白河さんのお嬢さんがガンプラバトルを始めたんですって 作:星龜
西暦2030年4月―。
祥華は
縦須賀中学校
に入学した。
入学式後の部活紹介で、祥華は
剣道部かガンプラバトル部、どちらにするか
悩んだ…。
海軍提督であった父・洋一の影響もあり、祥華は父と同じ
を学び
13歳にして15ある奥義の内3つの奥義を会得
した剣豪である。
そして、これまた父の影響なのだが、祥華は
ガンプラファイター
である。
しかし、いざ、部活紹介を見ると、剣道部の演武は、あきらかに無流派の学生剣術だった。
となると、残りはガンプラバトル部である。
ガンプラバトル部の紹介に立ったのは
元陽炎型駆逐艦娘
黒潮
親潮
早潮
の3人だった。
黒潮、親潮、早潮の3人は、艦娘時代は
第15駆逐隊
を結成していた。
退役後、3人そろって、ここ縦須賀中学校に入学したようだ―。
艦娘は、退役し解体されて
元艦娘
になっても
基本的な身体能力は普通の人間を上回る。
そのため
人間モドキ
などと呼ばれて、一部の人間達からは忌み嫌われることもある。
そのせいで、元艦娘の中には一般社会に馴染めず、再び海軍に入隊して艦娘に戻ったりする者も少なくない…。
部活の先輩が元艦娘なら、鍛えてもらえるかもしれないという期待を抱いた祥華は、ガンプラバトル部に入部することにした―。
◇
翌日の放課後、祥華はガンプラバトル部の部室に向かった。
だが、部室前に来ると、入部希望者が列をなしていた。
その数、50人ほどか?
入部希望者の多さに驚く祥華。
やがて、部室の扉が開き、中から早潮が出てきて
「これより、書類審査で合格した方が入室してください。」
と言った。
それを聞いて、どよめく入部希望者達。
もちろん、祥華も驚いた。
しかし、書類審査といっても、入部書類なんて、昨日提出した入部希望書だけだ。
たしかに、入部希望書には入部志望を書いたが、まさか、それだけで入部の合否が決まるなんて、思いもしなかった。
一方で、これほどの人数の入部希望者を全員入部させるわけにもいかないのだから、書類審査でふるいにかけるしかないのだろう―。
祥華は、数日前の提督適性試験を思い出していた。
妖精が見えなかった―。
ただ、それだけで不合格…。
あまりにもシンプルすぎる試験だった…。
「白河 祥華さん!!」
という早潮の声を聞いて驚く祥華。
どうやら、合格らしい。
「は…はい…!!」
と答えて、名前を呼ばれなかった入部希望者達の鋭い視線を浴びながら部室に入る祥華―。
部室に入ると、先に呼ばれた者と、祥華の後に呼ばれた者、合わせて7人の入部希望者がいた。
そして、入部紹介をした黒潮、親潮、早潮。
さらに、部室の奥には
白い肌
銀髪
青く光る眼
縦須賀中学校のセーラー服の上着
黒いビキニのようなパンツを着用した
深海棲艦 戦艦タ級
がいた。
「タ…タ級…!?」
と驚く祥華。
「うん。
ウチらの部長のタ級さんや。」
と言う黒潮。
「え?
でも、部活紹介には…?」
と言う祥華。
「こ…この恰好で人前に出るのは恥ずかしくて…★」
と、顔を赤らめ、体をくねらせるタ級…。
「だから、スカート履いてくださいって★」
とツッコむ親潮。
「そんな…
深海棲艦がスカートだなんて…
そっちの方が恥ずかしい★」
と言うタ級。
どうやら
人間と深海棲艦とでは、羞恥の基準が違う
らしい。
「とりあえず…」
と、入部希望者達の前に出るタ級。
「これより、最終試験を開始する!!
内容は簡単☆
8人で対戦して、勝った者が入部
できる☆」
というタ級の発言を聞いて、入部希望者達の顔が引き締まった。
入部希望者同士で対戦し、勝った者が入部…
わかりやすい条件だ―。
◇
かつては1対1だったガンプラバトルも、のちに3on3に移行したが、現在では【機動戦士ガンダム GQuuuuuuX】の影響もあってか2対2のMAV戦が主流となっていた。
入部希望者は8人…
ちょうど2組に分かれられる。
最初の試合は
イモータルジャスティスガンダムを使う男子生徒
ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)を使う女子生徒
のコンビと
緑と黒の迷彩塗装が施されたアンクシャを使うデブの男子生徒
赤と黄色の迷彩塗装が施されたアッシマーを使うメガネの男子生徒
のコンビとの対戦だった。
・
バトルステージは住宅地―。
住宅地に降り立つ
イモータルジャスティスガンダム
と
ゲルググメナース
そこに、上空からモビルアーマー形態のアンクシャとアッシマーが攻撃を仕掛ける。
イモータルジャスティスガンダムとゲルググメナースは空に飛び上がると、イモータルジャスティスガンダムが右手に持つMA-M727A3 高エネルギービームライフルでアンクシャを撃つ。
アンクシャはイモータルジャスティスガンダムからの攻撃を回避するが、イモータルジャスティスガンダムの後ろにいるゲルググメナースがMMI-M6336E 強化ビームライフルで援護射撃をする。
イモータルジャスティスガンダムとゲルググメナースのファイターはMAVのようだと思う祥華。
イモータルジャスティスガンダムとゲルググメナースの戦い方は、典型的かつ理想的なMAV戦法だった―。
ゲルググメナースの攻撃をくらったアンクシャが煙を噴いて落下していく。
残ったアッシマーがモビルスーツ形態に変形した。
アッシマーは、ガブスレイのフェダーインライフルを持っていた。
接近戦用の武器を持たないアッシマーにとって、フェダーインライフルはうってつけの武器だ。
アッシマーは、フェダーインライフルの銃尾から黄色のビームサーベルを発振させ、イモータルジャスティスガンダムに斬りかかる。
イモータルジャスティスガンダムは、アッシマーからの斬撃をRQM75【フラッシュエッジ4】シールドブーメランで受け止めると、右足のMMI-S2M5/X【カルキトラ】ビーム重斬脚でアッシマーの左腕を蹴り斬った。
そして、左足のMMI-S2M5/X【カルキトラ】ビーム重斬脚による回し蹴りでアッシマーの胴体を斬り裂いた。
爆発するアッシマー。
だが、その直後、まだ生きていたアンクシャが、地上からムーバブル・シールド・バインダーのビームライフルを撃ってきた。
それに対し、ゲルググメナースがMMI-M6336E 強化ビームライフルで反撃する。
ゲルググメナースのMMI-M6336E 強化ビームライフルから放たれたピンク色のビームが、アンクシャの胴体を撃ち抜いた。
両膝をつき、うつ伏せに倒れて爆発するアンクシャ…。
・
敗北して肩を落とす
アンクシャを使うデブの男子生徒
と
アッシマーを使うメガネの男子生徒
一方、入部を決めて意気揚々の
イモータルジャスティスガンダムを使う男子生徒
と
ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)を使う女子生徒
「は〜い、名前は?」
と訊く黒潮に
「
と答える、イモータルジャスティスガンダムを使う男子生徒。
「
と答える、ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)を使う女子生徒。
・
続いて第2試合…
祥華の出番だ―。
祥華とMAVを組むのは、デュエルガンダムと旧キットのゴッドガンダムのミキシングガンプラを使う男子生徒。
対戦相手は
赤いディランザソルを使う三つ編みメガネの女子生徒
と
黒と白のツートンカラーのZガンダムを使うスキンヘッドの男子生徒
だった―。