希望と絶望の闘士   作:だいしゃりん

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↓南条隆景  ※AI絵を使用しています。

【挿絵表示】



闘士学校編 第5話 怪しい男

数日後の朝、教室にて

 

 

 

「はーいみんな、席に座って〜。毎年やってるんだけど今年も2ヶ月後にある国の学園と交流戦をすることが決まったよ!一年生の中から代表者5人ずつそれぞれ選んで、一対一のなんでもありの真剣勝負!三本先取で勝利だよ!」

 

「先生!どこの学園ですか?」

 

「スコトス帝国の終焉帝(しゅうえんてい)学園だよ〜!終戦以来友好なのをアピールするために毎年開催しているんだ!ちなみに今7勝7敗だから次は負けられないよ!頑張ってくれ!」

 

 

 

その後普通の授業を受けた後、午後の闘士育成授業の時間となったため、施設に造られた闘士育成専用ルームに移動した。

 

 

 

 

 

「学園交流戦のメンバーに選ばれたいよなぁ!」

 

「そうだね!それぞれの国の皇帝や幹部も観にくるらしいから活躍したら闘士への道が近くなるよ!」

 

「………..謙信、直正、お前らは楽観視しすぎだ。」

 

「なんだよー義継、だって先生も友好関係を示すために行われてるって言ってたじゃないかー」

 

「それは表向きの理由だ。裏の理由は『天照とスコトス帝国どちらの将来の闘士が強いか見せる場』なんだ。実際にウンディール国の特級闘士、クロックさんや煉国の特級闘士、カルラさんもレフェリー兼救援役として見に来るんだ。」

 

「まあ要するに『天照とスコトスどちらが強いかを示すための道具』ってことだよ僕たちは笑」

 

「そうなのか湊!じゃあ負けてられないなぁ!」

 

「謙信くんは軽いね〜笑」

 

 

 

 

 

なるほど、だから(まさめ)先生は7勝7敗だから次は絶対に勝たなきゃいけないって言っていたのか。

 

 

 

「ごめんごめんっ!少し遅れた!じゃあ今日の闘士育成授業をする前に、朝話した学園交流戦について、5人出るって言ったけどその5人は俺が2ヶ月後、実力を見て独断で決めるからねー!順番も」

 

 

 

 

絶対に選ばれてやるとみんなが闘志に燃えた。

 

 

 

「あと自分の奥義スキルに名前をつけるといいよ〜!その方がかっこいいしその技も出しやすくなるよー!」

「そいえば!先生の奥義スキルってなんなんすかー?」

 

 

みんなが気になっていたことを大輝が聞いてくれた。

 

 

 

「あ〜俺の奥義スキル?それはまだひ、み、つ、だよ!実戦の時に見せようかなぁ」

「えー気になるわ〜!」

「じゃっ!さっそくいつも通り奥義スキルの練習ね!わからないことがあったり難しいことがあったら俺か中村先生にきいてねっ!」

 

 

 

 

そして俺らは個人練習に励んだ。しかし、俺は体に気をまとわせて戦う体術はできるようになったのだが、気を放つのがどうしてもできなかった。

 

 

 

(んー、、どうしてもできないな〜、、どうやってやればいいんだろう。)

そう悩んでいると柾先生が聞いてきた。

 

 

 

「どうしたー?直正。なにか困ってることある?」

「はい、、、体術は一通りできるようになってきたんですけど、気を放出するのが上手くできなくて、、、」

「んー、そうかー。イメージしてやるとやりやすいかもね。例えば湊なんかは銃をイメージしてやってるから難なくできてるし」

「イメージか〜、、んーーー、なんも思いつかないです、、」

「まあがんばっー!」

そして先生は去ろうとする時こちらに振り向かずにそのままこう言った。

「ちなみになんだけど君のお父さんの景虎さんは弓矢をイメージして気を放出してたよ。」

「あ、ありがとうございます!」

 

 

 

 

弓矢か、たしかにイメージできるかもしれない。その後練習に取り組んだ。

 

 

 

 

そしてその日は闘士育成授業を終え、それぞれの寮に戻ろうとして歩いていた時。

 

 

 

 

「ちょっとー、君、直正くんだよね?こっち来てくれるネ?」

 

 

 

突然見知らぬ男に声を掛けられた。見た目は袴を着ていて扇子を持っている20代から30代ほどであった。

 

 

 

 

「誰ですか?」

「んーー、こっちじゃなんだからあっちで2人で話そっかネ!」

「え、嫌ですよ知らない人についてくなんて」

 

 

するとその男は近づいてきて耳元でこう囁いた。

「お父さんについてもっと知りたくないネ?」

 

 

ドキッとした。なんで知っているんだ父さんのこと。でも俺は知りたかったから恐る恐る校舎裏についていった。

 

 

 

 

「ごめんネ、自己紹介がまだだったネ!僕の名前は南条隆景(なんじょうたかかげ)だネ。一級闘士だネ!」

 

「初めまして、上杉直正です。一年一組です」

「うん、よろしくネ!」

 

「で、なんで父さんのこと知ってるんですか?あと教えてくれることとはなんですか?」

「まあまあ、そんな焦るなネ。一つずつ言っていこう。君のお父さんの景虎さんは僕の明天翔学園時代の担任だったネ。だから結構詳しいネ。」

「そうなんですね、、、父さんがここの学園で教師をしていたのを初めて知りました」

「そんなことも知らなかったのネ!?まあもう亡くなってるししょうがないことではあるネ。    で、なんで僕が直正くんに会いにきたかと言うと、ある提案をしたかったんだネ。」

「提案、、?なんですか?」

「それはネ、僕についてきてくれないかネ?ここを辞めて。」

 

 

 

 

...............? 頭はハテナでいっぱいだった。そんなことできるわけないだろ。俺は反対した。

 

 

 

「何を言ってるんですか!絶対に嫌です!いくら父さんの生徒だったとはいえ見知らぬ人についていくのはなしです!」

「強くなって世界平和を実現するんだろ?僕についてこればそれが達成できるネ。君の希望の隠されたスキルを使えばネ」

「なんですか?それ?」

「実は希望のスキルと絶望のスキルが揃った時文字通り世界をとれる力が手に入るんだネ、それは君が言う強さと同じなんじゃないかネ?」

 

 

 

終始笑顔で話しかけてくる姿に嘘はついてなさそうだった。

 

 

 

「、、、考えさせてくd…..」

と、言いかけた時すごい音と共に凄い勢いで誰かが俺と南条さんの間に入ってきた。

 

 

 

「おい!!!何しにきた!!!どうやって入ったんだ!たかかげぇ!」

 

 

 

(まさめ)先生だった。しかしすごい形相でこんなに怒っている先生は初めてだった。

 

 

 

「やあ、久しぶりだネ〜、柾くん」

と、不敵な笑みを南条さんは浮かべた。それは悪意に満ち溢れているような感じがした。

 

 

 

「先生、この人とはどんな関係なんですか?」

「こいつは俺の同級生の南条隆景だ。そして15年前の戦争で俺らを売って裏切ったクソ野郎だ!!それで俺らが殺されそうになった時景虎さんがきてくれて俺らは助かった。でもその時景虎さんは怪我を負ってしまってそれが原因で全力を出さなかった。それがなければ景虎さんも死なずに済んだんだ!」

 

 

 

頭が真っ白になった。信じられない。さっきまで笑顔で話していた南条さんがそんなことをするとは到底思えなかった。しかし、先生が嘘を言っているようには思えなかった。そしてそれは確信に変わった。

 

 

 

「はっはっはっは笑笑はっ〜はっはっは笑笑    きみは相変わらず面白いネ〜まだそんなことを言っているのかネ。もう過ぎたことじゃないか!あの後世界の平和を実現させるためには必要な犠牲だったんだよ!景虎先生は」

 

 

 

その時、俺の心にあった疑惑の気持ちは全てが怒りに変わった。俺が気持ちに任せて殴りかかろうとした時柾先生が止めてくれた。

 

 

 

「直正!こいつの挑発に乗ってはいけないよ。こいつの思う壺だ。」

俺は気持ちを少し抑えた。

 

 

「、、で、お前どうするんだ隆景?今選ばせてやる、俺に殺されるか今すぐにここから去るか選べ。」

 

 

 

ものすごい怒気だ。こっちまで震えてきた。

 

 

 

「お〜怖いネ〜笑  わかったよひとまずここを去るよネ。でも直正くん、君は必ず僕の気持ちがわかるはずだ。待っているよネ」

 

 

 

そういうと暗闇に消えていった。

 

 

 

「せんせい、、?」

「ごめんごめんっ!ちょっと怒りすぎたかも!怖かったよねごめんねっ!」

「いえいえ、大丈夫です、、」

「、、、、少し2人で話せるかい?15年前の戦争について」

「は、はい大丈夫です!」

「わかった、ついてきて。」

 

 

そして俺は柾先生についていき室内に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




南条隆景も25で一級闘士になっているため天才と呼ばれています。ちなみに、南条隆景と蓑田柾は学生時代とても仲が良く、2人の天才として学生の頃から名を連ねていました。その話も今度書こうと思ってます。
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