俺が『希望』の能力を持った闘士、、、、?
時間が止まったような気がした。
「先生!でも俺は『希望』のスキルを受け継いだ覚えがありません!」
「うん、そうかもね〜。だって君のお父さんに口止めされてたんだもん。息子が学園に入るまでは何も言うなって。」
「なんでそこで俺のお父さんが出てくるんですか!関係ないですよ!」
俺は頭が混乱していた。
「意味がわからない、、、どうゆうことなんだ??俺はほんとにそんな覚えはない、、」
などとぶつぶつ言ってる俺に割り込むような形で柾先生は口を開けた。
「『上杉景虎』この名前に覚えはあるかい?」
「そんなの俺のお父さんなんだから当たり前ですよ!」
なんの関係があるんだ。頭の理解が追いつかない。すると
「彼が先代の『希望』能力者なんだよ。」
……….
さらに頭が混乱した。そんなこと母さんからもなんも聞いたことがない。
そもそも俺は父さんの顔も知らない。父さんが死んだ15年前の戦争終結の年に俺は生まれたからだ。
するとさらに
「『希望』の能力はその能力を持っている闘士が死んだ時、もしくは本人が引き渡したいと思った時に自動的に引き継がれる。直正君のお父さんの景虎さんは15年前の戦争で散った。その時に直正君に渡したってわけ!」
、、、、、、、、
理屈としては理解できる。
「、、、、だいたいわかりました。でも俺にそんな『希望』の能力なんて荷が重いですよ!すぐにでも
純粋な質問をした。聞く限り『希望』の能力は特別だ。そんな特別な能力をなぜ普通の15さいの俺に父さんは託したのか。わからなかった。
「んーーーまあ、それは俺にもわかんないっ!ごめん! ただ、一つ言えるのは君のお父さんは君に全てを託したってことだよ。ちなみにさっき話した15年前の戦争で俺の命を救ってくれたのが君のお父さん、景虎さんなんだ。景虎さんはほんとにすごい人で誰もが憧れる人だったんだよ。でも恥ずかしがり屋さんだから息子の君には学園に入るまでは何も話さないようにと君の周りの人に言ってたんだよ」
俺は嬉しかった。自分の功績ではないのに。でも一度も会ったことなくて顔もわからない父さんのことをしれたことが純粋に嬉しかったのだと思う。そして柾先生は続けた。
「というわけで!君は文字通り希望なんだ!頑張ってくれるよねっ?」
俺は正直怖かった。責任感で押しつぶされそうだった。偉大な父の特別な能力をうまく使いこなせらかわからなかったからだ。しかし、心を決めた。
「はい!必ずこの能力を使いこなして希望になります!」
「うんっ!いい心意気だね!」
俺の心には不安と使命感が半々で混在していた。
「じゃっ!話を戻すけど次は『戦闘モード』について。闘士は戦うとき『戦闘モード』になれる。その名の通り戦闘に特化した体になって体からエネルギーが溢れ続ける。身体能力も向上して強くなるんだ!さらに「戦闘モードでしか使えない奥義スキル、『頂奥義スキル』って言うのもあるんだ!これは使える人が少ないんだっ!ちなみに俺は使えるよん!」
これも初めて聞いた。でも周りはそんなに動揺してないから俺だけか。
「じゃあ次はこの『ケンタール』っていう魔承薬でみんなの奥義スキルを発現させるね!体の一部をケンタールの水槽に突っ込めばその人に合った奥義スキルを発現させることができる。例えば剣を使う奥義スキルの人にはその液体から剣が生成されたりねっ!とりあえずやってみて!」
みんないっせいにそれぞれの机に用意された水槽に手を突っ込んだ。そうすると眩しい光が当たりを埋め尽くした。
少し時間が経つと俺の水槽の中身はだいぶ量が減って弓矢の模様、球の模様が浮かび上がっていた。他の人は剣や銃など実物ができていたのに。
「先生!これはなんですか?」
すると
「…………これはすごい、、まず、何も無くなった人は自分の体を使って攻撃する奥義スキルが合っているってこと。ほかに実物ができず、模様だけになった人は自分たちの中にあるエネルギーを気としてその模様にあったものを作り出すのに優れているんだ。 でも君の場合は一箇所は液体がなくなって他の場所は弓矢や球の模様が浮かび上がっている、、、」
「つまりどういうことですか?」
「つまり体術もいけるし気で戦うこともできるっていうすごいことなんだ。希望の奥義スキルは特別と聞いていたけどこれほどとは、、」
そんなことが、、、すごいなこの能力は。
その後一人一人先生と面談して極める奥義スキルを決めていった。俺は単純な気を手や足に集める体術と気を飛ばす投擲術を極めることにした。
先生によれば同じ模様が出た人でもその人によって何を気で作るか、や体術の人でもどんな技を生み出すかは変わるそうだ。
「じゃっ!最後に1人ずつ自己紹介していっか!」
クラスでの生徒の自己紹介タイムが始まった。
自己紹介が全員終わり
「じゃあっ!今日のとこは終わり!それぞれの寮に戻っていいよ!寮まではそこの副担任のなかしょうくんに連れてってもらってー」
教室の入り口にガタイがいい男の人が立っていた。中年ほどだろう。いかにもな体育会系だ。
「よろしくなあ!みんな!
そして俺らは寮までの道を歩いている途中、先生やクラスメイトと世間話をしながら歩いていた。
「中村先生ー、
「ああー!それは大丈夫だ!彼は優秀で天才と称されているんだ。実際階級も俺より高いしな!」
「階級ってなんですか?」
「あー説明されてなかったか!闘士には階級があって、下から3級、2級、準一級、一級、準特級、特級、頂特級の七段階に分かれている。特級は一国に1人いるかいないかぐらいで五大国は1人ずついる。ちなみに頂特急は歴史上1人しかいなくて15年前の最悪の戦争と呼ばれた天照、スコトス帝国戦争の時のスコトス帝国の首謀者カルマ・ヴェニシウスだけだ。頂特急は1人で大陸をとれるほどの力を持っているんだ。学生はほとんどが3級だな!ちなみに俺はまだ準一級だ!準一級と一級だとすごい差があってな、、昇級が難しい!」
カルマ・ヴェニシウス、、、聞いたことがある。15年前の戦争で天照を追い詰めた戦の神だ。15年前の戦争で負けて以来、世界の中心にある『ギルドデニーロ監獄』に魂だけが閉じ込められていると入学式で聞いたが、、、と考えているうちに赤髪の赤坂くんが聞いた。
「じゃあ柾先生は階級なんなんですか?」
「彼はまだ25歳と言う若さの時に一級となった天才だ。いや〜かれには敵わんよーほんとに。 ちなみに25歳までに一級闘士になった人はもう1人いてな!!そのひと………いや、この話はやめておこう。」
顔が曇っていた。俺たちは何かを察して深掘りするのをやめた。
そして直正達は学園の中に建てられている寮に着いた。、
「じゃあ男子と女子でわかれてそれぞれの部屋に!男子は3人部屋が一つ、2人部屋が2つ、女子は3人部屋だ!食堂もあるから行っても良いぞ!」
そして俺たちは部屋に着いた。
登場人物
上杉直正(うえすぎなおまさ)→男、興味心旺盛でまっすぐ。自分の信念を突き進む。15歳、一年一組生徒
蒲生義継(がもうよしつぐ)→男、冷静で物静か。イケメンで黒髪。15歳、一年一組生徒
蓑田柾(みのだまさめ)→男、ノリが軽くて意外と冷静。明天翔学園に通っていた。若いのにとても強く、天才と称される。階級は一級。一年一組の担任。30歳
赤坂湊(あかさかみなと)→男、赤髪ショートが似合っている。銃を使った奥義スキルを扱う。一年一組生徒