私の主は最高です 作:ノーム
「誠道……大丈夫?」
「何の事ですか?雫お嬢様」
「……魔法を使ってCADを遠隔操作してるでしょ?」
その言葉に誠道は黙ってしまう
「……無理だけはしないでね」
「畏まりました……雫お嬢様」
それは雫お嬢様からの無理な願いだった……しかし誠道は主に悲しませないよう虚勢を張る
「さて、これからの行動だが……」
そんな言を言っている中、真由美が敵の目標が横浜の魔法協会支部が狙いだと読み、そして地下通路にも敵が現れたが第一高校の生徒により敵を駆逐する事が可能だと連絡を受けた
そんな中、真由美達は危険ではあるが地上から地下シェルターに向かう事を決定するが……
「…………」
誠道は1人、敵のトラックによる自爆攻撃を魔法越しで確認した……しかし今の誠道の魔法では射程外……事前に準備していた
四葉から受けた仕事は出来る限り達也を目立たないように立ち回りをする事、その為にわざと『銀狐』が生きている事を公にし……達也を目立たないようにしたが
「……達也様……申し訳ありません……現在私には手段がありません」
その言葉に達也は軽く頷くと特化型CADを壁に向けた……
「達也くん!?」
真由美の言葉により全員が達也に注目する……いったい何をしているのか、深雪と誠道以外は分からなかった
しかも真由美は達也が無駄な事を一切しないと知っており又その行動には意味があると考えた真由美は魔法を使い達也が向ける先を確認する……そこにあったのは
トラックによる敵の特攻だった……
そして達也はトラックが激突する前に魔法でトラックを全て分解した……
「達也くん……今のは?」
真由美は達也の魔法に疑惑を持ち達也自身どのように言い訳するか考えていると
「お待たせ」
突然現れた101旅団の魔法大隊所属の藤林響子が現れ、真由美は驚愕する
「もしかして、響子さん!?」
「お久しぶりね真由美さん」
突然現れる響子に誠道も驚くのであった
その後藤林響子から軽く現状の説明を終えた後……一人の男が控え室に現れる
その人物とは風間少佐だった
「特尉情報統制は解除されています」
その言葉に達也は察し直ぐに敬礼する
「……」
その行動に全員が驚愕し達也を見るがただ1人深雪は複雑な表情をしていた
そしてもう1人……誠道は風間を少し睨む
「風間少佐……」
「緊急事態だ誠道くん、分かるだろ?」
「ですが……」
「誠道、構わない」
その言葉に誠道は迷い始めるが……
(達也様が……決めたのならば……)
それは誠道に依頼されたもう一つの依頼だった……その依頼は四葉家当主四葉真夜様からの依頼出はなく……
達也の母親、四葉深夜からのもう一つの依頼だった……
その内容とは「達也の思うようにさせて」と言う依頼だったその為誠道は
「畏まりました、達也様」
誠道は深く頭を下げるのであった、その後逃げ遅れが居ないか確認していた十文字が控え室に入り全員を確認すると
「では改めて国防陸軍少佐、風間晴信です」
「貴殿があの風間少佐であらせましたか、師族会議、十文字家代表代理、十文字克人です」
2人は軽く挨拶をすると
「藤林説明を」
「はい」
それは現在横浜で起きている現状の説明だった……日本は保土ヶ谷駐留部隊が戦闘中、そして鶴海と藤沢から各1個大隊が急行していた、そして魔法協会関東支部は独自に自衛行動をしており各義勇軍には『銀狐』の魔法『
しかし敵擬装艦を二隻確認しており敵部隊と互角の戦いをしていた
「ご苦労、さて特尉、現下の特殊な状況鑑み、別任務で保土ケ谷出動中であった我が隊も、防衛に加わるよう先程命令が下った……国防軍国務規則に基づき貴殿にも出動を命ずる」
その言葉に全員が唖然し深雪は下を向き誠道は瞳を閉じた
「国防軍は皆さんに対し、特尉の地位の守秘義務を要求する。本件は国防軍秘密保護法の処置であることをご理解していただきたい」
その言葉に全員が唖然とする
「すまない、聞いての通りだ。皆は先輩達と一緒にシェルターに避難してくれ」
達也は1人軍の元に向かう途中
「お兄様お待ち下さい……」
その行動に誠道も含み疑問に思う……しかし達也だけがその行動を理解していた
達也は深雪に対して膝を下ろし……深雪は達也のおでこに軽くキスをすると
一気にサイオンが流れる……
(これは!?……まさか制約か!)
誠道は驚いていた……四葉家の精神魔法、それも秘技とさせる『制約』が……まさかこんな所で見られると思っていた無かった、その為誠道は唖然していた
「お兄様……ご存分に」
「行ってくる」
達也はたった一言言うが……深雪は満足そうにするのであった
(噂では聞いていた……しかし達也様がこれ程のサイオンを制限しているとは)
冷静になる誠道に主の雫は
「ねぇ誠道」
「何でしょうか?雫お嬢様」
「行ってきて」
「…………」
「どうせ対策していたけど、誠道の予想外の事が起きたから私のガードに来たんでしょ?」
雫の言葉は正確だった……元々誠道は敵艦は1隻と言う情報で義勇軍を初めとした当初の戦力で対抗出来ると考えていた……しかし蓋を開ければ敵の船は2隻……これは想定の2倍の勢力だった、その為誠道は主の雫をガードするために雫の近くに居たが
「私が居ると本当の実力出さないんでしょ?知っているんだから」
「しかし……お嬢様」
「じゃあ主として命令……誠道、達也さん達の手伝いをしてきて」
「それだとお嬢様の守りが」
「大丈夫深雪も居るから」
「しかし……」
誠道は少し困惑していると
「大丈夫よ誠道くん、雫ちゃんは私達が護衛するから」
「私……いえ私達の実力はどうせ調べたんでしょ?」
その言葉に誠道は驚いていた……そんな痕跡を残した覚えの無いのにそこまで知られているとは思わなかったからだ
「いつ……気がつかれたので?」
「そこは女の勘よ」
(女の勘かよ!)
と心の中でツッコミを入れるが……確かに藤林さんの実力は知っているため
「ですが……」
「誠道、私は大丈夫だから……行って、そして達也さんを助けてあげて」
その言葉に誠道は深く悩むが……主の願いを叶え、そして主も守るのが一流の執事……ならば
「では……お嬢様をお願いします、藤林さん」
「任せて、誠道くん」
そう言うと誠道は主の雫に深く頭を下げ
「では行って参ります」
「うん、行ってらっしゃい」
誠道は主の雫と別れ控え室を出た
1人になった誠道は
「はぁ~~~~~」
誠道は1人深く溜め息を吐いた……
「……特尉の情報を教える……か、一般人ならともかく、よりによって十師族……しかも次期当主に教えるとか」
誠道は深く悩むしかも問題なのは十文字家に教えた事に……しかし
「今は目の前の脅威の対象が優先だな」
誠道は直ぐに気持ちを切り替え
「ボス、近くに居るんでしょ?」
その言葉に隠れていた少女……もとい黒羽文弥が誠道の前に現れる
「今はお嬢様と呼んで欲しい所なんだけど?」
「私のお嬢様は雫お嬢様だけです」
「そうだったね……それでどうする?」
「それは勿論」
誠道は満面な笑みで
「お嬢様の敵を殲滅するだけです」
その言葉に文弥は
「合わせてやる、好きに暴れろ『銀狐』」
「了解、ボス」
2人は拳を合わせ行動するのであった
余談だが
2人は少しテンションが上がっていて勢い良く拳を合わせてしまい……物凄く恥ずかしくなるのであった
今日の作者の独り言
最近熱く、クーラーの効く部屋から出たくない今日の作者であった
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