私の主は最高です   作:ノーム

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ファイは暇になり会場をうろついていると

「探したぞ誠道」

達也に見つかり連れていかれるのであった


10話 尻尾

「……達也様?」

 

「もうすぐ着く」

 

なす術もなく達也に連行された誠道はとある部屋に到着する

 

「ここだ」

 

達也が扉を開くとそこには第一高校の生徒が数人映像を見ていた

 

「…………達也様?」

 

「答えろ」

 

「……いったい何を?」

 

「お前が聞いた音全てだ」

 

「………………」

 

誠道は黙り込みどうした物かと考えているとオカッパの少年が

 

「えっと達也くん……彼は確か北山雫ちゃんの義弟くんだよね?」

 

「えぇそうです……ですが何故か大会委員の服を着て警備を当たってた人物でもあります」

 

その言葉に全員が誠道の方を向く

 

「……人手が足りなくて手伝いをしていただけなんですが?」

 

「だがお前は渡辺先輩を助けただろ?」

 

「達也くん!それ本当かい!」

 

「はい五十里先輩」

 

その言葉に誠道は達也の方を少し睨み

 

「達也様?それ以上は足を踏み越えないで頂きますか?」

 

「……失礼した」

 

達也は直ぐに誠道に頭を下げた、その光景に全員が驚いていた……「あの達也が年下に頭を下げるのか……」と

 

「それで何のご用件ですか?達也様」

 

「あぁ渡辺先輩が体勢を崩した事についてだが」

 

「古式魔法の精霊と恐らくCADに潜む何かの存在ですか」

 

その言葉に全員が誠道の方を向く

 

「何故古式魔法の精霊だと?」

 

「私が警備を当たってた時ですが七校のCADから変なノイズがしたんですよ、そして渡辺選手のボードの下から水の精霊の気配がしました……あの後調べたのですが初規模な精霊魔法を確認しました」

 

その言葉に驚愕し少し怒りを覚える

 

「ならなんでそれを大会委員に伝えないの!」

 

すると1人が我の強そうな女性が怒りながら誠道に詰め寄る

 

「何故ってこんな事が出来るのが大会委員の人間だけですので」

 

「えっ……」

 

「古式魔法……それが小規模とはいえ地脈を計測しピンポイントで行うとすれば相当な計測が必要、そして何より七校のCADを細工……は不可能では無いですが大会委員に入り込めさえすれば楽に小細工は可能ですので」

 

「……アンタ、大会委員の人間でしょ?そこの所分からないの?」

 

「いえ私はお手伝いをしただけでそこまで大会委員に関わりありませんよ?あのIDも渡されただけですので」

 

「じゃあいったい何処のどいつがアンタにそのIDを渡したのよ」

 

誠道は喋っても良いのか少し考えるが……正直渡された物を言って良いのか悩んでいると

 

「別に良いか、娘さんもいらっしゃるし」

 

そう言うと誠道はIDを全員に見せる……そしてそこには

 

七草家のゲストの刻印が押されていた

 

「まぁ見ての通り私は七草弘一様からIDを頂きました」

 

その言葉に全員が絶句した……そして達也は「四葉だけでは無かったのか?」と唖然としていた

 

「皆様?どうかされたので?七草家のご令嬢がいらっしゃるので会った事は?」

 

「有るわけ無いでしょ!会長の……十師族の当主と何で!」

 

「そうなのですか?」

 

このずれた執事に何か文句を言ってやりたいが目の前の男は北山家では無く七草家がバックについており下手に言えなくなっていた

 

「まぁ執事ですので」

 

「誠道……執事はそこまで万能の言葉では無い」

 

「それで皆様はどうされるので、ちなみにですが既に七草家には報告済ですが?」

 

その言葉に嘘は無い、誠道は事故が発生し精霊の痕跡を発見し既に七草弘一に報告していた

 

「……えっじゃあ何……もう解決したの?」

 

「解決……とは言えませんが解決は時間の問題ですよ?何故なら」

 

 

 

「敵は七草家……いえ日本魔法師の十師族を舐めているのですから」

 

 

 

 

その言葉に全員が息を飲んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一高校から別れた誠道は雫お嬢様の応援していた

 

「お嬢様……」

 

しかし雫お嬢様の魔法を見て誠道は絶句した

 

「これは……この魔法は……危険だ」

 

そう雫が使っている振動系魔法は危険すぎた……あの魔法は……

 

誠道は直ぐに達也に連絡を取るのであった

 

「何だ?誠道いきなり会いたい等連絡を……」

 

「達也様……いや達也……貴様どういうつもりだ?」

 

その表情はいつもの怯えでは無く逆に逆鱗に触れた自分(達也)が深雪に危害を及ぼそうとする行動だった

 

「……何か問題が有るのか?」

 

「問題だと?……大有りだ。あの魔法は……対空砲に最適な魔法だ」

 

「何?」

 

誠道の言葉を聞き達也は深く考え……

 

「確かに……あの魔法は対空砲に向いている、すまないそこまで配慮が至らなかった」

 

その言葉を誠道の耳のCADで聞く

 

(声のブレが一切無い……本当に今気が付いたみたいだな)

 

達也の言葉を聞き誠道は何とも言えない表情をし

 

「大会が終わり次第あの魔法を改良しシルバーとして発表もしくは軍に提供しろ……大会が終わり次第だ!」

 

「分かった大会で手が空き次第直ぐに取り掛かる」

 

その言葉を聞き誠道は達也と距離を取るのであった

 

 

 

 

その後誠道は達也様に対しての怒りをぶつけてしまい後悔していた

 

「……最悪だ……達也様に対してあのような行動を取るとは」

 

それは自身の理想となる冷静沈着な完璧執事とは程遠く、感情的に行動した事に対して怒ってしまい後悔をしていた

 

「……取りあえず気持ちを切り替えよう、今回の優先事項は達也様に何とかしてもったが……次に優先すべき事は魔法協会だ……さてどのように黙らせるか」

 

誠道がふと考え大きい借りを作る事になるが四葉家と七草家に頼むとして問題なのはどのように雫お嬢様の魔法式を抹消しようとしていると目の前にとある女性軍人が誠道の元に訪れた

 

「久しぶり誠道くん、達也くんから何か依頼があるって聞いたけど何かな?」

 

そこには101旅団の魔法大隊の藤林が居た

 

「…………完璧すぎです達也様」

 

「?」

 

「藤林さん少しバイトしませんか?」

 

「バイト?」

 

「えぇ税務申告がいらない高収入の臨時バイトです」

 

「……いったいなにをして欲しいのかしら?」

 

その日何故か九校戦のスピードシューティングの競技の映像が全て消えるのであった

 

 

余談になるが誠道は雫お嬢様の大会を全力で応援するのであった

 

「お嬢様……最高です」

 

一見すればカッコいい執事だが……現在雫お嬢様の晴れ舞台に夢中になっていた




今日の作者の独り言

ゴールデンウィークの休みなので投稿出来ました!
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