魔法科高校の劣等生 達也の相棒   作:コウカワ

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入学編12話

生徒会室に居た全員が達也の宣戦布告に驚く。

「思い上がるなよ、補欠の分際で!」

そんな中、遂に服部の怒りが爆発する。

しかし、達也は気にせず苦笑を浮かべている。

「魔法師は冷静を心掛けるべき、でしょう?」

「くっ!」

自身のセリフを利用された副会長は何も言えず押し黙る。

「"あるがまま"の対人戦闘スキルは実際に戦ってみなければわからないと思いますが。別に風紀委員になりたいわけではありませんが…、妹の目が曇っていないことを証明するためにはやむを得ません。」

口調こそ冷静なものの、俺は達也が静かに怒っているように感じた。さっきまでの副会長の発言で深雪が馬鹿にされたからだろう。

「いいだろう。身の程を弁えることの必要性を教えてやる。」そう言って副会長は達也の申し出に乗る、

「真由美、どうする?」と渡辺先輩が七草会長に言った。

「ふふ、そうね。では、生徒会長権限により2年B組服部形部と1年E組司波達也、との模擬戦を正式な試合と認めます。」

「生徒会長の宣言に基づき、風紀委員長としてこの試合が校則で認められた課外活動であると認める。」

「時間はこれより30分後、第三演習室で行います。」

2人のこの宣言により、この試合は暴力行為ではなく、正式なものとして認められた。

それを聞いたあずさは、慌ただしく端末を操作する。

こうして達也VS副会長の模擬戦が決まった。

 

 

生徒会長印のついた許可証と引き換えに達也はCADを受け取る。今は件の第三演習室へと向かっていた。

「済まない、達也こんな事になってしまって。」

「なんでお前が謝るんだ?」

「いや、最初に副会長に突っかかったのは俺だし。その、なんというか。」

「いいさ。それに言っただろ。俺に任せてくれと、それにお前は俺や深雪のために怒ってくれたんだ。俺が礼を言いたいぐらいだよ。」

「私からもお礼を言います。真琴さん、お兄様や私のために怒ってくれてありがとうございます。」

「いや、そんな礼を言われるようなこともしていないし、あれは俺が個人的にムカついたってだけで、それに友達のために怒るのは当然というかその・・。」なんだろう。なんだか気恥ずかしくなってしまった。

「「フフフッ。」」そんな俺を見て二人は何故か笑っている。

「な、何が面白いんだよ。」

「「いや、別に。なんでも(ないよ)(ありませんよ)」」と二人は答える。何なんだ一体?

 

(器用なように見えてぶっきらぼうなところは変わらんな。)

(友達のためなら当然だと言って怒る。真琴さんたら本当にお人好しですね。まあ、そういうところが素敵なのですけど。)

二人がそれぞれそんな事を考えていることを真琴は露知らず三人で第三演習室に向かった。

 

 

ようやく演習室につくと、すでに生徒会の面々と渡辺先輩、そして対戦相手である副会長が中にいた。

「渡辺先輩、CADの許可申請が通りました。」

「わかった。すぐに準備を頼む。ここの使用時間にも限りがあるからな。」

「分かりました。」

そう言って達也は準備に入る。そうしていると渡辺先輩がこちらを向く。

「しかし君もすごいな。服部相手にあれだけの啖呵を切れるとは、見直したぞ。」

「あ、ありがとうございます。」

「達也君ではなく君をスカウトするべきだったかな?」

「やめてくださいよ。俺の性格だと逆に誰かに喧嘩吹っ掛けてしまいそうですし。」

「そうか?私は気にしないがな。」

俺がそんな風に渡辺先輩と話していると深雪が俺の腕を引っ張る。

「ダメですよ、渡辺先輩。真琴さんは生徒会のメンバーなんですから。」

「おう、そうだったな。ではダメか。」

「ダメです。」

と深雪が渡辺先輩に言った。

「うむ、勧誘は失敗か。それでは真由美たちの所に戻るとしよう。」

そう言って渡辺先輩は離れていく。

「まったく、渡辺先輩ったら・・。」どうやら相当ご立腹のようだ。

「あの、深雪?「真琴さんも真琴さんです。もう。」あ~ごめんごめん、謝るからさ。それと、いつまで腕を引っ張ってるんだ?」

「へッ?」そんな拍子抜けな声を出したあと深雪は顔を赤くしてすぐに腕を離す。

「ごごご、ごめんなさい、真琴さん。」

「いや、別にかまわないけど。」どうしたんだ一体?

 

Side 深雪

 

あ~やってしまいました。渡辺先輩が真琴さんと近かったとは言え真琴さんの腕を引っ張ってそのままでいるなんて。真琴さんの腕、鍛えてるだけあって結構ガッチリとしていたな~、って違う。ああ~やってしまいました。それもこれも渡辺先輩のせいですってあれ?何で七草会長、渡辺先輩に「いいぞ、よくやった。」とでも言わんばかりに親指立ててるんですか。まさか、グル、グルだったのですか。ちょっとふたり揃ってこっちに向かってニヤニヤしながら親指立てないでください。あ~もう、真琴さんは気づいていないようですがああ、深雪は、深雪は・・。

 

Side 深雪 out

 

その後深雪をなんとか普通に戻したところで準備が出来たようだ。

達也VS副会長の模擬戦が始まる。

 




次回、やっと模擬戦です。
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