短め、今回のイベストハチャメチャ過ぎて絡めらんなかった。
巨大化した琴ちゃんは色々とシャレにならない……
「あ"あ"あ"……あつい……」
「よくよく考えたら何度目になりますかね……」
何度目の夏、何度目の海、何度目の水着。
「ホント何回目なんだろうね……?」
「……あ、そういえば! 今回の為に秋無さんから預かったものが」
「なになに……『やっぱり水着って集金率高いカラ、是非もないヨネ!』 どういうことなの……」
何やらとんでもない事が書いてある気がするが、残念ながらよく読めないのだった。
「ナァナァそこのオジョーちゃん! オレ達とひと夏のオモイデ作らなァい!?」
「凄い、絵に書いたようなチンピラだ……!」
分かりやすいヤカラである、開放感にヤラれた可哀想な奴らであった。
絵に書いたようなチンピラA「ンン? 何言って……」
絵に書いたようなチンピラB「おいオメーなんかヘンだぞ、頭の上に何か……」
絵に書いたようなチンピラA「それはオメーもだろ!?」
「何やってんだろうアレ、行こうかマシュ……多分また誰かの手伝いしないと」
「はい! お供します!」
「いやちょいちょいちょいちょい……待った待った、話くらい聞いてちょうだいな」
しつこいなぁ……明らかに機嫌が悪そうなのに気付かないのだろうか、マシュのだが。
秋無さんから散々言われて来た事ではあるが、気を抜くとすぐ暴走しちゃうから……
特にシールダーから今の姿になってからどうも『暴』が前面に出てるようでよろしくない。
自己主張がハッキリしたのは良いことだけどね。
今にも手が出そうなギリギリのところ……ここは速やかにガンドで処理しようか。
礼装は水着だが、私とて一応は魔術師の端くれ。
古今東西の名だたる魔術師を師としてきたのだ、一工程の魔術くらい……
指先に微弱な魔力を集中、バレないように手を銃のように構え……狙い……
CABOOOOOOON!!!!!
「「「おわぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」」」
瞬間、大爆発。
一行の背後にあったホテルが見事に吹き飛び、二十階建てのビルは十九階建てになった。
爆風と粉塵が舞う中、尻餅をついた私を起こしてくれたのは何と件のチンピラ。
「チッ、なんなんだよ全く……大丈夫かお嬢ちゃん、怪我ない?」
「え、あ、はい。ありがとうございます?」
「一応俺たちも誇りを持ってチンピラしてんだわ、こういうのは流石に予想外」
「おうよ、メガネちゃんも火傷とかないよな?」
「ありがとうございます……」
「クソッタレ……一体何処のどいつがこんな真似を……」
急にマトモな事を言い出すチンピラ共の興味は最早その下手人にあり。
白昼堂々大胆犯罪の元凶は____空に。
『ターゲットを視認、マスターちゃんらを脅す明らかなヤカラ共』
「居たぞ、ありゃ鳥だ……!!!」
「違えよ! 飛行機だ!!!」
『惜しいが違う、答えは俺だぜ!!!』
空高く舞い降りる__玩具。
その大きさおよそ一尺半ば、超合金で形作られた珍妙なボディが海風を割く。
背中にはためく黒羽織は変わらず、小さな背中に確かな誠。
即ち、ちび組長ロボここに見参であった。
「おっと動くなよ、その汚ねえ面を滅茶苦茶にしてやるから」
「んだこのチビ……」
「秋無さんちょっと抑えて! 多分そんな悪い人達じゃない!!!」
「あ……? だったら、そらよッ!!!」
出力変更、非殺傷モード。
腕部高圧放水銃パワー十%……クリーニング代は自己負担で頼むぜ。
両腕から放たれる猛烈な威力の放水、顔面に直撃すれば意識を刈り取り勢い良く転倒。
まぁ三日も寝てりゃ治るだろ……
最高出力だとR-18Gになっちゃうからね。
「ふぅ……さて、特に問題なさげかな? マスターちゃん、マシュちゃん」
「やり過ぎでは?」
「首刎ねてないだけ有情だよ……さて、何から話して欲しい?」
「あー……とりあえず、その見た目から……」
だよねえ。
誰だってそうする、俺もそうする。
意味わかんないだろこのDXミニ組長ロボ。
そりゃもうね、聞くも涙語るも涙……実に物悲しい悲劇があったのよ。
「琴に喰われた」
「それはいつも通りなのでは?」
「ひどい」
それはそう、悲しいことに。
ただなんというかいつもと勝手が違くてね……
「霊基ごとを持ってかれた、今の俺はヤツにくっ付いてる安いオマケでしかない」
「それでは今の身体は……?」
「食い残しの左腕だけで頑張って構築してんのよ、かなり無理してるけどさァ」
有難いことに俺の本体は二つある、味が違うとかで左腕は食べ残す傾向で助かったぜ……
ヨタヨタと左腕だけで逃走、自身を再構成……トランスフォームして延命。
どうにか自律出来るようになったものの建御名方はお休みだ。
同時には表に出られねぇ俺たちの都合、だいぶ苦労させてしまったらしい。
「そういや……それで肝心の本人は?」
「そこら辺の屋台を空にして泣かせてるんじゃねえか? 多分そろそろ……」
「……ん! そこに居るのはマスターにマシュちゃんかい?」
「あ、琴さん____おお」
「何がおおだよ」
「これはおおでしょ」
わかる。
何回目だよって思うかもしんないけどお前らも多分見たらそれしか言えないからな?
八尺の巨躯はは更に大きく十尺余り。
それに伴い当然その身体も……まぁもうすんごいことになってる。
多分胸の下で上京したての大学生くらいなら一人暮らし出来ると思うんだよね。
正直身体がロボロボしてて良かったかもしれない、多分二人して部屋から出てこないオチになる……
「なんで? 成長期?」
「サーヴァントは全盛期の姿で呼ばれんだろ? だったらまぁ、私にとっちゃ納得のいく話さ」
「……そうだな」
異様な体躯、そして普段どんなに明るくても心の中に差していた陰を振り払った姿。
何より俺の記憶にないそれが、ヤツの全盛期だってなら。
多分まぁ、そういう事なのだ。
殺すも殺したり二年くらい、北の果てまで追っかけて……その復讐を終わらせた女。
異聞のように狂気を宿し、尽きぬ怨嗟を燃やしながら邪に呑まれた姿ではなく。
最後の選択にて確かに、帰るべき場所へと帰れた鬼のあるべき姿。
……思うところはあるわな、そりゃ。
だがまぁ、辛気臭い話をしたって盛り上がらねえだろ?
だから俺から敢えて何か言う気もねえし……琴だってそれを分かってっから、特に言及しない。
「とりあえず飯にしよう、奢るよマスター」
「俺の財布でな……別に構わねえけどさぁ」
よいしょっと。
足裏からのジェットを調整してふよふよとホバリング、微調整して深過ぎる谷間に収まる。
「ヨシ!」
「定位置そこなんだ……」
「飛ぶの実は結構疲れんのよ、自由そうに見えても鳥って大変なんだな……」
惜しむらくは。
惜しむらくは!
この身体ではその感触を十全に味わえない事である。
マジでね、ホント……多分サーヴァントになってから一、二くらい悲しいかもしんない。
何故世界はこんなにも残酷で無情なのだろうか。
「別に戻ったら沢山触らせてあげるんだけど」
「違うのだ、お前らには分からないだろうがコレは全男の夢なんだよ」
あっマスター達が粗大ゴミを見る目で見てる。
だが分かって欲しい、きっと多分メイビー、男ならこの状況を嫌がるヤツァ居ない。
だからこそ俺は今を嘆き、目からオイルを滲ませるのだ……
無くても素晴らしいがあるならあるだけ嬉しい。
何か前話でも同じ事言った気がする。
「そういえば、さっきの爆発は何だったんでしょう?」
「ああ、買い食いしてる琴を盗撮してるバカタレがいたんで爆破してきた」
「判断が早すぎる」
「背部打ち落とし花火ユニット、肩部ロケット花火砲、腕部高圧水砲……なんか武装も夏の影響強くてな」
意外と実用的なんだけどね?
それはそれとしてあまりにも面白過ぎではないだろうか。
「しかしロボット……ロボットかぁ……来年は為朝さんとかバベッジさんの水着来るかな」
「尖りすぎだろガラテア嬢とかのが先じゃね?」
野郎どもの水着って基本衣替えじゃん。
でも女性陣だと新しいガチャのPUになるから実装し得だし?
ラセング〇の悪徳商人が集金の機会を逃す訳もなし。
「俺がロボなのも没案から拾ってきたのを詰まった作者が
「プロット案をガン見しながら話すの止めな?」
「なんかコレはこれでやってみたかったわ、ハ〇マットフ〇バーストとかラスト〇ューティングとか」
人の業!人の業!人の業!って感じで……
でもなんかルーラーにはならなそうだよな、ライダーだよ色々な意味で。
まぁとにかく飯にしよう飯、SU産の内蔵ユニットを再現した俺は一応喫食が可能なのだ、煙草もイケる。
中々カルデアじゃ見ないのもあるし中々面白い……
「俺の方で店探してくるわ、日陰でちょっと待ってろよお前ら」
「ホント便利だな飛べるの」
「この身体の数少ないメリットだな」
そして少し飛行し……当然馬鹿みたいに目立てば知り合いもいるわけで。
「あ、秋無さん! 楽しんでますか?」
「まぁボチボチだな……しかし助かったぜ沖田、あの時這い回る俺を拾ってくんなきゃどうなってたか」
「血塗れの左腕が廊下を這ってたんでビックリしましたよ」
元凶に言ってくれ、俺は悪くない。
偶然沖田に発見された俺……というかタケミナカタは水着ん時のジェット……
それに組み込まれた誠ドライブを解析し、 自己改造にて再現。
無事動力を確保し、今に至るワケだ。
「にしてもM-driveって何なんだよ」
「知らないですよ、私も勝手に改造されてたんですから」
「ユニヴァース出身の連中とはなるたけ関わりたくねえんだよな……」
俺たちが言うのも何だけどトンチキ過ぎる。
色々と超越しすぎなんだよな。
結果として無事だったけど沖田がダーウィン賞モノの死に様を晒すところだった。
因みにカルデアのアーカイブで見たからあの醜態は勿論把握してるよ。
「秋無さん秋無さん、その……どうですか?」
「どうってなんだ?」
「何でこういう時鈍いんですかねこの人」
「冗談だ……良く似合ってるぜ、結果的に病弱スキルも相殺されてるし何よりだ」
顔を染めてしなやかに周る姿は花も恥じらう乙女って感じ。
実に感慨深いね……初期の沖田ってほんとに酷くてさ。
血と臓物に塗れたまま平然と屯所に入って来ようとすっから……
鴨さんと二人で四半刻くらいフリーズしたよね。
汚いから洗って着替えろって言ったらその場で脱ごうとして……野郎どもの真っ只中よ?
その後身体洗わせる為に琴と浴場に放り投げて……琴にそんな高尚な事が出来ないのを思い出し。
琴の部下共も放り込んで事なきを得た。
「マジで感慨深い……目からオイルか冷却水が出そうだ」
「……何故?」
「いんや、親心?」
これが父性か、いや普通に手ェ出してるので全然良くないんだけど。
「それでですね、知っての通り今の私は健康体でして」
「ジェットエンジン直結だけどな」
「という事で、はい」
「あ?」
「………………」
「もしかして、俺なんか忘れてるか?」
「まぁ、そんな所だと思ってましたが……」
待ってくれ、待て思い出す。
アレだろアレ、ほら今足先くらいまで出てる。
「…………悪い、思い出せん」
「身体が治ったらその時は……」
「あー……」
言ったわ、間違いなく言ったな。
いやでも考えるって言っただけだしそもそもそれとは別にもうなんか先に進んでないか。
俺の女性関係、例外なく身体の関係が先に来てるの滅茶苦茶嫌だな。
凄い悪いヤツみたいじゃん……
飛行中の身体をふにょんと抱きしめられる。
……因みに擬音は多分という事だ、悲しきかな鋼の身体。
「まぁ、良いです。今度この格好で部屋行くので」
「外聞とか……ああいや、よく考えたらカルデアにはもっとヤバい格好なのがザラだったな」
ブーディカさんとか、あとあの義経殿とか……
アニメ本編で見えないのはもう何らかの加護だと思うのが俺なんだよね。
俺としちゃ物語のヒーローが痴女どころじゃない格好で複雑だよ……
「因みに二臨の方です」
「……分かった、分かったよ」
降参だ、大人しく受け入れよう。
因みに今のを翻訳すると『お前を殺す』って意味だ。デデンッ!!
重いよ〜
いやかと言ってノッブみたいに性欲だけで軽くブチ犯してくるのも困るんだけど
なんかさァ俺が知り合う女が皆俺のこと殺そうとしてくるし、犯そうとしてくるんだけど。
女の人っていつもそうですよね、俺の事をなんだと思ってんだ……?
「……とりあえず、飯行こうぜ。琴とかマスター待たせてっから」
「奢りですよね」
「舐めんな、当たり前だろうが」
俺がお前らに財布出させた事があったかよ。
呑むも食うも好きにしろよ、遠慮なんかされちゃ末代までを恥だぜ…………
中澤琴(水着)
すんごい。
元霊基が27歳頃なのに対して此方は32歳頃を全盛期と定めた姿。
復讐を遂したその後、彼女は人としての生を、その在り方を是とした。
年齢が上がったのと一応人の親としての『記憶』も得たので心做しか大人びてる。
復讐者としてのクラスから解放されている稀有な例。
組長を捕食した歳に大国主の恩寵も得ており、あらゆるサイズが大きくなった。
但し秋無出雲と違い人外じみたお人好しではない為、自己へある程度の恩恵に留まる。
185-97-140。
実の所、真ん中は一時100を超えていたのだが流石に思うところがあったのか絞っている。
測定の翌日には元に戻った模様。
ミニロボ組長
マスコット枠。
霊基を持ってかれてしまった為、残りの左腕のみを自己改造して自律行動している。
本体的にはタケミナカタなのでは……? と思うがどうやら過労でお疲れのようだ。
夏仕様の武装で固めており、特に放水は最大圧力なら金属を切断する程。
ネタとしてらボツ案であったロボット組長(全身を食われてしまった為)から再利用している。
沖田
割とあるのだが、琴ちゃんの半分弱であるという悲しみを背負っている。