白河さんのお嬢さんがガンプラバトルを始めたんですって   作:星龜

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縦須賀中学校ガンプラバトル部2


 

ガンプラバトルステージの操縦スペースに立つ祥華。

 

 

『GUN-PLA Battel, Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Begining Plavsky particle dispersal. 』

 

ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。

 

形成されたバトルフィールドは月面。

 

 

『Please set your GUN-PLA.』

 

斬空(ザンクウ)ルブリスをカタパルトデッキにセットすると、システムがガンプラを読み込み、斬空(ザンクウ)ルブリスのツインアイが光を放ち、膝を曲げ発進体制に入る。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「白河 祥華!!」

斬空(ザンクウ)ルブリス、出ます!!」

 

 

カタパルトから斬空(ザンクウ)ルブリスがバトルステージに射出される―。

 

◇

 

月面を進む斬空([祥華])ルブリスと、僚機の機体(ガンプラ)―。

 

 

「あの…

貴方のお名前は?」

と訊く祥華。

 

《オレは1年3組の土門(ドモン) 勝頼(かつより)。

そして、オレの愛機

デュエルガンダム・ゴッドアーム

だッ☆〉

と言う土門(ドモン)。

 

「1年2組の白河 祥華です。」

と名乗る祥華。

 

祥華は土門(ドモン) の愛機・デュエルガンダム・ゴッドアームを見る。

 

どうやら、アサルトシュラウドを装備したデュエルガンダムの両腕を、旧キットのゴッドガンダムの両腕に変えた機体(ガンプラ)のようだ。

 

一見すると、接近戦用の機体(ガンプラ)のように見えるが、右手に銃身を長くしたデュエルガンダムのビームライフルを持つことから、射撃戦用の機体(ガンプラ)のようだ。

 

(じゃ…なんのためにゴッドガンダムの腕を…?)

と、疑問に思う祥華。

 

だが、一番の問題は

見ず知らずの人とMAVを組めるか

だった。

 

MAV戦はチームワークが重要だ。

 

そのためには、気心の知れた者と組むのが望ましい。

 

 

(!?)

 

まもなく、レーダーが

赤いディランザソル

と

黒と白のツートンカラーのZガンダム

を捉えた。

 

先行してくるのはディランザソル。

 

ディランザソルを使う三つ編みメガネの女子生徒は左利きなのか、ディランザソルは左手にビームライフルを持っていた。

 

飛んでくるピンク色のビームを回避しながら、ビームライフルで反撃する斬空([祥華])ルブリス。

 

「土門(ドモン)さん、これから斬り込みます!!

援護を…」

と言う祥華。

 

ところが

《ぐわぁッ!!〉

という悲鳴とともに

レーダーからデュエルガンダム・ゴッドアームの反応が消えた…。

 

「えっ?

土門(ドモン)さん…!?」

と、デュエルガンダム・ゴッドアームを捜す祥華。

 

その時、左からピンク色の大出力ビームが飛んできたが、すんでのところで回避できた。

 

それは、黒と白のツートンカラーのZガンダムが撃ったハイパーメガランチャーから放たれたビームだった。

 

おそらく、土門(ドモン)は、それで一撃のもと、やられてしまったようだ…。

 

となると

祥華1人

でディランザとZガンダムの相手をしなければならない…

 

…が…

 

それは、祥華にとって、あまり問題ではなかった―。

 

 

ディランザが、ビームライフルの銃身下部からビームバヨネットを展開して斬りかかってきた。

 

斬空([祥華])ルブリスも刀を抜く。

 

そして…

 

「室町(ムロマチ)流奥義!!

尊氏初段(ソンシショダン)!!」

と叫んで操縦桿を動かす。

 

すると、斬空([祥華])ルブリスは、逆袈裟斬りの動きで刀を振り上げた。

 

すると、振り上げた刀から

青白い光波が放たれた。

 

それに対し、ディランザは右肩のシールドを正面に向ける。

 

だが…

 

斬空([祥華])ルブリスが振り上げた刀から放たれた青白い光波は

シールドごとディランザの右腕を斬り飛ばした

のだ…!!

 

だが…

 

(しまった…

はずした…!!)

と悔やむ祥華。

 

本来なら【尊氏初段(ソンシショダン)】で撃墜するつもりだったのだ。

 

恐れをなしたディランザは、ビームライフルを乱射しながら後退する。

 

一方、Zガンダムがハイパーメガランチャーを撃ってくる。

 

斬空([祥華])ルブリスはZガンダムからの攻撃を回避し、ビームライフルで反撃する。

 

Zガンダムは斬空([祥華])ルブリスの反撃を回避すると、ハイパーメガランチャーの砲口からピンク色のロングビームサーベルを発振させた。

 

だが、斬空([祥華])ルブリスは臆することなく、Zガンダムに向かっていく。

 

Zガンダムはロングビームサーベルを振り下ろすが、斬空([祥華])ルブリスはなんなく回避すると…

 

「室町(ムロマチ)流奥義!!

義詮二段(ギセンニダン)!!」

 

斬空([祥華])ルブリスが袈裟斬りの動きで刀を振り下ろし、青白い光波を放つ。

 

ハイパーメガランチャーのような巨大な武器を振り下ろした直後を狙われたため、Zガンダムは斬空([祥華])ルブリスの刀から放たれた青白い光波を回避することも防御することもできなかった。

 

斬空([祥華])ルブリスの刀から放たれた青白い光波がZガンダムに当たるや、Zガンダムは真っ二つになり、爆散した…。

 

 

残ったディランザは、あっさりと降伏した…。

 

◇

 

敗北して、肩を落とす

赤いディランザソルを使う三つ編みメガネの女子生徒

と

黒と白のツートンカラーのZガンダムを使うスキンヘッドの男子生徒

 

 

一方…

 

「やったな、白河☆」

と喜ぶ土門(ドモン)に

 

「あんさん。

悪いけど

不合格

やで★」

と言う黒潮。

 

「な…なんで…ッ!?」

と叫ぶ土門(ドモン)に

 

「なんでって、あんさん

撃墜(おと)されとるやんか★」

と言う黒潮。

 

「そんなッ!?

MAV戦なんだから、白河が勝ったんだから、オレだって合格だろッ!?」

と叫ぶ土門(ドモン)に

 

「MAV戦?

私はそんなこと、一言も言ってないよ。

8人で対戦して、勝った者が入部

って言ったんだよ。

君は、あのパンダカラーのZガンダムに撃墜されたじゃないか★」

とタ級に言われ、言葉を失う土門(ドモン)…。

 

 

祥華も

コンセプト不明

な機体(ガンプラ)を使う土門(ドモン)を見て

ガンプラを作るのを楽しむ人

なのだと思った。

 

ガンプラバトルは

ゲーム(たたかい)であって作品発表会(コンテスト)ではない

のだ。

 

改造するのも機体(ガンプラ)の性能を上げるため。

 

見た目と性能向上を両立させつつ、改造するものだ。

 

しかし、土門(ドモン)の機体(ガンプラ)は違った。

 

あきらかに

見た目重視

の改造だった。

 

そういう人は

ガンプラファイターには不向き

だ。

 

実際、土門(ドモン)は

敵の奇襲に気づかず、一撃のもと撃墜されている

ことからも、その実力は伺い知れる…。

 

・

 

こうして

明日香(あすか) 真一(しんいち)

大鷹(おおたか) 月奈(ルナ)

白河(しらかわ) 祥華(さちか)

の3人が、縦須賀中学校ガンプラバトル部に入部したのだった―。

 

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