希望と絶望の闘士   作:だいしゃりん

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スコトス天照交流戦。第二試合エリーザ・フランソワVS村崎沙羅。女子対女子。果たして勝利するのは....?


闘士学校編 第18話 デメリットとリミット

 

 

村崎沙羅(むらさきさら)はついに隠していた切り札、頂奥義スキル「血飢戦女(ちきせんじょ)」を使う。そのスキルの内容は「5分間体の主導権が悪魔に譲られる」というものであり、戦闘IQ、反射神経、運動神経などがすべて爆増される。その代償としてその間、村崎沙羅(むらさきさら)は文字通り悪魔と化す。

 

 

 

 

 

(.......!?なんなのこの子!!!頂奥義(ちょうおうぎ)スキルは闘士のなかでも限られたものしか使えない技よ....!!!一体なにものなのよ.......!!!)

 

 

 

 

村崎さんの雰囲気が変わった。いつもの可愛らしい村崎さんからかけ離れた人間の憎悪、俗悪が全て詰まっているような狂気じみた殺気を感じる。

頂奥義スキルを使えるなんて聞いてなかった。

 

頂奥義スキルは破壊力がある分その反動(デメリット)も大きい。(まさめ)先生は知っていたのか?.........

 

すると村崎さんは血眼になり悪魔のように笑いながら

 

 

 

 

 

「ギャハハハハッッ...!!!!あの小娘(村崎沙羅)やっと悪魔(わたし)を呼んだか....!!!久しぶりの外だ!!!  今は誰かを最高に殺したいぃぃ!!!!」

 

 

 

 

「......あら。体を誰かに預けるかわりに何かを得られるスキルのようね。そういう系のスキルは効果時間が短いのが決まってるのと時間切れ後に体が今のあなたによる消耗に耐えられずに崩壊するのが相場だわ。.......やはり頭が悪いのね。」

 

 

 

 

「だが私はそのバカのおかげで今ここに顕現できている!!!体はあの小娘の見た目のままだがな、、!!」

 

 

 

 

 

すると悪魔は沙羅とは比べ物にならないほどの素早さでヨーヨーを展開する。........しかしそれはもちろんエリーザには当たらない。エリーザの奥義スキル「花嵐投(ブロッサム・スロー)」によって。

 

 

 

 

 

(なるほど....この娘のスキルは簡単に言えば触れた物を操作できるやつか。スキルに恵まれたな。.....しかしそういうスキルはなにかデメリットや制約大きいのも事実だ!!なにかあるはずだ。)

 

 

 

 

 

 

「おい、お前。そのスキルは強いが故にデメリットもあるはずだ。教えろ」

 

 

 

 

 

「はあ?教えるわけないでしょ。頭の悪さ具合は変わらないようね」

 

 

 

 

 

「ふん、一応これでも悪魔の中では一番なんだがな。まあいい。」

 

 

 

 

 

すると悪魔はヨーヨーを捨て1秒にも満たない速さでエリーザの懐に潜り込んだ。

 

 

 

 

 

「武器が使えないなら体術で圧倒するだけだな!!!そのまま死ね!!」

 

 

 

 

 

(ぐは!!!.......速すぎる!!それになんていう力.....!!!これが本当に村崎沙羅(さっきの子)なの!?別人だわ!)

 

 

 

 

 

あれがほんとに村崎さんなのか.....?体術が桁違いに速く、強い。さっきまであんなに押されていたのにいまじゃ相手のエリーザが一方的に押されている。

そしてなにより、戦闘を楽しんでいる。その目に映る狂気は会場全員を恐怖させていた。

 

 

 

 

 

しかし体術では致命傷を与えることはできない。悪魔が元々体術が苦手なのはあるがそれ以上にエリーザの防御(ガード)が固いからである。

 

 

そしてどのように殺そうかと悪魔が考えているとあるものが目に映り込む。

 

 

 

 

 

(ん、あれはなんだ?)

 

 

 

 

それはさきほど沙羅がヨーヨーをたくさん投げて糸を大量に絡ませた森林であった。

 

 

 

(ふん、なるほどな、!!あの小娘すこしは考えていたようだ)

 

 

 

 

 

そしてやられっぱなしのエリーザでもない。彼女もスコトス代表闘士として選ばれた優秀な生徒なのだ。

 

 

 

 

 

 

「あーー!このスキルはまだ使うつもりは無かったけどやられっぱなしは腹立つわね。」

 

 

 

 

エリーザが宙にジャンプし両手を前にして構えた.......!!!そして何かを放出する。

 

 

 

 

 

「エレガント・ドミネーション!!!」

 

 

 

 

 

眩しい!!莫大なエネルギーが村崎さんを襲う。エリーザはどんな量のエネルギー量を持っているんだ、、!!!物体を動かすブロッサム・スローでエネルギーは大量に使われてるはず。それなのにまだこの量のエネルギーを放出できるのはどうゆうことなんだ......

 

 

 

 

 

「さあ!!吹き飛びなさい!下等生物が!!」

 

 

 

 

 

エリーザのもう一つのスキル「エレガント・ドミネーション」は花嵐投(ブロッサム・スロー)によって操作した物質に働いたエネルギーをあらかじめ貯蓄しておき、それをいっきに放出するという物である。極端に言えば花嵐投(ブロッサム・スロー)が使えるなら半永久的に”エネルギーが溢れかえる”。

 

 

 

 

 

目を開けるとエリーザの攻撃で森林に穴が空いていた。土煙が立っていてあまり見えない。.........村崎さんは!!大丈夫なのか...???

 

 

 

 

 

「あら。ちょっとやりすぎちゃったかしら。悪魔は悪魔でも所詮、体は普通の女子。勝てる見込みなんて最初からなかったのy.........!?!?!?」

 

 

 

 

すると技の反動で宙に浮いているエリーザに一つのヨーヨーが飛ばされた。

 

 

 

 

(.....!!!危ないわね!!まだ生きていたのね。)

 

 

 

 

 

「ほう、それを避けるか。なかなかやるようだな。」

 

 

 

「ホホホ。当たり前でしょ。あなたのとっろい技なんて全部余裕で避けれるわ。」

 

 

 

しかし村崎さんの体をした悪魔は食い入るように。

 

 

 

 

「だがなぜ避けた?」

 

 

「.....?愚問ね。敵の攻撃が来たら避ける。当たり前でしょ?」

 

 

「......いや、そういうことではない。」

 

 

「.......どういう意味よ」

 

 

 

「だから私は”なぜ自身のスキル(ブロッサム・スロー)物体(ヨーヨー)を触れた瞬間に操作できるのにわざわざ避けた”のかって聞いているんだ....!!!」

 

 

!?!?!?

 

 

 

 

エリーザの奥義スキル、花嵐投(ブロッサム・スロー)は触れた物体を自由に操作できる便利スキルだが、明確な弱点がある。それは”自身が宙に浮いている時はそのスキルの効果が発動しない”ことである。悪魔は大昔、似たようなスキルを持った者と戦ったことがあり、その説を検証したのだ。

 

 

 

 

 

「それがなに?そんなことがわかたって私がずっと地面に立っていれば致命傷は与えられないわよ?しかもどうせその身体能力の爆増の頂奥義スキルも時間制限(タイムリミット)があるんだろうし。私がその間逃げ続ければ私の方は固いってわけ。」

 

 

 

 

 

エリーザが急いで地面に足をつこうとする。....しかし相手は悪魔。スピードのレベルが違った。

 

 

 

 

 

「奥義スキル。月光輪舞(げっこうりんぶ)(とおり)』。」

 

 

 

 

(またその技、!!当たらないわよ!!)

 

 

 

エリーザは体を捻らせギリギリ避ける。.......しかし

 

 

 

 

月光輪舞(げっこうりんぶ)(かい)』!!  またな。お嬢様かぶれ。」

 

 

 

 

月光輪舞『回』は『通』をした後にヨーヨーの糸を引き、相手の背後を狙う技。威力は弱まるが読みづらくそこから他の技にも繋げられる。

 

 

 

 

まずいわ、、!!!

 

 

 

 

しかしそれがエリーザに当たることはなかった。

 

 

 

 

(一体何が目的なの.....?)

 

 

 

 

 

「月光輪舞、『結』」

 

 

 

「ホホホ。バカね。その技はヨーヨーが私に付いていないと意味がない技。縛り付けるにも縛れないからね。」

 

 

 

 

 

しかし実際は違った。エリーザはまるで何かに操られているかのように飛び回り、”ある場所”に引き付けられる。              その場所とは

 

 

 

 

沙羅がヨーヨーを大量に絡ませていた森林であった。

 

 

 

 

 

 

 

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