魔法科高校の劣等生 達也の相棒   作:コウカワ

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入学編5話

その後、チャイムが響き生徒たちに始業の合図をし、オリエンテーションが始まった。様々な業務連絡の後、教員から次のような指示が出る。「引率教員と共に見学する。」か「自分で自由に見て回る。」のどちらかを選んで学校の中を見て回るというものだった。一科生と二科生の差は指導教員がつくかつかないかである。「引率教員と共に見学する。」という選択肢があるのは一科生だけの特権と言える。魔法を教える指導員の量は世界的にも、また日本としても絶対的に足りていないのが現状である。そんな中で校内の見学に先生が付くということかなりの高待遇なのである。クラスの大半がそちらで行くようだったので、其方についていくことにした。

あらかたの見学が終わり昼食の時間ということで食堂に来た。俺が入口から食堂に入ると同時に事件が起きる。ウチのクラスの一人が先に座ってまだ食べている達也たちに席を譲ってくれないかと言ったのである。最初は丁寧な口調であったが段々とそれはエスカレートしていく。しかし、なぜこのようなことになってしまっているのか、見たところ男子の生徒であるのでおそらく深雪にいい格好を見せようとしているのだろうが確実に逆効果だ。案の定後ろで深雪はとても困惑している。と目の前で食べていた他のグループが食べ終わったのか席を空けたがA組の面々は気付いていない。そこで俺は雫とほのかに耳打ちをし、ある作戦を伝える。すると、二人共頷き、行動を開始する。それに気づいたのか、達也も席を立ち、連れの人達とそそくさと食堂を離れた。達也たちが出ていくのを確認していちゃもんをつけた男は後ろを向くがそこには既に深雪はいなかった。そして集団の中から真琴もいつの間にか消えていた。

 

 

場所は打って変わって購買の前、

「ウチのクラスメートが迷惑をかけて、すまなかった。」と俺は達也とその連れの人たちに頭を下げた。

「いや、いいさ。お前が謝ることじゃないだろう。」「そうよ、あんな事気にしてないわ。」「大丈夫ですから、真琴さん、頭を上げてください。」と達也、エリカ、美月は返す。ほんとうにどっちが優秀なのか疑問に思えてくるよ。とその後ろで物珍しそうに俺を見る男子がいた。「あの、どうかしたか?」「いや、こういう律儀な奴もいるなんて一科生にしては珍しいなとおもってよ。」とこちらの疑問に答えてくれた。「そうか、レオは真琴と初対面か。こいつは御坂 真琴、一科生で俺の友達だ。」「へぇ~そうなのか。俺は西城レオンハルトだ。気軽にレオでいいぜ。」「達也に紹介してらったとおり御坂 真琴だ。レオ、俺のことも真琴でいいよ。改めてよろしく。」と握手をした。「でも、深雪さん可哀想。」「深雪は今どうしてるかなぁ。」と美月とエリカは心配するが、「それはまあ、俺のクラスの友達の女子二人に深雪と一緒に食べてくれないかって頼んでおいたから多分大丈夫。」「え、真琴お前いつの間にそんなことしてたのか?」とレオが言い、他の二人も驚いた表情でこちらを見る。「達也は気づいてたか?」とレオは達也に聞く。「ああ、真琴が集団の後ろの方でなにか仕組んでいたのは分かったからな。大方そんなことだろうと思っていたよ。」「達也が気づいてくれて助かったよ。ほかの連中の注意も引いてくれたし、おかげでうまくことが運んだよ。」と俺は達也に礼を言った。その後は時間までレオとエリカが夫婦漫才をしたり、美月がそれを慌てながらも止めようとしたり、達也が冗談を言ったりと時間まで楽しい時間を過ごした。しかし、深雪達は大丈夫だろうか。(特に雫が・・。)

 

 

 

Side深雪

 

「ありがとう、ほのか。正直ずっと集団にもみくちゃにされて大変だったの。」「いえいえ、私たちは真琴さんの指示通りに動いただけですから。」とほのかは答える。「しかし、深雪のお兄さんも真琴さんもかっこいいですよね。あんなにスルッとすぐに対応ができちゃうなんてすごいです。」「そうですよね、そうですよね。お兄様も真琴さんもかっこいいですよね。」とほのかと深雪は達也と真琴の話で時間いっぱいまで盛り上がるのだった。この時、一緒にいた雫は思った。(恋する乙女は強い)と。その後、真琴はお礼として雫に和菓子をご馳走したという。

 




雫が和菓子好きなのをロストゼロで初めて知りました。
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