策略、トラップ、固い決意。様々な思惑が飛び交う。
カジチュー・キジムナーの奥義スキル、
その黒い半球のなかには「自分もその半球の中に入る」という条件で
「奥義スキル
おそらくカジチューのスキルだろう。謙信とカジチューを真っ黒な半球が覆い、どちらの姿も見えなくなる。それは普通の教室よりもやや大きいぐらいの大きさであり、中で何が起こっているのか俺たちはわからない。
天照出場闘士専用席にて
「なんだよあれ!なんにも中が見えないよ!」
「.........
「ん〜。謙信君は脳筋だからね〜笑。言うならば相性が悪いね。」
ジュキンジュキンッッ!!!.............「グハァッ....!」
!?!?
中から鈍い何かを切り裂く音と謙信の悲鳴が聞こえる。一体中で何が起きているんだ....!
「さあ!ここは僕の奥義スキルの中でチュ!!この中は光がなくてなにも見えないでチュ!僕はこの中に自分を入れるという条件でなんでも閉じ込められるでチュ!さあ!ここが
「..........フッ...」
「......?なにがおかしいでチュか?」
「ここが俺の墓場になるなら
「.........フハハハ!そんなことでチュか」
(..........くる!!)
直後、謙信を刃物のようなものが縦横無尽に切り裂いた。
ジュキンジュキンッッ!!!
「..........!グハァ..!」
「チュチュチュ.......ww なんで場所がわかる?みたいに思ってるでチュよね? 僕は耳が生まれつき良くて君の心拍音、血液の流れ、動作全てがまるで目で見ているかのようにわかるでチュ!!」
カジチューの技は自分自身も入らなければならないという条件があり、一見結局タイマンになるだけでは?と見えるが、その真髄は違う。真相は耳がとても良いカジチューのみが「一方的に相手を蹂躙、解体する逃げ場がない殺戮場」であるのだ。
「おりゃ!おりゃあ!!」
「チュチュチュww滑稽でチュね!そんな適当に殴っても当たるわけがないでしょ〜wwww じゃ!どんどん切り刻んでいくでチュね!!」
「グハァッッ!!」
天照出場闘士専用席にて
「謙信君大丈夫かな、、」
「ん〜〜、謙信くんはタフとはいえ流石にきついかもね」
「..........一回戦はもう負けたかもな。」
村崎さん、湊、そして義継。なんでお前らが諦めるんだ!謙信が頑張ってるのに俺らが諦めてどうするんだよ......!!!
すると俺は大きく息を吸って
「けんしーん!!!がんばれー!!!!!そんなやつに負けんじゃねえー!!!!!」
(............直正の声か.....? でもすまねえ、もう俺は体力がねえんだ、、目に見えねえ敵と戦うのは困難だ。)
「チュチュ!!もう飽きたから次で終わらせてやるでチュよ!!!」
(..........だけどよ、、俺は必ず約束は守る。このチビ出っ歯野郎に俺らが舐められた分かならず一発はくらわしてやる......!!!!)
「さあ!くたばれでチュー!!!」
その時謙信に「何か」が開眼しかける。一瞬カジチューの姿が見えないのに見えたような気がしたのだ。
「みつけた!!そこかああ!!」
!?!?チュチュチュ!?!?
謙信は何かの確信を掴みただ全力で正面を殴る。..........そこにはカジチューが確かにいたのだ。
「吹き飛べやクソ野郎ぉぉが!!!!!」
...........でも悲しいかな。その攻撃がカジチューに当たることはなかった。
ドゴーン....!!!バリバリバリ...!!!
ものすごい爆発音と共に黒い半球が解除された。霧のようなものがでていてあまりよく見えなかったがそこにはカジチューと血だらけで倒れ込んでいる謙信の姿があった。
「けんしん!!!!」
「終わり、でチュね。君の必殺技、
しかし、試合終了のゴングはならなかった。試合終了かどうかは本人が降参、もしくは双方の学園の教師の合意により決められる。.......逆に言えば教師が試合を止めない限り続くのだ。
「.......なんで止めないんでチュかね?あれ、もしかして教師に見捨てられたんでチュかねwwwまあ弱いから仕方ないでチュねwww」
そこからカジチューから謙信に対して死体蹴りのようなことが行われた。
天照出場闘士専用席にて
「なんで止めないかな?はやく止めてよ!
「......いや止めないで正解だよ、村崎さん...。」
「.........どうして?直正くん?」
「.....謙信の願いを叶えてあげようよ。」
天照教師席にて
「
「.......落ち着いてください中村先生」
「いや!落ち着かないな!!俺は一応副担任だ!!試合を止める権限はある!! 俺が止めてくる!!!」
「待ってください。」
「いーやまてない!」
「..........生徒の気持ちに答えるのも、それを叶えさせるのも、その目標を追いかけさせるのも僕たち教師の役目では?」
「.....ああ確かにそうだ!でもそれとこれとは関係ない!!」
「謙信は!!!.........まだ諦めてないんですよ。」
!?!?
誰が見ても戦闘不能の謙信に死体蹴りを続けていたカジチュー。そこには油断の感情があった。
「あー!もうめんどくさいでチュね!!!はやく降参しろでチュ!!!」
そしてカジチューが手に持つナイフを刺そうとした瞬間.....!
カチャッーン...!
!?!?
(こいつ、、立ち上がってナイフを殴り飛ばしたでチュ...!!! ま、マズイ.!!間合に入ってしまったでチュ!!)
「......わりいな。めんどくさい、泥臭いのが俺の取り柄なんでな...!!」
謙信はカジチューの胸ぐらをつかむ。 そしてカジチューの顔から余裕の笑顔は消えて焦り一色になっていた。
「ま、待チュでチュ!!!」
「吹き飛べやゴラァぁぁぁ......!!!!!!」
バン!!!!!!
謙信がやった!カジチューは顔面を思いっきり殴られ、木々を倒しながら20メートル以上吹き飛ばされた。
「一発!!くらわしてやったぜ!!」
その後、満面の笑みで謙信は倒れ込み、立ち上がらなかった。
カジチューはしばらく倒れたのち起き上がった。チャームポイントの前歯は折れている。
救護班が即座に闘技場内に降りて2人は運ばれた。
そして天照教師陣営が第一回戦降参をしたため、第一回戦はスコトス側の勝利となった。
交流戦第一回戦勝者:スコトス、