私の主は最高です 作:ノーム
そんなある日、誠道は1人呼び出されていた
それは二つの家の当主からの招待状だった
誠道は1人ホテルに向かう
そこには超が付く程の高級ホテルで、学校帰りの誠道は少し浮いていたのだから
(……早く終わらせて帰ろう)
誠道は直ぐにエレベーターに乗ると最上階に向かう、そこが今回相手が指定した場所だから
コンコン
「どうぞ」
男の声がして誠道は中に入る……そこには
「お久しぶりね誠道さん」
「久しぶりだな誠道くん」
四葉家当主四葉真夜と七草家当主七草弘一が居た
「お久しぶりです」
誠道は少し緊張しながら用意された椅子に座る
「それで……何の用ですか?」
「そう警戒しなくても言いわよ誠道くん」
「そうとも、私達は君を罰する訳では無いからね」
誠道は2人の考えが読みづらく……なんの目的で呼んだのか考えていると
「誠道さん実は貴方に少し悲報を伝えに来たの」
「悲報……ですか?」
「あぁ……こればかりは私達でもどうしようも無い」
その言葉に誠道は何の悲報なのか考えていると
「誠道さん貴方の主にしてお姉さんの北山雫さん」
「彼女がUSNAで留学するよう、要請があった」
「!?」
その言葉は衝撃的だった
「何故……この次期に留学を?魔法師は基本海外に行くことが不可能だった筈」
「そうね……本来なら不可能だわ、だけど同盟国のUSNAの要望を断る事は出来ない」
「それに下手に庇うと君が『銀狐』だとバレてしまう、こちらも色々手を打ってはいるが、君が『銀狐』だと露見しかけない、ならば雫さんを留学させなければならないのが現状だ」
「……それで……何故USNAに留学しなければならないのですか?」
「私が思うに……灼熱のハロウィンの魔法師を探しに来ると思うの」
「……ハロウィン……ですか」
「あぁ……生憎と七草家は灼熱のハロウィンを起こした魔法師が誰なのかは知らない……が」
「私の家のものよ、だから七草殿、これ以上探るのは辞めて貰っても良いかしら?」
「それはどうしようかな?」
「誠道さんは灼熱のハロウィンを探りまして?」
「探しませんよ?ここまで情報を操っているんです。知った所で嫌な感情しか無いでしょう相手は」
「そうよね……てなわけで手を引いて貰えると助かるわ」
「フム……誠道くんがそこまで言うのなら手を引こう……だが」
七草弘一は誠道を見て
「君の為に『銀狐』の正体を隠しているんだ……これは貸しだ……」
「ええっ……そうなりますね」
「では1人の父親としてお願いがあるのだが、娘達と遊びに行ってやってくれないか?」
その言葉に四葉真夜と誠道の頭は少しフリーズした
「えっと……泉美と佳澄と遊ぶ……ですか?」
「あぁそろそろ2人には異性との付き合い方を知って欲しくして……特に佳澄なんてどうだい?」
「どう……と仰られましても……困ります弘一様」
「フム……言い考えだと思ったのだが」
誠道が少し困っていると
「話が脱線してますよ七草殿、今は誠道さんの主の雫さんについてです」
「おっとそうだった……ゴホン」
七草弘一はわざとらしく咳をすると
「それで……どうする?誠道くん」
誠道は深く考えるが
「……」
答えは出なかった……それもそうだ、誠道はまだ中学三年生でまだ子供だ、大人ぶってはいるがまだ子供、そんな子供が即単即決を求めるのはまだ速いのだから
「なら誠道さん、私の家から護衛を幾人か雫さんにつけるわ」
「!?」
誠道は驚きの表情をする、なぜ四葉家がここまでするのか分からないからだ
「よろしいので?私としては助かりますが……」
「ええ構わないわ、けど条件として私の家の手伝いをして欲しいの、穴埋めも含めてね」
「ありがとうございます」
誠道は深く頭を下げていると
「なら私も護衛を出そうと考えていたが」
その言葉に四葉真夜は七草弘一を見るが……
「流石にそれはダメだな、今回は大人しく引き下がるよ」
その言葉に誠道は驚く、何故七草弘一はこうも簡単に退くのか
「代わりに娘との婚約をだな」
「お断りします」
「……せめて婚約者候補でも良いんだけど」
「お断りします」
誠道の即答に七草弘一は少し残念がる
「分かったよ、今回は君の言うことを聞こう、それに護衛の代わりに私はUSNAの調査を妨害しよう、四葉殿もそれでよろしいでしょうか?勿論灼熱のハロウィンの調査も妨害しますので」
「私としてもそれは助かるわ……けどよろしいので?」
「えぇ……私としては、今回他国との介入は好ましくないので、それに灼熱ハロウィンの魔法師が四葉殿の者なら安心出来ますし」
「ありがとうございます七草殿」
2人は互いに頭を下げる……しかし誠道の頭の中のイメージは「七草弘一は四葉家の邪魔をするのが好きで、四葉真夜は七草弘一を面倒な相手」と考えていたからだ、だからこそ2人の関係に疑問に思っていると
「誠道さん、少し勘違いしていると思うから言うけど」
「今回我々は本心で会談している、駆け引き無しでだ」
「!?」
誠道は2人の言葉に驚いている
「私達は少し前に協定を結んだもの」
「協定……ですか?」
「あぁ……私達2人家が争うと君は見きりをつけどこかの家に行くつもりなのだろ?……例えば軍と繋がりがあり、戦略級魔法師が居る五輪家等に」
ピク
誠道は少し眉毛を動かしてしまう
「私達は貴方の正体を隠すことで互いに利益が生まれています」
「それに、格安と言って言い程の値段で仕事を受け、最高の結果をだし続けている……そんな君を逃したくない、それが私達2人の共通点だ」
「だから」
「私達は」
「「君を逃さない」」
その強迫とも言える言葉に誠道は少し冷や汗をかくのであった
余談だが雫の護衛に選ばれたのは
「ブフゥ!?私が!?」
カップラーメンを食いながら雫の護衛の為に海外に行くのが決まったナッツちゃんであった
「嘘だろオイ!文弥!誠道!!」
「事実ですナッツさん」
「雫お嬢様をよろしくお願いいたしますナッツちゃん……もし怪我でも負わせたら分かっていますよね?」
その強迫とも言える誠道に
「オーボーだー、報酬2倍にしろ!」
「分かりました……では5倍出しますので怪我絶対にさせないで下さないね?」
「ゲェ!やぶ蛇だった」
と後悔するナッツちゃんであった
今日の作者の独り言
最近本格的に寒くなりましたね……
特に最近依るなると冷えます。そんな訳で急いで冬服の準備しないと!
そんな事を考える今日の作者であった
面白かったら好評お気に入り登録よろしくお願いします!