実験体MM   作:柳月&独鴉

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15.職場体験 開始

 魔神が選んだのはエンデヴァー事務所ではなくMTレディ事務所。

 日本国内において炎熱系最高峰であり、エンデヴァー事務所で経験を積み腕を磨き独立した炎熱系ヒーローも多い。爆炎であり炎熱系の舞華は年に数日だけ、幼い頃に指導を受けた縁もあり個性を見てもらっていたのだが、今回はMtレディを選んでいる。

 A組の面々は駅に集合し、担任にである相澤先生から注意だけが送られる。

 

「コスチューム持ったな。 ヒーロー免許をもたない者は本来なら公共の場じゃ着用厳禁だ。 落としたりするなよ」

 

 ヒーローコスチュームやサポートアイテムは免許が持たない者は、原則として公共空間での使用は出来ない。

 

「はーい!」

 

「芦戸、伸ばすな。 くれぐれも先方に失礼のないようにな。 じゃあ行け」

 

 皆がそれぞれの移動の為に改札口を越えようとしたところで舞華は緑谷を止める。

 

「緑谷、もっていきな」

「あの、これは?」

 

 舞華が差し出した紙袋の意味が分からず、緑谷はとりあえず受け取るも困惑していた。

 

「緑谷が職場体験に行く空爺さん、グラントリノは鬼のようにスパルタ。 油断したら突然蹴り飛ばしに来るような相手だから、事務所に入ったら常に蹴られることに注意しな。 紙袋の中身は空爺の好物、手紙も入ってるから到着して一息ついたら渡して」

 

 それだけ伝えると舞華も自らが向かう事務所に行くため改札口を抜けていった。

 

 

 

 Mt事務所 1日目

 Mtレディの事務所は雄英と同じ静岡にある為、朝に出発し午前中には魔神と峰田は到着した。

 

「ヒーロー クナド 到着いたしました。 よろしくお願いします」

「有英高校の峰田実です。 よろしくお願いします」

 

 まだ出来たばかりの事務所の為に正規のサイドキックもおらず、MTレディと事務方だけの小規模事務所。Mtレディと同じ新人だが訳アリでたまにしかヒーロー活動を出来ない人材や、引退間際のヒーローを非常勤に、さらに学生インターンシップを受け入れることで回している。言ってしまえばかなりの弱小事務所の分類になる。

 一方で多くのインターンシップを受け入れている為、教育指導という意味では高く評価されてもおり、引退間際の知識のあるヒーローの助言も加え雄英高校を含めてヒーロー科のある学校から評価はそこそこにあった。

 

 挨拶が済めば書類提出とヒーローコスチュームへの着替え、そしてすぐに出来る簡単な雑務などの指導を割り当てられ、峰田はヒーロースーツの上から割烹着を着用し掃除を命じられていた。

 

「それじゃクナドは午後から私と警邏よ。 仮免許持ちだから厳しくやっていくからね。 今日は事務所の空気を覚えながら事務処理を覚えておいて」

 

「了解いたしました」

 

 仮免許と聞いて驚きながらも割烹着姿で掃除を始めていた峰田は手を止めた。

 

「魔神は仮免許もってたのかよぉ!? ぜんぜん知らないんだけど!?」

「そういや言ってなかったっけ。 入学前の3月に仮免許試験合格してるんだよ」

 

 中学卒業以上であれば原則ヒーロー仮免許試験(毎年半期に一度、3月と9月に実施)は受けられる。学科と実技の両方で合格すれば仮免許を受け取ることだって可能だ。ただし、仮免許を受け取れるのは指定されたヒーロー学科を持つ高校に入学してからであり、指定されたヒーロー科を持つ高校を卒業するのなら学科試験も免除をされる。舞華の場合は雄英の合格通知を提出していたので学科は免除されていた。

 舞華も入学後に仮免許を交付され、学校側には書類は提出していたし担任の相澤先生も知っていた。クラスメイトに教える機会もなかったために言わなかっただけ。

 今回Mtレディ事務所には短期インターンシップという形で一週間実施され、問題が無ければ後日正式なインターンシップ先となる。

 

 

 

 初日夕方、舞華はMtレディの警邏に付いて回った後、事務作業についての説明や連携などについての指導が行われ本日は終了。主にサイドキックの方から指導を受けていた峰田は宿泊先であるホテルへと向かうのだが、舞華はMtレディ事務所の宿直室で休む事になっており、夕食も事務所でとる事になっていた。Mtレディも事務所に近いマンションで暮らしており、深夜に非常事態が発生した場合は呼び出されることになっている。

 

「それじゃ夕食はこの書類に乗っている場所でね」

 

 スーパーやコンビニに総菜屋などで買ってきたりすることはヒーロー事務所では割とある事。大きな事務所ともなれば調理室で専属の料理人とまではいかないが、調理士くらいはいたりする。エンデヴァー事務所となれば調理士に産業医などが常駐しているのだが、それは日本ナンバー2であるが故と言える。

 宿直で泊まる都合上、調理室もあるしさらに追加で自炊したりすることもあるのがMTレディ事務所。書類に乗っている店は経費として計上しやすい程度まで普段から使っているお店という事。

 

「あ~、あたしが作っていいですか。 結構自炊で炎の微調整とか個性訓練してるんで」

 

「そう? 調理場にある食材を自由につかっていいわよ」

 

 舞華は調理室に移動し、冷蔵庫を開けると用意されていた食材を確認。作れる料理を考えすぐに取り掛かる。

 魔神の得意料理は焼き・揚げ・茹で・蒸す・煮る、基本として火を使う上に災害時対応を考えた料理が多い。味噌と出汁調味料で味を整えながらガンガン肉や野菜を炒めて沸騰して蒸気を上げる大鍋に投入していく。

 追加で小麦粉を水で練って団子を作り、小鍋で軽くゆで上げを行う。大鍋で作ったのは豚汁ベースにすいとん団子を入れた料理。

 最後に昼の余りだろう炊飯器に残っていた米、乾燥ワカメに塩を少し加えた水で戻し、刻んでから混ぜつつにぎりめしに作り直す。

 

「豚汁すいとんと塩ワカメお握りです。 豚汁すいとんで足りない場合お握りをという形です。 避難所飯ですが」

 

 大鍋ごと持ってきた舞華にMtレディ事務所の面々が驚きつつも、用意されたお椀と小皿に移していく。一味とバターも用意してあり、各々味の好みに合わせて追加する。

 

「食欲を誘う優しい匂いね。 ちゃんと災害向け料理を練習しているのは良い事よ」

「……旨いですよ。 すいとんに味が染みていますしおかげでしっかりとお腹に溜まります」

 

 事務所にいる面々がそれぞれ掬って感想を述べている中、夕食はホテルで食べる予定の峰田まで何故か並んでおり、舞華は後ろ襟を掴み持ち上げる。

 

「峰田、お前ホテルで飯食うはずだろ。 なんで普通に掬おうとしてるんだよ」

 

「おいら、おいらも、女性の手料理がっ、たべたいですっ!!」

 

 血涙とまではいかないが、余りに必死の表情に舞華は呆れながら床に降ろすと小さい器によそって峰田に渡す。

 

「残ったら朝食に和風出汁と生姜と野菜を少し足してうどん麺を追加するので、無理に全部食べずに残して貰えると助かります」

 

 お代わりをしようとしている事務所の人達に伝え、その日は緊急時連絡のために泊まり込む同じ女性ヒーローの一人と舞華は事務所で過ごす事になった。

 

 

 

 

Mtレディ事務所 二日目

 宿直の間に緊急の事件は起こらず、宿直室で朝を迎えたため朝食の準備を進め、8時になると本日業務の全員が揃う。

 

「おはよ~」

 

 そしてMtレディの出勤と共に仕事は本格的に始まる。

 

「朝食食べていないんだけど、昨日言っていたの残ってる?」

 

 私服から手早くヒーローコスチュームに着替え、いつでも緊急出動に対応できる体制を整えてからの食事、そしてMtレディの仕事机の上には届いている書類に目を通し始めていた。

 

「まだ十分残っていますよ」

 

 すでに事務所内は良い匂いが漂い、それぞれ朝食を望む人が自ら調理室から持ってきてそれぞれの机で朝食をとっていた。何故かホテルで朝食が提供されているはずの峰田もよそっているのは謎であったが。

 午前中は対人訓練という捕縛や個性を利用した戦闘訓練、狭い室内の為に対人格闘戦による捕縛が主となり、もぎもぎの都合上峰田はその使い方を考え、舞華はすでに実戦を経験をしているMtレディと直接の組手。Mtレディはデビュー2年目であるが、やはり個性を使わずの組手となると舞華は後れを取り、何度も打撃を体に打ち込まれ捕縛までもって行けなかった。

 午後になれば今度は警邏巡回。

 

「警邏巡回の基本は先を読み危うい地点を把握する事。 事故と事件が発生しやすいパターンと場所というのがあるわ。 まぁ人が集まり注目しやすい場所は、名上げを狙った初心ヴィランが出たりとかね」

 

「はい」

「はいっす」

 

 説明をしている最中にMtレディと舞華が走り出し峰田は後を追う。

 

「ヴィランよ! 走りなさい!」

 

 少し走れば雑踏の中に悲鳴が混じり始め、Mtレディと魔神が雑踏の中から僅かな悲鳴を聞き分けたことに峰田は驚いていた。

 少し走ると逃げる人の流れが出来ており、その先には身長4mくらいの異形系と思われる人物が自動販売機を持ち上げている。

 

「久那土!」

「了解!」

 

 一歩先に舞華は走るとすぐ手前で片膝を付く。なんのことか峰田はわからなかったのだが、Mtレディは助走をつけると魔神の肩を使って跳躍し人の流れを飛び越える。

 

「キャニオン・カノン!」

 

 そのまま個性を発動させ巨大化、跳び蹴りがヴィランに叩きこまれそのまま地面に踏みつけるとよろけそうになり慌ててバランスをとるMtレディ、一回転倒して周囲の建物などを壊すだけでその日の歩合が消えてしまう。

 個性を解除しすぐにロープで個性犯罪者を捕縛しこの場は終わる。少し待機している間に警察官も到着し引き渡しと書類のサインを終わらせ警邏へと戻る前にファンサービスタイム。

 

「はい、写真はこちらからよ。 5分したらサインするから順番に待ってね」

 

 ファン対応にも慣れているMtレディはレート15程度のポーズをとりながらファンなどの写真撮影に応え、それが終わればサインを求める人達に順番に色紙などに移る。

 舞華と峰田は離れた場所で見ていたが時折写真を撮っていいのかと尋ねる人もいた。

 

「すみません。 学生インターンなので写真はちょっと」

「オイラ達はまだ学生で撮られ方わかんないんだ」

 

 学生ということで二人は断るも個人撮影に問題はない。ただ舞華はまだ写られ方を知らないこともあり、色々と撮影され方によっては後々に問題も起きる。峰田はそれに伴っているだけだ。

 

 Mtレディは細かに説明や対応方法を行いつつも、時折声を掛けられるのは大会優勝者の舞華とMTレディの話題性、写真やサインは当然のように需要があるのだが。

 

「ごめんね~。 学生に写真はまだ早いから、そのうち学校側から公式の紹介と写真が出るからそれまで待ってね」

 

 丁寧にMtレディは舞華と峰田への撮影やサインなどを断りを入れる。インターンシップや事情を抱えたサイドキックを多く受け入れ、そのためまだ写真撮影は早いと考えている舞華への対応に慣れても居た。峰田もサインと聞き、考えていなかったと焦っていた。

 Mtレディのファン対応も終え、警邏に戻りながら先ほどの捕縛における各自の行動についてのアドバイスなどが行われる。

 

「久那土、さっきは良い判断よ。 グレープはもぎもぎを捕縛と暴れる対象の固定に使ってみなさい。 せっかく対象を無傷で捕縛できる良い個性なのよ」

 

 それから警邏を続けていると今度はコンビニ強盗を終え、店から飛び出してきた2人組のヴィランと遭遇。Mtレディは巨大化によって一人はあっさりと捕まえたものの、もう一人は路地へと逃げてしまった。

 

「あっ、もう! 狭い路地を狙って!」

 

 Mtレディはその個性上狭い路地を利用して逃亡を図られると手出しができない。本日サイドキックをしている人は現在一つ前の現場で処理をしている最中で居ない。

 

「グレープ!」

「おう!」

 

 舞華の頭上に峰田は両手で抱えられ、両手にもぎもぎを持つと左右に大きく腕を広げる。

 

「連携技、爆炎!」

「クイックシュート!」

 

 学校の訓練場と同じくぶん投げられた直後の爆炎でさらに峰田は加速し、もぎもぎを利用して狭い路地を直角で曲がりながら逃げた相手に向けもぎもぎを連続して投げつける。

 

「くそっ! なんだとれねぇ!?」

 

 ヴィランは足に付いたもぎもぎで転倒し、そのまま身体側のもぎもぎで地面に固定されてしまう。

 まだ上手くもぎもぎの使用時間や取り外しを出来ず、芦戸の酸・轟か魔神の炎で焼くしか方法がない。一応サポート科に頼んで接着能力を落とすスプレーを用意してもらっている。

 

「お手柄!」

 

 Mtレディのサイドキックの人が遅れて到着し、渡されたスプレーでもぎもぎを溶かしてから縛り上げ、到着した警察に引き渡しその場で簡単な書類に署名したのち警邏に戻る。

 

 

 

 

二日目夕方

 

「あの、Mtレディ。 少しお時間良いでしょうか」

 

「ん~? 何か話でもあるの?」

 

 舞華は時間を取ってもらい、クラスメイトの飯田の事情、体育祭以降の変化、普段の性格や考え方、そして職場体験でステインがいる可能性が高い保須市への職場体験を選んだと説明し、舞華自身の考えとして危ういのではないかと。

 

「それは……、そうね。 たぶん一人で戦おうとするでしょうね」

 

 Mtレディも伝えられた情報とインゲニウムの評判、体育祭での行動などからきっと一人でどうにかしようとしてしまうだろうと推測し、少し考え放っておくのはまずいと考えた。

 

「私の所にもステイン捕縛協力要請が来ているの。 少しの間だけ保須に行きましょう」

 

 

 

 三日目

 事務の方が連絡を付けてくれたため、朝から個性を使っての移動することとなった。事務所屋上へと3人が揃う。

 

「それじゃいくわよ!」

「「あらほらさっさー!!!」」

 

 舞華と峰田に敬礼されるMtレディだが返答に微妙な表情を浮かべた。

 

「……なにか違うんじゃない?」

 

「あ~、でも3人組でリーダーが女性ならこれが一番だって先輩が言ってましたので」

「おいらはこれでもいいとおもう。 なんかしっくりくる」

 

 舞華は小さい頃指導をしてもらった先輩から聞いていた師、峰田は舞華からの話で面白そうだと思って挨拶していた。

 

「まぁいいわ。 それじゃいくわよ」

 

 舞華は両腕を広げた峰田を頭上に持ち上げる。

 

「イケメン絶許院嫉妬堂!」

「極楽蛾の狂い舞」

 

 エンチャントフレイムで全身が燃え上がった峰田は屋上から空中に射出され、体長3mで羽幅8mの巨大な蛾の姿になると胴体から少しずつ炎を噴き出し空にがっていく。

 何度も練習で慣れているので、手足を上手く動かして4つの翅で自由に飛行している。

 

「それじゃMtレディ行きますよ」

 

 舞華は大きく腕を左右に開くと全身に炎を纏い、さらに鳥が羽ばたくように腕を振るうとゆっくりと巨大な火の鳥の姿となりながら舞い上がる。その中にMtレディが入るとエンチャントフレイムでMtレディを守りつつ、出来る限り弱い衝撃で体を支えながら保住に向けて飛行を始める。

 

「少し熱いけれど、それ以外はなんともないわね」

 

 最初の10分くらいは周囲を見ていたものの、Mtレディは上空700mから地上を見るのも飽きて暇そうにしていた。無重力とは言えない軽い衝撃、といってもマッサージを受けるような程度の為に余裕が出ている。

 

「久那土、どれくらいで着く?」

「240kmくらいで一直線に飛ばしているので、何事もなければ1時間を少し切る位だと思います」

 

 平行に飛行しているグレープジュースは左右にゆらゆら揺れているのは退屈を紛らわしている。

 

「新幹線とかよりは 急降下準備! グレープは牽制に行きなさい!」

 

 ダラダラしている状態からMTレディの声が切り替わり、急降下ということで下に目を向ければほぼ真下に見えるのは高速道路のサービスエリア、何か起きているのか人が集まりヒーローらしい姿も見える。

 

「グレープ、行きます!」

 

 先に急降下していく峰田に少し遅れ、大回りしながら舞華とMtレディは降下を始めた。

 

 

 

 

 サービスエリアside 一般人(新人記者)

 

「おいおいどうすんだこれ」

 

 今年入社したばかりの新人の為、とりあえずリニューアルされたサービスエリアで利用者の声でも聴いて来いと会社を出されていた新人記者。

 そんなサービスエリアで利用者の声を聴いている最中、無銭飲食に失敗し60度くらいの熱水を出して暴れる見たことも聞いたこともないヴィランが暴れ出した。

 ちょうど出くわしたヒーローが一人なんとかしようとしているものの、熱水相手にあまり動けず撮影をしながら状況を手見た。

 

「あれ、なんだ?」

 

 視界の隅に入った赤い物体に、カメラをヴィランに向けたまま視線を向ければ巨大な炎の蛾みたいなものが急速に接近してくる。

 

「なっなんだぁ!?」

 

 ヴィラン近くを通り過ぎたことで全員の視線がそちらに向き、続いて巨大な火の鳥がヴィランを飲み込み何かがぶつかる音が響いた。

 少しして着地している火の鳥から現れたのはヴィランを気絶させ引きずるMtレディ。何が何なのか分からずにいるも慌てている様子もない。

 

「私の管轄外なんだけど、管轄のヒーローはいる?」

 

「私が管轄している一人なんだが、すまない手間をかけてしまった」

 

 聞いたことも見たこともあんまりない、何人にも管轄エリアにしているうちの一人らしいヒーロー。

 

「移動中に見かけたから対処したけれど、細かい書類は事務所に回してもらっていいかしら? 遠征の移動中なのよ」

 

 ヒーロー同士のやりとりと交通警察への引き渡しが終わり、Mtレディは少しだけの写真撮影やファンサービスをしたが早々に切り上げてしまう。どこかにヒーロー活動で遠征移動中ということで普段よりも短く話を聞く事も出来なかった。

 

「移動中だからごめんなさいね。 久那土、行くわよ」

 

 火の鳥が大きく羽ばたき、Mtレディは火の鳥の中に入ると空中に舞い上がる。

 

「これは、スクープになるかな?」

 

 

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