流石にそろそろ二次創作色出していかないと盛り上がりに欠けるのでちょっと異物混入させますね!!!
「グレゴリオ~?準備出来てる?出来てるよねぇ~?」
「此方は既に準備は済んでおります故、後は合図を待つのみでございます」
「うんOK、それじゃもうしばらくしたら合図するからそのまま待機しててね」
前線から遠く離れたビルの屋上にて、アンジェルは戦場の観測を続けている。
まるで、まだ何か恐ろしいものがこれからやってくることを警戒するように、それでいて焦ってはいない。
現状において、この戦場の全てがアンジェルの想定内である。
故に、これから先に起こることもまた想定の範囲内であると言いたい所だが、残念な事にそうはいかないらしい。
それでは盛り上がりに欠けるとでも言いたいのか、或いは熱に浮かされたのか。
世界を取り巻く因果律が牙を剥く。
『くそっ、他の黒獣は何をしている!逆さ摩天楼を中心として襲撃してきた三大機構の連合部隊を周囲の街に散開した全ての黒獣で圧殺する作戦だったはずだぞ?いったい何が起こっている!!!』
「何やら敵の司令官が叫んでおりますが、大方自軍の統率を取り損ねて作戦が瓦解でもしたのでしょう、総員引き続き蹂躙せよ!!!」
「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」
『...~♪』
その音は唐突に戦場へ響き渡る。
『おい、この音はまさか...いや、あり得ない!奴は遠方に送ったうえで厳重に封印したはずだ!何故此処にいる!?』
音の主はすぐに姿を表した。
いや、表したというよりは〝降ってきた〝と言うべきか。
「なっ!?」
音のする方向から飛来する何か。
凄まじい衝撃が辺りを襲い、舞い上がった土煙の中から何処か寂しげな笛の旋律が響くと共に、肉塊となった何者かの死体が投げ捨てられる。
『星が我を此処に呼ぶ、我が剣先は誰に向く?』
あり得ざる闖入者、中華魔術連すら想定外の怪物。
番外の黒獣の乱入だ。
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『さてさて、指令は遂行しましたが...お二方がどのような道を辿るのか楽しみですねぇ』
番外の黒獣が現れたことによる混乱を遠くから愉しそうに見つめるのは、かつてワン・メイリーと名乗った男、人差し指のメンバーであった。
そう、この異常事態は彼らによって造られたものである。
それが以下な目的か、或いはどんな指令の為かはわからぬが、それはそれとして其れは成されたのだ。
覚悟せよ、これより先は数段階戦場の質が上がるのだから。
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『何故貴様が此処にいるのかはわからんが丁度良い、おい!奴らを蹴散らせ番外!』
その黒獣は異様であった。
背中には身の丈を越えようかという長大な八角鉄棒を背負い腰には長さの違う2本の漢剣、両腕にはトンファーのような形をした巨大な籠手。
肉体もまた異常である。
丑と未の角、片側だけ耳まで裂け鋭い牙の覗く口、そして著しく肥大化した巨躯。
それは異常なまでに発達した筋肉である。
九.九尺の巨体がゆらりゆらりと歩み寄るその姿は、まさに怪物と称すに値するだけの異様であった。
そして、その行動方針もまた異常なのであった。
『指針は汝を指し示した』
『ガッ!?...貴様ぁ』
「おいおい、味方を殺しやがったぞあいつ」
たった今起こった事を説明しよう、黒獣たちの主であろう中華魔術連の男、それが命令を下した瞬間に番外の黒獣がその男の首を掴んで顎ごと握り潰したのだ。
『我は番外、1体にして数多の獣であるが故に』
『番外貴様ぁ...主殺しは重罪ぞ?この場を乗り切ったとして最早中華魔術連の何処にも貴様の居場所はないと知ったうえでの凶行であろうな!!!』
『指針のままに我はゆく、最早戻るべき地も護るべき者も無いが故に、汝らにもまた戻るべき場所は無し』
刹那、番外の姿が欠き消える。
そしてもう一刹那で血煙があがった。
『筆頭殿!!!』
黒獣『子』の筆頭、刹那の打撃により〝死亡〝。
『指針は未だ止まらず、次は汝か』
指針、それこそがこの番外の黒獣を突き動かす何かであり行動方針。
その特異性から造り出した当の本人たちである中華魔術連でさえ始末に終えず、仕方なく遠方の地で封印していた化け物。
それを人差し指が指令によって解き放ってしまったのだ。
『ならばこれはどうだ!』
戸惑う黒獣たちの間から1人の男が飛び出した。
子の中に隠れていた異様に手が細長い黒獣、それは『巳』と呼ばれる者たちの1人であり、その体に宿す特徴は蛇の如き舌と強力な毒性の体液。
本来であれば暗殺特化であり、戦線が膠着した場合にニムロッドを暗殺する役目を負っていた黒獣である。
だが、そんなことを言っている場合ではなくなったが為に隠れ潜んでいた瓦礫の中から子たちの間を縫って飛び出したのだ。
とはいえ、それが最良の判断だったとは言えない。
何故ならば、最初から次の指針が指し示しす相手として選ばれていたのは、当の巳自身であったのだから。
己の猛毒を番外へと打ち込まんとしたその瞬間、凄まじい速度の刺突が巳を襲った。
『カッ...ゴボッ!?』
喉を刺し貫くその凶刃は、刹那の間に抜き放たれた2本の漢剣であった。
『また一つ、指針が示す先が減った』
投げ捨てられる巳の死体は、刺し口が焼き焦げ血が出ぬようにされていた。
そう、猛毒たる体液を無力化されて死んでいるのだ。
『我は番外、我は天秤、全ての獣を知るが故に』
黒獣〝番外〝それは全ての黒獣を知り、その殺し方を知る者。
そして、黒獣を殺す黒獣である。
はい、初期プロットから存在する劇ヤバ黒獣君ご登場、彼が降ってきたシーンは初代ダークソウルのアルトリウス登場シーンを黒獣(傘被った真っ黒衣装)に置き換えてご想像ください。
デザインコンセプトは『主人公になれなかったオリ主』
ちなみに九.九尺って書いてありますが、大体3メートルくらいですこの黒獣君。
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昆虫学者