私の主は最高です 作:ノーム
「……ねぇ誠道くん」
「何だ?リン」
「最近君の姉の雫ちゃんから質問が激しいんだけど?」
「気のせいだ」
「あっそっか気のせいか…………てっ納得する訳ないじゃん!」
誠道の部屋を掃除するリンは少し大きい声をだす
「大体私!男の子の部屋入るの初めて何だけど!?」
「へーそんなんだ、俺なんて雫お嬢様がたまに入って来たり香住とかノックせず入るぞ?」
「それはそれでどうなんだい?」
「慣れだよ慣れ……所でここの経済問題だけど」
「ちゃんと話を聞いてくれないかな?……どこ問題」
「これ」
「マクロ経済学の問題か……それはだな」
リンの解説はとても分かりやすく
「フム……そう考えるのか……難しいな」
「正直言うが中学生が習う問題では無いのだが」
「いや……将来執事としてここは押さえておきたい所だからな」
「執事か……そう言えば聞きたい事があるのだが何故いつも執事をしていたんだ?私が来る前良く執事服を着て執事の仕事をしていたんだろう?」
「……私の趣味……と言いたいが最初は違う北山航……弟の為だ」
「弟?」
「そうだ……私は北山家の養子で入っている、そんな養子の子が勉学が出来、魔法も雫お嬢様より上となっている……そんな子供を見た他の人間の反応は?」
「……本家の人間ではなく養子の子を祭り上げる」
「そう言う事だ、若の航様が将来北山家の当主になるのなら私は邪魔になる……だから私は『将来の夢は北山家の執事になる!』と宣言していて実際に執事の真似事をしたのが切っ掛けだ……だから私は北山家の人達には様付けをしているから誰も私を北山家の人間ではあるが当主になる器は無い……そう思わせている」
「苦労しているんだな」
「まぁ潮様には私の思惑は直ぐにバレたけど」
「……えー」
「そろそろ寝る……睡眠不足は体の成長に妨げるからな……私が不在の時だがPCの仕事はここでして良いぞ……基本防音機能あるし、それに不在時は認めた人間しか入れないように防犯システムになっているから」
「分かった……正直助かる」
そう言うとリンは一礼し誠道は部屋で熟睡すのであった
翌日学校にて
朝から誠道は学校の授業を受けていると
「ねぇ誠道くん放課後少し遊ばない?」
「何ですか?泉美様?」
「実は気になっているパフェがあるの!」
「またか……香住は?」
「香住ちゃんも行くって」
「そうか……因みにだけど……奢り?」
「まさか……お願いします奢って下さいよ!今月ピンチなんです!」
「……またか」
そう泉美は希に小遣いを使いすぎ金欠になることがある
「……またぬいぐるみか?」
「またとはなんですかまたとは」
「だって泉美様が金欠になる時は大体ぬいぐるみじゃん」
「今回は違います!今回は……そのCADを買って」
「CAD?」
「トーラスシルバーの……飛行デバイスを……香住ちゃんと一緒に」
「……もう買ったの?」
「予約したんです……既に完売してたんで」
「確かに……確か次の販売が……来年の1月ごろ?だっけ」
「そうです……それまで飛行はお預けをくらいました……楽しみだったのに」
泉美は少し寂しそうに誠道をチラリと見る
「そうですか……ザンネンデスネ」
「どっかの同級生は確保していると思うんですけど~どっかに居ませんかね~」
「そんな都合の良い同級生は居ないと思うんですけど~」
「「アハハハハ」」
2人は笑い……そして
「では!!」
誠道は突然走り出した……完全に飛行デバイス目当ての友人に……
「逃がしませんよ……誠道くん」
誠道は走りどうにか校内からでて外に出るが
「確保~!」
突如誠道の上から声がし誠道は上を見るとそこには
「そこまでやるか!?香住!!!」
二階の窓から飛んだ香住は誠道を下敷きにした……
「痛い……」
「私達双子で逃げれると思ってんの?」
「分かったからさっさと降りろ香住……重い」
「女の子に重いってどういう意味かな?誠道」
香住は膝でギリギリと誠道の体を押す
「フッ……重いのは香住だけだ」
「それは私は女じゃないみたいじゃん!」
「違うのか?」
「違うわよ!」
結局誠道は捕まり
「分かった……飛行デバイス使わせてあげるから降りろ」
「最初っからそう言えば良いのよ」
香住は誠道の背中から降りる頃泉美が降りてきて
「どうだった香住ちゃん」
「Okだって泉美」
「やったー」
2人は喜び次の日の休み2人はウキウキしながら北山家に来た
「いらっしゃいませ、泉美様、香住様」
「新しいメイドさんだ」
「うん……綺麗な人」
「ありがとうございます、では誠道様はこちらです」
2人は初めて見るメイドにみとめていると
「あっ泉美さんと香住ようこそ」
そこには飛行デバイスを用意している誠道の姿だった
「リンさん飲み物の準備しといて」
「畏まりました誠道様」
リンは頭を下げ飲み物をとりにいくのであった
「ねぇ誠道くん……あのメイドさん最近入ったの?」
「……先週から私専属のメイドのリンさんだ」
「「えっ!?」」
その言葉に2人は驚く
「せっ……専属って」
「色々あったんだよ……そこは聞くな」
「色々てっ……本当何があったんだよ」
泉美と香住は誠道の行動に呆れるのであった
「キャ!」
「すっ……凄い飛んでる!」
泉美と香住は初めての飛行魔法に感動していた
「あまりはしゃぐなよ、直ぐにサイオン切れになるから」
「分かってる~」
「はーい」
2人は初めての飛行魔法で遊び始めた
その傍ら誠道はオリジナルCADの調整を始めていた
「飲み物です誠道様」
「ありがとうリン……それから2人の時は敬語は不要だよ」
「分かりました……ハァ……私メイド服初めて着たけど……めっちゃ恥ずかしい」
「そんなの慣れるよ……同僚も言ってただろ?」
「まぁね…と言うか何そのCAD初めて見た」
リンは初めて見る球体型の物に興味をひかれていた
「CAD……とはちょと違うかなこれは相対で発動する物だから」
「相対?」
「そう……コレは受信機で実際は別のデバイスで操作する……よし何とかなったな、リン」
「はい?」
「コレを持っとけ」
そう言うと先ほどまで調整していたCADをリンに渡した
「……これは?」
「護衛兼発信器」
「人質に発信器を付けるのは分かるけど……何で本人に言うの?」
「逃げる気無いだろ?」
「まぁね……逃げたら殺すでしょ?」
「当たり前だ」
「なら逃げないわ、天下の『銀狐』から逃げれそうに無いし」
「お褒めに預かり光栄です……まぁ発信器はついでだけど本命は護衛だ……リン私が何故『銀狐』と呼ばれている
その言葉にリンは少し冷や汗をかいた
「……えぇ1個艦隊を壊滅させた魔法は頭無ドラゴンでも掴んでいたわ……だからこそ私達の組織は貴方と敵対は避け私が人質になった」
「それは知らなかった……けど私の魔法を知っているのなら話が速い……その受信機はその核の1つだ、いざとなれば遠隔で守るよ」
「ありがとうございます誠道くん」
「まぁ……今から出来ることはやっているだけだ……全ては主の雫お嬢様の為だ」
「随分と雫ちゃんにご執心ね」
「……私の全てだからな」
その顔は年沿おうの顔にリンは少し笑うのであった
今日の作者の独り言
いつか誠道と雫お嬢様の過去編を書こうかな?
そう思う今日の作者であった
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