魔法科高校の劣等生 達也の相棒   作:コウカワ

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お久しぶりです。


入学編11話

昼休みに生徒会室におもむいたあと俺は深雪と教室に戻り午後の授業を受ける。流石に入学したての段階で躓くようなところはなかった。そうしてあっという間に午後の授業も終わり放課後になる。

「いやーやっと初日が終わったな。うん。」

「どうした?なにか躓くようなところでもあったのか?」と隣の席の森崎に言われる。

「いや、そんなところはなかったけどさ。まだ初日だし。」

「そうか。じゃあ俺は行くか。」と森崎は席を立つ。

「あれ?なんか急ぎの用事でもあるのか?」

「いや、教員推薦枠で風紀委員に推薦されていてな、挨拶に行こうと思って。」

「おお、そうか。すごいじゃないか入学早々風紀委員に選ばれるなんて。」

「その言葉そっくりそのままお返しするよ生徒会会計くん。」

「それを言われると返す言葉がないな。」

「ハハハ、おっとそれじゃあまたな御坂。」

「おう、じゃあな。」そうして森崎は教室を出て行った。「真琴さん、森崎君と随分仲良くなりましたねぇ。」

森崎を見送ると深雪がこちらの席までくる。

「そうか?」

「朝は少し嫌悪な感じでしたけど。」深雪は不思議そうな顔をして聞いてくる。

「案外話してみると悪い奴じゃないし律儀なやつだよアイツは。」とそんな話をしているとほのかと雫がこちらに来る。

「深雪、真琴さん一緒に帰りませんか?」

「ほのか、済まない。今日これから深雪と生徒会室に行かないといけないんだ。」達也のことは明確に決まっていないしどんな仕事をするのかも聞いておかないといけないしな。「そうですか。それではまた明日。」

「またね。」ほのかと雫はそう言って教室を出て行った。「それじゃあ俺たちもそろそろ行きますか。」

「はい。」

深雪はそう答え、俺たちは達也と合流するためにE組へと向かった。

 

 

その後達也と合流し生徒会室に向かう。もうID登録は済んでいるので深雪がカードをリーダーに通し生徒会室に入るとお昼にあった生徒会の方たちと風紀委員長そして一人の男子生徒がいた。

「副会長の服部形部です。司波深雪さん、御坂真琴くん生徒会にようこそ。」

目の前の達也を無視してそう言ってくる。

「あの、もうひとりいるのですがどうなんですか先輩?」そう俺が言うと先輩はフンと横を向く。俺の隣の深雪はかなり怒っている。外面は怒ってはいないが内心腹わたが煮えくり返っているだろう。外面に出さないのはさすがだと思った。そうしていると渡辺先輩がこちらに声をかける「やあ、達也君、深雪さん、真琴くん。それでは達也君を風紀委員会室に案内しよう。ついてきてくれ。」そうして渡辺先輩と達也が話していると

「渡辺先輩、待ってください。」と先ほどの副会長が話に入ってくる。

「何だ、服部刑部少丞範蔵副会長」

「フルネームで呼ばないでください」

真剣な声で制止していたのだがこりゃ相手が悪いわ。渡辺先輩にからかわれている。

「まあまあ摩利、はんぞーくんにも色々と譲れないものがあるんでしょう」

と七草会長が静止するが副会長は止まらない。

「渡辺先輩、お話したいのは風紀委員の補充の件です」

今までの絡みをなかったかのように副会長は振る舞う。

「何だ?」

「彼を風紀委員にするのは反対です」

「おかしなことを言う。司波達也くんを生徒会選任枠で推薦したのは七草会長だ。口頭であってもその効力は変わりない」

「…。本人は了承していないと聞いています。正式な指名ではありません。」

どうやら副会長は達也が風紀委員になることにどうしても反対らしい。

「実力にも色々ある、と言っただろう?達也くんは展開中の起動式を読み取り発動される魔法を予測する目と頭脳がある。」

「……なんですって?」

そうして副会長は驚く。まあ起動式を読み取るなんて芸当は達也くらいしかできないだろう。

「………しかし、実際に違反の現場で魔法の発動を阻止できないのでは……」

「相手がどんな魔法を使うのかわかるのは鎮圧において圧倒的なアドバンテージがあると思いますよ。それこそ炎を発生させる魔法とかなら事前に水とかを用意すれば言い訳ですし。常に先手の対策が取れます。」と俺は意見を言う。「だそうだ。それにそんな事他の一科の1年生でも同じだろう」

そう言って渡辺先輩はこちらに顔を向けてくる。

「それに私の指揮する委員会が差別意識を助長するというのは、私の好む所ではない」

本当に男前な先輩である。改めてそう思った。

しかし、副会長はなおも引き下がらない。

「会長、私は副会長として司波達也の風紀委員就任に反対します。

 渡辺先輩の主張に一理あることは認めますが、やはり魔法力の乏しい二科生に風紀委員は務まりません。どうかご再考を」

「待ってください!!」

待ったをかけたのは深雪だ。

副会長の兄に対する態度に遂に耐え切れなくなったのだろう。

「僭越ですが副会長。兄は確かに魔法実技の成績は芳しくありませんが、それは評価方法に兄の力が適合していないだけなのです。実戦ならば、兄は誰にも負けません。」

深雪の言葉には確信に満ちていた。

しかし副会長は引かない。

「司波さん。魔法師は事象をあるがままに、冷静に、理論的に認識できなければなりません。

 魔法師を目指すものが身贔屓に目を曇らせることが無いよう心掛けなさい。」流石にムカッときた。他の一科生に対してなら諭すように聞こえるのかもしれないが俺からすれば無二の相棒を馬鹿にされ、深雪までも馬鹿にされたような気がしたからだ。

「ずいぶんと笑わせてくれますね副会長。あまりにおかしすぎて呆れさえ感じますが。」

「なんだと。」そう副会長は返してくる。

「いえ、初対面の人間に対して自分の妄想を押し付けてくる副会長がどうも滑稽で哀れに見えていや〜ご愁傷様です。」

「何?私を馬鹿にしているのか。」

「いえあるがまま今の現状を冷静に理解し認識した結果判断したことですけど。どんな人間でも初対面の人に親友を馬鹿にされて怒らない人はいないと思いますが?」

そうして俺は殺気のこもった目で副会長を睨みつける。

「ウッ。」と副会長はたじろいだ。

「真琴。」すると達也が話しかけてくる。

「もういい。大丈夫だから。」

「しかしだな。」

「あとは俺に任せてくれ。」

「・・わかった。」そう言って俺は副会長の前から退く。

「服部副会長、俺と模擬戦をしませんか」

達也は副会長に宣戦布告した。

 

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