今回は対チームYの最初のところまで。
感想・評価ありがとうございます!
朱紗丸君達と楽しんでいただけると嬉しいです!
新キャラ登場!(描写無し)
なんと潔には・・・
そのせいで成早が少しおかしくなってます。
成早は犠牲になったのだ。
Zチームルーム
チームZは一次選考初戦を8対0で勝利したため、皆で祝勝会をすることになった。各自のおかずを皆で出し合い、好きなおかずをつつく。さらにゴールを決めた朱紗丸以外の全員がゴールボーナスでサーロインステーキを注文して分け合ったため、豪華な祝杯となった。
朱紗丸は『返却してもらいたい物がある』と言って断った。皆も朱紗丸の試合前の指摘や頑張りがあってこその大勝と理解しており、ゴールボーナスを使わないことを悪くいうことはなかった。
(勝った後の肉はまた格別じゃのう!前世でいえば鬼殺隊と戦って食い殺した時・・・。いや、今はよそう。今は今じゃ!)
流石に食事中に前世の食事を思い出すことは辞める朱紗丸。唐揚げとサーロインステーキを満面の笑みでモッキュモッキュと頬張る。・・・んまい。
そんな朱紗丸の様子をじっと見ている、潔・千切・蜂楽・國神・成早そして伊右衛門。
「どうしたのじゃおぬしら、わしの小皿に取り分けた分のお肉はやらんぞ?」
「あ、いや。食いもんのことじゃないんだ。」
「じゃあなんじゃ?今さら口癖のことかの?」
「いや、口癖についても珍しいとは思っても気にしてはいないぞ。」
「ならなんなんじゃおぬしら、じっとわしのことを見て。」
首を傾げる朱紗丸。潔達は小声で話し始めた。
「朱紗丸ってほんとに男だよな?」
「さっきシャワー浴びてるの見たよ、
「蜂楽・・・お前・・・。」
「いや・・・わかる・・・。」
「成早・・・お前・・・。」
「わかるって何が・・・?」
「何がって・・・ナn
「蜂楽、それ以上は駄目だ。」
「千切も似たようなもんじゃね?」
「お前は何を言っているんだ?」
「ナニって?」
「これが男の娘ってやつかって話だろ?」
「お前らが何言ってんだ・・・。」
潔達が集まって楽しそう?に話すのをつまみに、自分の味噌汁をすする朱紗丸。
「やぁやぁ才能の原石共よ。ブルーロック生活、楽しんで・・・いるようだな。」
突然モニターに絵心が映るが開口一番呆れる絵心。
「楽しんでま〜す!」
「サーロインステーキめっちゃ美味!」
五十嵐と成早が軽快に答え
「こんな緩くていいのか俺等・・・。」
伊右衛門が呆れて呟く。
「はぁ・・・。お前らがチームXと試合をした後、チームVが
1位:チームV
勝ち点3 得失点差+11
2位:チームZ
勝ち点3 得失点差+8
3位:チームW
勝ち点0 得失点差±0
4位:チームX
勝ち点0 得失点差−8
5位:チームY
勝ち点0 得失点差−11
「11対0だとぉ!?」
「チームV強すぎるだろ!」
五十嵐達も暫定順位にざわつく。馬狼達チームXも自分達が最下位でないことに驚いているのではないだろうか。ふと朱紗丸が潔を見ると、顔を青ざめながら「まさか・・・まさか・・・」とブツブツ呟いているのが気になった。
「だがお前ら、試合前に俺が言ったことを理解していないようだな?『0を1にする方法』についてだ。」
「『0を1にする方法』・・・。」
朱紗丸は考える。絵心は試合前にそんな話をしていただろうか?だが、直前にゴールボーナスの話をされて頭が真っ白になっていた朱紗丸は全く覚えていなかった。朱紗丸も今度はしっかりと絵心の話を聞く。
「・・・故に必要なのは『独力』。お前1人の個の力だ。」
絵心の言葉に朱紗丸は目を細める。
(・・・『独力』か。確かに己の長所や、他の選手に無い技術を自覚し、突出させるのは良きことじゃ。しかし・・・。)
「武器を持て破壊者(ストライカー)よ!敵の組織を翻弄し!ねじ伏せ!破壊する!己だけの『武器』を!!」
「ゴールという『革命』を起こすのはいつだって己の武器だ!」
絵心の話が終わった後、全員で自分の武器を話し合った。
「俺の武器はセクシーフットボ
「次、朱紗丸の武器は?」
「わしの武器、か・・・。」
雷市が久遠に何か言っている中、
朱紗丸は自分の武器について考えて見た。
(ボールをぶつけることじゃ♪・・・などと言えば怒られるじゃろうな。しかし敢えて言えば、これじゃな!)
一呼吸を置いてはっきり言う。
「シュートじゃな。」
「シュートって、後半のフリーキックでやったやつみたいな?」
「それもあるが強く蹴ったり、回転をかけたりなど『あらゆるシュートができる』という意味じゃ。しかも体力がある内は精度も高いのじゃ!」
「そりゃ凄いな。」
「というか朱紗丸さ。馬狼のシュートをダイレクトで蜂楽に蹴り返してたよな。その前の入寮テストでも國神に蹴り返してた。まぐれじゃなさそうだな。」
「じゃが体力が減ると精度が落ちるのじゃ。今回はGKじゃったからほぼ完璧なパスが出来たがのう。」
「ああ、わかるぞそれ。『ガッツが足りない!』ってやつだろ?」
「???まぁ、そんな感じじゃ。」
その後、潔だけが自分の武器を言えないまま就寝時間になった。
「すまんな、お主も眠いじゃろうに。久遠よ。」
「いや、俺も眠れなかったし。朱紗丸と話したいこともあったから調度良いよ。」
ほとんどのチームZの選手が床につく中、話しをするためチームZのモニタールームに向かう朱紗丸と久遠。
「しかし5点目の久遠のゴールは見事じゃったの。イエローカードを貰った選手の精神状態を見抜き、簡単にゴールを決めてみせた。さらにはチームXの連携を瓦解させるようなことを言い放つとは・・・お主も悪よのう、久遠。」
「・・・いやいや御代官様程では、朱紗丸。」
「「フッフッフッフッフ・・・。」」
誰かが見たら悪代官と悪徳商人のやり取りに見えるが、残念ながら水戸黄門どころか助さん(國神練介さん)もいない。モニタールームにつくと、
「千切と潔か。チームXとの試合を見ておったのか?」
「朱紗丸と久遠か。」
未来の魔王ならいた。
「お前らもさっきの試合見に来たのか?俺達の試合がモニターで見れるようになってる。いい環境だよな。」
「そうじゃな。ああ、わしらは試合の確認に来たんじゃなくてな・・・。」
「俺に話しがあるって言われてな。それでこっちに来たんだ。」
千切と潔の前に座る朱紗丸と久遠。
「なら、俺達席外そうか?」
「いや、久遠がよいならこの4人で話がしたい。」
「話の内容にもよるが・・・、なんの話しだ?」
「久遠よ、お主・・・。チームZを裏切るつもりじゃったろう?」
「・・・俺等、ホントに席外そうか?」
モニタールームが重苦しい空気が包まれた。
翌日午前
チームZミーティングルーム
「皆ちょっといいかな。練習前に大切な話がある。」
久遠がチームZ全員に呼びかけた。
「大切な話ってなんだ、久遠。」
「練習内容についてか?」
「いや、GKについてだ。」
『GK』という言葉に全員が久遠を見る。
「GKならもう朱紗丸が全試合やりゃいいんじゃないか?」
「そうだな、朱紗丸程この中でGK上手いやついないだろ?」
「いや〜それほどでもあるのじゃ♡・・・って、嫌じゃからな!全試合GKなんぞやりとうないぞ!」
朱紗丸が声を荒げる。
「GKだけはジャンケンや押しつけ合いで決めつけるのはまずい。前の試合で分かっただろう。」
「まぁそうかもな。じゃあどうすんだ?」
雷市が久遠に尋ねる。
「体力テストの結果と昨日皆で話し合った自分の武器を踏まえて適正能力の高い人を考えて見た。」
「んで、GKやれそうなのは〜?」
まだ眠そうな蜂楽も目を擦りながら聞いてくる。
「瞬発力・ジャンプ力が高い我牙丸とオールラウンダーかつリーチもある伊右衛門が第1候補と第2候補。後、一応俺も候補に入れてる。」
「俺?」
「俺かよ・・・。」
少しびっくりしてる我牙丸とがっくりする伊右衛門。
「俺ら前の試合DFやってるんだぞ。俺らだってFWやりたいんだが・・・。」
「そーだそーだ。」
伊右衛門と我牙丸が反対する。
「反論は当然だ。最後まで聞いてくれ。昨日朱紗丸と交渉した結果、対チームV戦はGKをやってくれることになった!」
チームZの何人かが、おおっ!と声をあげる。
「11―0で相手を倒しておるからのう。仕方ない、チームのためじゃ。」
「ただし、GKをやってくれた人には特典として『次の試合最初に好きなポジションを選ぶ権利を与える』。」
朱紗丸がニヤリと笑う。チームX戦でGKをやった朱紗丸はこれで次戦、好きなポジションが出来る。正当なご褒美の要求である。
「はぁ!?そりゃずるくねえか?」
「いや、GKやってくれるならそれもありか?」
「俺はそれいいと思うぞ。」
「でもまるまる1試合か・・・。」
賛成意見と反対意見が飛び交うが、
「それともう1つ。次の試合は試験的に『前半と後半で1部ポジションを変える』。」
「ポジションを変える?」
成早が久遠に聞き返す。
「ああ。前半を終えて『決定期を外していたらDFとポジションを入れ替える。』とかね。それにGKを予め決めておけば、GKはより長く練習して練度をあげる事ができるし、やらない人は気持ちに余裕ができるだろ?まぁ皆がそれでよければだけど。」
「その最初のポジションはどうすんだ?」
國神が尋ねる。
「今日の午後の練習を5対5のミニゲームにする。GK予定の我牙丸チームと伊右衛門チームに別れて勝ったチームから先にポジションを決める。ある程度の公平性は必要だが、ポジションは本来勝ち取るもんだろ?」
「いいねえ、それ乗った♪」
蜂楽が肯定する。
「5対5って1人余るぞ。どうすんだ?」
「朱紗丸だ。GKやって最初にポジション決めるからな。審判頼む。」
「わし、審判やったことないぞ。」
「じゃあボール拾いを頼む。」
「泣いてよいかの。」(´;ω;`)
朱紗丸は落ち込んだ。
ミーティングを終えたあと、チームZは午前中をウォーミングアップと基礎トレーニング、シュート練習を行った。GK予定の我牙丸と伊右衛門はGKのユニフォームに着替えて朱紗丸と久遠がそれぞれ補佐をする。
昼食を済ませた後は予定通り5対5のポジションをかけたミニゲームを行った。
次の日の午後
第3試合チームW対チームXが行われ、チームWが4━1で勝利したことと、第4試合はチームY対チームZになることを絵心が伝えた。
これにより順位表は以下となった
1位:チームV
勝ち点3 得失点差+11
2位:チームZ
勝ち点3 得失点差+8
3位:チームW
勝ち点3 得失点差+3
4位:チームY
勝ち点0 得失点差−8
5位:チームX
勝ち点0 得失点差−14
(2試合消化して勝ち点0に得失点差−14のチームXは2位以上は厳しくなったのう。気になるのは馬狼じゃな。唯一取った1点は馬狼じゃろうか?)
朱紗丸はモニタールームで試合を見てみた。
「これは・・・・・・・。」
Zチームルーム
絵心の報告を受けてポジションや戦術を決めようとしたが、朱紗丸がいないため決められないチームZの10人。
「すまん遅くなった。第3試合を見ておっての。」
「今は明日のチームY戦のことだろ?何で他のチームの試合見てんだよ。」
雷市が朱紗丸に噛みつく。
「結果は皆知っておるじゃろう?4━1でチームWが勝ったわけじゃが、チームXの1点は馬狼が決めたものではなかったぞ。この前の試合でイエローカード貰ったやつじゃ。」
「えっ?あいつじゃないんだ。」
「馬狼、かなり強いやつだったけど。」
「どんな試合だったんだ?」
他の皆も気になったのか聞いてきた。
「チームXが終始馬狼を無視してまとまっておる。馬狼がボールを奪ったとたんチームX全員で馬狼のボールを奪っておる。」
「はぁ!?」
「馬狼のやつチームで浮いてんのかよ。」
「馬狼の独りよがりなプレーが逆に馬狼以外を結束させているのか?」
「チームとして負けるよりも敗者復活ルールで馬狼に一人勝ちされるのを良しとしなかったのかもな。」
チームXの惨状に驚くチームZ。特に当初裏切りを1番深く考えていた久遠は唖然としていた。
「チームXの現状は特例じゃろう。わしが指摘したいのは別のことじゃ。」
「別のこと?」
潔が代表して聞き返す。
「祝勝会の時に絵心が言っていたことを覚えておるか?″独力″個の力というやつじゃ。」
「ああ、己の武器だろ。」
「そうじゃ國神。確かに己の武器を知り、磨いた逸品は自分のために使う物じゃろう。しかしサッカーはチーム戦じゃ。自分のために使いつつ別の武器と掛け合わせた方が、より敵に刺さるはずじゃ。」
皆が無言で己の武器について、その使い方について考える。手を上げて発言したのは成早だった。
「はいはい!朱紗丸の言ってることなんとなくわかってきた。じゃあ馬狼は自分の武器を自分のためにしか使ってなかったってことだね。」
「うむ。故に己の武器を誰とどのように使えばより自分のゴールに繋がるか。チームの勝利に貢献出来るかを皆で考えながらフォーメーションとポジションを決めようと思う。ポジションを決める順番はある程度決まっているとはいえ、まだ時間はある。ゆっくり決め・・・潔よ、どうしたのじゃ?ずっと顔色が悪いが風邪でも引いたか?」
皆が一斉に潔を見る。確かに俯いている潔の表情はどこか暗かった。
「あ〜朱紗丸。さっきまでいなかったからな。」
「実はさ〜、チームVに潔の
「1人で3点取るとかすげぇよな!潔が嫉妬するのもわかる気がする。」
「後めっちゃ可愛い!後で紹介してくれお兄ちゃん!」
「ふざけんな成早!誰がお兄ちゃんだ!絶対に誰にも渡さないからな!」
「成早、そいつ男だからな。」
「潔、お前もだ。言ってることもおかしいぞ。」
「潔ってブラコンだったのか?」
「ブラコンってなんじゃ?」
「俺達何の話をしてたんだっけ?」
「今はチームYの話を・・・皆話を聞いてくれ・・・。」
話が脱線し、音頭を取ろうとしていた久遠と伊右衛門が頭を抱えた。
チームY控え室
前の試合で0━11と大差で敗れたチームYの雰囲気は暗かった。次の試合が同じく大差で勝利したチームZとの試合となったからだ。特にチームYをまとめ、戦術を考えていた二子は1人ブツブツと独り言を言いながらホワイトボードを叩いていた。
(チームの士気は意外にもそこまで悪くない。誰かが抜け駆けや裏切り等をする気配もない。奇しくも共通の強敵のお陰で・・・。)
共通の強敵とはチームZの朱紗丸のことである。馬狼を筆頭としたチームXのパワープレーを耐えて勝利した。チームXの二の鉄を踏もうとする程チームYの選手達は馬鹿ではなかった。
(逆にフィールドプレーヤーとして出てきた場合はロングスローとシュートに最大限警戒すればいい。他にゴールを決めた7人はゾーンで守る。チームXの大量失点は連携や戦術が皆無だったから。守備的にポジショニングをして大川君達前線に繋げられれば。後は・・・)
「・・・・・・・。」
そんな二子の様子をチームYのエース大川がじっと見つめていた。
チームZルーム
既にほとんどの選手が眠っているが、朱紗丸はまだ布団の中で起きていた。潔の練習に少しつきあっていたのだが、朱紗丸も床につくところだ。ここに来た当初は鞠が無くて眠れなかったたが、『ゴールボーナスで取り返せるかも知れない』という希望が朱紗丸に平常心を取り戻させていた。潔は今頃遅い夕食を1人で食べている頃だろう。
潔の弟について、というよりチームVについて朱紗丸は特に気にしないようにしていた。朱紗丸は元々嫌いなことは後回しにするタイプだったからだ。苦手な食べ物は最後まで残すし、夏休みの宿題は最終日に終わらせるのである。一次選考は2位までが通過出来るため、チームVに負けても大丈夫だろうと考える朱紗丸であった。
(そういえば國神もいないのう。潔は昨日もわしらと遅くまで話しておったし、明日は試合なのだから休んで欲しいのじゃが・・・。)
隣は潔の布団だが、寝相の悪い五十嵐の片足がさらに隣の布団からはみ出している。朱紗丸は五十嵐の寝相に呆れながらもこっちの布団にまでこないことを願った。
最近朱紗丸にはチームZについて、1つ悩みがあった。他人事ではあるが、チームの輪が乱れかねないことのため黙っていた。
(せめてチームYの試合が終わるまでは爆発せんでくれよ。勝てば一次選考突破にかなり・・・む?)
眠ろうとした朱紗丸だったが、ある疑問が浮かび上がる。
朱紗丸はブルーロックにそこまで熱を入れているわけではない。日本代表になりたいわけでもないし、サッカー選手になりたいわけでもない。ボールを蹴ってゴールを決めて勝つ。それが楽しいからサッカーをやっていただけである。
(小学生の時もそうじゃったな。気がつけばバレーもバスケもハンドボールも楽しいからやっておった。周りに同じ・・・っ!?)
突然頭痛がして考えることをやめた。
(今を楽しむことだけを考えるんじゃ!余計なことを考えるな!)
過去を振り切るように朱紗丸は眠りについた。
翌日
Center FW 伊右衛門
Light FW 久遠
Left FW 成早
Center MF 雷市
Left MF 五十嵐
Light MF 朱紗丸
左側 Left DF 千切
Left DF 國神
右側 Light DF 蜂楽
Light DF 潔
GK 我牙丸
伍号棟センターフィールド
第4試合チームZ対チームY
試合開始前に両チームがストレッチをしていると、二子が朱紗丸に話しかけてきた。
「初めてまして朱紗丸君。ニ子一輝と言います。今日は宜しくお願いします。」
「律儀なやつじゃの。朱紗丸じゃ。宜しくのう。」
朱紗丸は試合前にニ子が声をかけてきた理由が分からなかった。
「今日はGKじゃないんですね。チームXの試合を見て、今日もGKをやるのかと思ってました。」
「やりたくてやってたわけじゃないからのう。チームのためじゃ。」
「まぁ朱紗丸君がGKじゃない方が都合がいいです。よりゴールを狙えます。」
「威勢がいいのう!8―0で済むとは思わんことじゃ!」
お互いに探りを入れつつ挑発する。
チームYのキックオフで試合が始まる。チームYの選手達はいきなり攻めたりせずにボールをまわす。
対してチームZは無理をせずボールを追わない。4-3-3のラインを意識しつつ、堅固な布陣を敷いていた。
前半4分
「そりゃ!」
「くそっ!」
ようやく朱紗丸が相手からボールを奪い攻めようとするが、チームYは朱紗丸のロングボールを警戒し、FWの久遠達をしっかりマークしていた。
「キャハハハハ!わしがパスとシュートだけじゃと思うたら大間違いじゃぞ!」
ドリブルで駆け上がる朱紗丸。1人股抜きでかわしてオーバーラップしてきた蜂楽とワンツーでさらに1人かわそうとするが、
「させねえよ!」
チームYのDFが朱紗丸に戻ろうとするボールをカットしラインを割る。
「蜂楽、パース♪」
「りょ〜かい♪」
「マークを!」
「わかってる!」
蜂楽がスローインしようとラインを割ったボールを手に取る。そのボールを受けようと近づく朱紗丸と朱紗丸をマークしようとするDFが近づくが、
「ほい♪」(・∀・)ニヤニヤ
蜂楽は朱紗丸にボールを
「久遠!」
「そうくると思ってましたよ!ロングスロー!」
警戒、と言う前に既にボールを投げている朱紗丸。
「うぃーす♪」
「させるか!」
最早本性を隠すつもりもないのか、ニヤつきながら投げたボールに飛びつく久遠。マークについていたDFも飛び、GKもヘディングに備えるが、
「フッ♪」スッ
「なっ!?」
投げられたボールを久遠はスルー。
フォアには伊右衛門が走り込む。狙いに唯一気づいたニ子が伊右衛門と競ろうとするが、
「おおおお!!」
「くっ!?」
伊右衛門がボールに飛びつく。伊右衛門のダイビングヘッドがゴールに突き刺さった。
チームZ対チームY
1―0
「よっしゃあああ!」
「流石オールラウンダー!」
「ナイス伊右衛門!」
「ああ、でも朱紗丸と久遠のおかげだ!」
「まず先制!この調子でいこう!」
朱紗丸も喜んではいたが、内心焦っていた。
(喜んではいるが・・・顔に笑顔の仮面を貼り付けてるだけじゃな。)
チームに1人、仲間の得点を喜んでいないやつがいる。その事に朱紗丸は頭を痛めていた。
投稿直前になって「潔って何歳だっけ?高1だったたらやばくね?弟出せないじゃん」と、慌ててプロフィールを調べました。潔って高2なんですね。誕生日は4月1日。ホッとしました。
細かい矛盾点等は本作設定ということでご了承ください。
誤字脱字や明らかな矛盾点等があれば、感想にてご指摘いただけると幸いです。
感想・評価いただけると嬉しいです。
作者モチベアップに繋がります。