私の主は最高です 作:ノーム
ある程度施設を回れる権限を得た
「七草弘一様からIDを貰うとなると……」
誠道はずっと考えていた仮……いや十氏族の当主の1人が娘の恩人に安易にIDを渡すのか?と
「あり得ない、何か裏がある筈だ」
しかし誠道はいつもの九校戦の観客として来たため最低限の物の準備しかしていなかった
(最もオリジナル魔法のCAD達は近くに待機させているから大丈夫だが)
誠道がふと関係者の名札を付け歩いていると
「オイそこのお前」
「はい?」
するとそこには九校戦の関係者の1人が声をかけた人物に振り返ると関係職員の人間は直ぐに誠道の名札を見て
「七草家の関係者でしたか、すみません見かけない人物だったので」
九校戦関係職員は妙に慌てている事に気がつく
「構いませんよ?……それよりそんなに慌ててどうしたのですか?」
「……いえ大丈夫です、何も問題ありません」
「私で良ければ手伝いましょうか?」
「そんな……ゲストにそのような事は」
「構いませんよ?丁度暇なので」
その言葉に関係者は
「実は……バトルボードの安全の担当者の1人が熱で倒れこんでしまい、今急遽代役を探しておりまして……手伝っては頂け無いでしょうか?」
「勿論構いません、七草家のゲストとして呼ばれる程魔法には自負が有りますので」
「助かります、ではこちらを来てください」
その後誠道は流石に執事服だと目立つ為関係職員の服を借りるのであった
観客席
「ん?」
雫は1人の九校戦の関係者に気がつく
「あれ……もしかして誠道?」
その言葉に近くに居るほのか、達也、深雪、レオ、エリカが気がつく
「雫、誠道が居るのか?」
「うん、あそこ」
雫は指を刺し示す方向を見るとそこには九校戦の関係職員の服を着ている誠道の姿だった
「……何故あそこに誠道が居る?」
「達也くん、その誠道って誰?」
「エリカは知らなかったか?」
「うん」
「お兄様……実は私も知りません」
「そうだったか……何て言えば良いんだろう?」
達也は誠道の説明で迷っていると
「私の自慢の執事だよ」
「そうなの?雫」
「うん、私の魔法の練習にも手伝ってくれるほど優秀な魔法師……ちなみに私のお母さんが魔法師ランクはB相当って言われているけど実際どれくらいか私も知らない」
その言葉に達也以外は驚愕していた
「雫!Bランクって」
エリカの驚愕も最もだ、何故ならBランクは十師族の次に強いと言う意味を持ち下手すると十氏族が囲いにかかる程の実力者なのだから
しかし唯一誠道の本当の実力をしっている達也は
(確か雫には『銀狐』の事を教えて無いんだったな……弱すぎず強すぎない……表向きCランクの方が良いだろうが何か理由があるかも知れないな)
と1人考えているとアナウンスが流れる
「これよりレースが開始します」
その言葉に全員が第一高校の渡辺先輩の方に注目する
「いよいよ試合が開始する、雫の執事が気になるのも分かるが今は試合に集中しよう」
「そうですね、お兄様」
その言葉に達也達は試合に集中するのであった
一方大会委員の服を着て、仕事の手伝いをしている誠道は……
「………………」
出場選手……
では無く雫お嬢様の視線に気が付いていた
(ばれた)
誠道は今どのように雫お嬢様に言い訳を考えていると
「ん?」
既に試合が始まっていた
(いかんいかん、今は試合の警備に当たらないと)
誠道は出場選手を見ていると2人の選手が1位を争っていた
(確か……渡辺先輩だったか?そしてもう1人は……あのエンブレムは七校の……前回の決勝戦と同じ流れだな)
誠道は全体的に観察する
(3位が……3校そして次が)
誠道が全員の安全かどうか確認していると
「ん?」
七校の選手が減速するべき所をオーバースピードで突っ込んで来た
「……」
その瞬間誠道は一瞬新たな戦術か?と悩んだが
選手の顔の表情で気がつく……あれは命の危機の表情だった
そしてその事に気が付いた第一高校の渡辺選手が受け止めようと行動をするが……不自然な動きに誠道は……
(止む終えない)
直ぐに水中爆裂の魔法式を発動した
爆裂術式を発動した……ただし一条家の爆裂術式とは違い威力は低いが……バリケードを退かす程度の威力があった
その為第一高校の渡辺選手と七校の選手はバリケードに当たらずに済んだが2人はそのまま壁に激突しようとするが
偏倚解放魔法、本来空気圧を一方に爆風が襲う魔法だが、威力を抑えた偏倚解放魔法のお陰で2人は上空に吹き飛ばされると同時に減速魔法によりゆっくりと地面に着地する
その魔法を体験した渡辺選手は
(何だ……今の魔法は、私が吹き飛ばされた筈だ……しかしバリケードに当たらないと思った矢先上空に飛ばされ)
渡辺選手は直ぐに周囲を見渡すと壊れたバリケード、気絶した七校の選手
(いや使われたのは単純な魔法だった……しかし問題なのはその魔法がほぼ同時とも言える魔法の連発……おそらく2人……いや3人の連携、阿吽の呼吸とも言える魔法の連続使用だな)
渡辺選手は自身にかけられた魔法を分析しつつ自身の身体的ダメージを確認していた
(右腕が少し打撲したくらいか)
自身の身体を確認していると1人の九校戦の関係者の男性
「お怪我はありませんか?第一高校の渡辺様」
「少し打撲をしてしまいます」
「では急ぎ医務室に向かいましょう」
そう言うこと目の前の男は急ぎ無線で連絡する
「急ぎ担架を2人分用意してくれ」
倒れている七校の選手の容体を確認する
「これらの方は少し打ち身したくらいですね」
その言葉に渡辺は安心する
「あの少しよろしいでしょうか?」
「はい、何でしょうか」
「私を助けてくれた魔法師達は誰なんでしょうか?」
その言葉に目の前の男は少し黙り
「すいません、生憎と私も知らないのです、ご必要でしたら後で調べますが」
「お願いします」
そう言うと担架を持つ係員が来て渡辺選手と七校の選手は運ばれるのであった
残された九校戦関係者は
(危な……きずかれる所だった)
と誠道はホッとするのであった
が!
「ねぇ誠道?何で九校戦関係者の服をきているのかな?」
結局主の雫にバレるのであった
余談だが
雫は渡辺先輩を助けたのが誠道だと即座に気が付き渡辺先輩の元に向かうのであった
その後誠道は雫に捕まり
約30分の説教をされるのであった
今日の作者の独り言
ゴールデンウィークの休みだ~……あと少し