじで可愛らしい乙女のようであった。

 

 頼むからいつもこうあってくれとは後々再び合流した雁夜の談である。

 

------------------------

 

 時間は変わり、中華魔術連討伐作戦の概要が告げられようとしていた。

 

「それじゃ作戦概要を伝えるよ」

 

 毎度お馴染みのホワイトボードには立体映像(これホワイトボードいるのだろうか?)中華魔術連の拠点たる『九龍城跡地』が映し出されている。

 

「まず最初に上空から地下壕潰しを使って施設全体を爆撃するよ、その後は僕が蒼白の雨を降らせて更に敵の頭数を減らす、ここまでは良い?」

 

「異論なし」

 

「当方も異論なしだ」

 

「そしてここから話す部分がが前線部隊の出番、頭数の減った中華魔術連は間違いなく黒獣たちを出してくる、そこを一気に叩くんだ。

 

 最前線は完全装備の異端審問局第一部隊の皆と...雁夜、お願い出来るかな?」

 

「それ、断る選択肢ないでしょうに...勿論やりますよ、むしろやらせてくれって頼みたいくらいだ。

 いい加減、俺もやれるって所を見せないと誰にも認めて貰えなさそうだからな」

 

「あんまり無茶しないでね?雁夜には居て貰わないと困るんだから」

 

「...善処する」

 

 間桐雁夜、その本質は他者へのコンプレックスの塊。

 

 というか、己も持っている側でありながらそれを自ら手放し、それでいて後になって再びその手放したものを取り戻そうとする。

 

 そう、既に手遅れとも気づかずに...




 朗報、アンジェルまさかのロリママ属性がつく。

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