都市だと思ったら冬木だった(現在凍結中)   作:森の翁

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 すまない、また寝ちゃってたんだ...どうもこの頃カフェインな摂取を控えたらあまり長く起きていられなくなってしまったんだよ。
 前までなら夜中の2時くらいまでは平気で起きていられたんだけどね。
 今ちょっと迷走気味だし若干自分が思うような文を書けない状態に陥ってるけど、しばらくしたらまた落ち着くと思うから安心して欲しい。
 多分第二章終了した後の達成感?的なあれが抜けてないだけだからね。



今ある体を全て入れ換えたとして

・LLLコーポレーションCEO私室。

 

 ここには今、四人の男女が集まっていた。

 

「それじゃ使い方を説明するね、間違ったやり方で使うと二度と戻って来れなくなるからちゃんと聞いてよ?」

 

 話の先端を開いたのはアンジェル、普段とは違い真っ黒な服を身に纏い、いつになく真面目な顔をしている。

 

「アンジェル殿からのご指名と聞いてこのニムロッド!全速力で駆けつけました!!!」

 

 相変わらずうるさいのは聖堂教会異端審問局第一機甲猟兵団隊長ニムロッドである。

 

 何でそんな説明口調なのかって?似たような口調の奴ら複数出しちゃったからさ!!!

 

「ニムロッド隊長、あまりアンジェルを困らせないでやってくれ、最近魔術協会からエンケファリンの発注が多くて死ぬ程疲れているからな」

 

 この完全に保護者と化しているのが間桐雁夜である。

 

「ニムロッド隊長?後でお説教をしますよ」

 

 めっちゃピキって音がなりそうな表情をしている三十路おば...(潰しますよ?)綺麗なお姉さんがアルカ・セントリウス局長です、ハイ。

 

 何で認識出来ないのに年齢弄ったらすぐに気付くんだよ、やっぱ女は怖ぇ(※アルカ局長は感で自分のことを三十路呼びしたやつがいるのを感知してガンを飛ばしています)

 

「それじゃ手順を説明するね、といっても作りは単純で、見た目通りただハンドルを回すだけで良いの!でもその時に頭の中でしっかりと見たいもの、探したいものを強くイメージしないと失敗しちゃうんだ。

 失敗すると最悪意識が因果律の中で迷子になっちゃうかもだから気をつけてね?今回は僕がいるからそうなっても引き上げてあげられるけど」

 

「理解した、早速始めよう」

 

「あぁ!待って待って!ちょっとストーップ!!!」

 

「どうしたんだ?」

 

「これ複数人でやる時は全員同時にやった方が成功率上がるんだよ、集合知?っていうのかな。

 そういうのが働いて相乗効果で目的の痕跡に辿り着ける確率がぐーんと上がるの!」

 

 それを聞いた雁夜は、頭の中にふと湧いた疑問をアンジェルにぶつけてみた。

 

「なぁアンジェル、これは今まで使ったことがないんだよな?何で其処まで挙動がわかってるんだ?

 たとえ作り主があんたでも一度も使ったことがないなら細かい所はわからないと思うんだが?」

 

「内緒♪」

 

 あぁ、また職員で試したなこの人。

 

「それじゃ因果律へレッツゴー!」

 

 ハンドルを回した途端遠退く意識、何故だろう?俺は込み上げてくる猛烈に嫌な予感に覚えがあった。

 

 これもしや、前に変な路地裏に迷い込んだ時と同じ...

 

 全てを考え終わる前に、間桐雁夜の意識は因果律の渦へトリップした。

 

「此処が因果律の中か、何か想像してたのと違うなこれ?」

 

 雁夜が素に戻る程の光景、それは何やら極彩色に彩られたファンシーな部屋であった。

 

「物凄い量の情報が流れ込むとは言われていたが、これは何かベクトルが違うと思うぞアンジェル」

 

『おや、お早いご到着で何よりです』

 

 辺りを見回す雁夜の耳元で、唐突に何者かの声が木霊した。

 

「誰だ!?」

 

『やぁ間桐雁夜、君が此処に来るのをずっと待っていたんだ。

 私のことは...取り敢えずバチカルとでも呼んで欲しい、私をよく知る者たちからは■■■■と呼ばれている...といっても、今はもう知る者もあまりいないとだけれどね』

 

 振り替えると、其処にはさっきまで居なかった筈の男が立っていた。

 

 存在するだけで放たれる強烈な違和感、これはもしや。

 

「まさかあんた、あのサイコロ頭の知り合いか?」

 

『おや?やはりプロヴィデンスには会った事があるみたいだね。

 少し前に〝戻ってきた〝彼が自慢気に外の世界の事を語るものだから、ついつい彼を存在の回廊に放り込んでしまったんだが、そうしたら再び戻ってきた時に面白い所へ行った話をしてくれたんだ。

 その中に君の話もあったよ、彼は大層君を気に入ったようでね...ほら、君の懐に妙なメッセージカードが入っていただろう?あれは彼の仕込みなんだ』

 

「メッセージカードって、あのクソリプに気をつけろってやつか?」

 

『そう、それが彼の仕込みだね、彼はそういう悪戯が大好きなんだ。

 昔は本当に真面目だったんだけどね、君も聞いたであろう人をねじれさせる声に絡まれることがあまりにも鬱陶しかったものだから自分で自分を弄って芸術作品にしてしまったんだよ。

 

 そうしたら少々おかしくなってしまってね、今では其処ら中で人々に悪戯を仕掛けてはその人の抱える問題を表面化させて回収する〝バッドエンド請負人〝とやらをやっているみたいだ

 とはいえ、今回は次元を越えた先にその仕込みを置いてきてしまったから回収しきれなかったようだ...その仮面、外れないだろう?腕も相当辛い筈だ』

 

 刹那、空間に満ちる緊張、焦り、目の前の存在が恐ろしくて仕方がない、何故こいつは全てを知っている?何故これ程までに俺の状態を理解しているんだ?

 

『色々あって私は存在が不安定だから、常に頭の中で私を認識し続けていないと私のことを忘れてしまうのだよ、だからこそこういうことも出来てしまうというわけだ』

 

 男の手の中に幾つもの光景が現れては消えて行く謎の球体が現れた。 

 

『私は存在やそれに付随する何かなら大体何でも見ることが出来る、その付随するものの中に君の状態も含まれていた。

 ただそれだけ...とてもとても単純な事なのだよ、とはいえ不躾だったのは認めよう、あまり褒められた行為ではない事も承知しているし謝罪の準備もある。

 

 それはそれとして君には話しておかないといけない事があるから、あの子がフリーズしたその一瞬を何倍にも引き伸ばしてこの場をセッティングさせて貰った。

 

 故に言わせて貰おう...君は、君がアンジェルと呼ぶあの子と関わった事で、君の世界が今どういう状態になっているのか気がついているのかね?』

 

「どういう状態って、俺の世界がおかしいとでも言いたいのか?」

 

『やはり自覚していないのか...いや、理解したくないのかな。

 君は気づいている筈だよ、君があの子に出会い、あの子が君を選んだ時から、世界は狂っている。

 いや、そのずっと前から狂い始めていたのかもしれないね、あの子がそちらの世界に生まれ落ちたその瞬間から、そして外の世界を認識したその時から』

 

「なんなんだよあんた!あのサイコロ頭と良い毎回俺の頭を目茶苦茶にして、そんなに面白いのか?そんなに楽しいのかよ!?」

 

『突かれたくないところを突かれた人間の反応は様々で非常に興味深い。

 その場をから逃げるか、暴力に走るか、或いは今の君のように声を荒げて相手を脅すような言動をするか。

 君は信じたくない...いや、手放したくないから、取られたくないから私という存在に対し強い嫌悪感と敵意を抱き始めている。

 とはいえだ...私が君という一人の人物に向き合い、その心の奥底にしまい込んだ疑念と言う名の病巣を切開する事に変わりはない。

 

 君は直視するべきだ、君が本来辿る筈だった道、辿り着く筈だった未来の終着点を』

 

「やめろ、寄るな!!!」

 

『間桐雁夜、今こそ君に真の運命を語るとしよう』




 またしても変なやつに絡まれる雁夜さんである。

 ちなみに今回の説明口調脚注はマジレンジャーのワイバーンが冥府神紹介するシーンのオマージュ、この作品わりと特撮オマージュまみれなのです。

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