ブルアカ転生記譚 作:背教者
プレイアブル未実装の原作ネームドが出る上に原作と乖離してます。ご了承下さい
250:名無しの転生先生★
うーん中々心を開いてくれない
警戒心強いねこの子
【フンッ、とそっぽを向くセリカの図】
251:名無しの転生生徒
まあアビドス生だから連邦生徒会所属なだけで好感度マイナスなところある
大人なのもそれを助長してる
254:名無しの転生生徒
セリにゃん可愛いprpr
255:名無しの転生生徒
セリカはやっぱこうでなくっちゃなぁ!
257:名無しの転生生徒
初っ端からデレてるとそれはそれで解釈違いがあるからな
260:名無しの転生生徒
>>254 >>255 >>257
うーんこの()
262:名無しの転生先生★
セリカの何があなた達をそこまで狂わせるのか……
264:名無しの転生生徒
多分だけど先生も虜になるぞ
266:名無しの転生生徒
そう言ってられるのも今の内だぞ
268:名無しの転生生徒
セリカはシンプル良い子だからな
善性がまあまあ強い
271:名無しの転生生徒
ただ仲間想い過ぎて無理し過ぎるところがあるからそこは注意かな
274:名無しの転生先生★
あー何となくわかるかも
276:名無しの転生生徒
アビドスの地元愛一つで入学したのが原作なんで、多分そこは同じなんよね
279:名無しの転生生徒
そのアビドスで2回留年してるレイトについてはどう思ってるんやろか
281:名無しの転生生徒
てかユメとホシノの死については何か聞いてるんかね?
283:名無しの転生生徒
原作ホシノが話してなかったしレイトも話してないんじゃね? 話したところでだし
284:名無しの転生生徒
原作もだけど遭難死した事故の報道とか流れないんかね……
前世キヴォトスもユメパイの遭難死の報道無かったし
287:名無しの転生生徒
ヴァルキューレに捜索願とか出してたらクロノスに引っかかってたかもだけど、多分ホシノはそうせずアビドス内だけで完結させてたんじゃないかな
死亡届や学籍取り消しとかは生徒会がする訳だし
288:名無しの転生生徒
あーそういう
となるとこの世界も似た感じになってる可能性あるか
289:名無しの転生生徒
まあわざわざウチの自治区で人が死んだとか言わんわな
入学生よけいに来なくなるし
290:名無しの転生生徒
まあ隠したところでなんだけどな
情報部にいたヒナみたく知ってるところは知ってるだろうし
293:名無しの転生先生★
色々と闇が深いねぇ……
それはそうと百鬼夜行に近付いてきたみたい? 桜が見えてきたよ!
【聳え立つ巨大な桜の神木の図】
294:名無しの転生生徒
おー百鬼夜行のご神木じゃん
あれ見ると来たなって感じするよな
295:名無しの転生生徒
まあ俺らはシャーレにいるんですけどね
296:名無しの転生生徒
いつか行けばええんや
299:名無しの転生先生★
セリカ『先輩、なにあれ!? あんなデッカイ木なんて初めて見たわよ!?』
レイト『百鬼夜行のシンボル、樹齢数千年とされる
セリカ『霊験あらたか……! 金運が良くなるものとかなにかあるかしら……?』
レイト『金運関連は聞いたこと無いな』
セリカ『そっかぁ……』(ショボン)
レイト『無病息災で十分だろう。生きていれば何とかなる』
セリカ『そっか……そうよね!』
ちゃん付けしちゃいたいくらいセリカ可愛い
302:名無しの転生生徒
まーた食いついてるよこのにゃんこ
304:名無しの転生生徒
レイトに釘刺されてて草
こちらの世界でも同じなのかセリカ……
306:名無しの転生生徒
その子、詐欺商品も信じて買っちゃうくらい純粋なのよね
ねずみ講すら知らないのは現代っ子として危うい
307:名無しの転生生徒
『生きていれば何とかなる』
さらっと怖いこと言うじゃん
308:名無しの転生生徒
聞き流しちゃうくらいの軽さで闇を噴出させないでもろて
311:名無しの転生生徒
死が猶更希薄なキヴォトスで出てくるセリフではない
314:名無しの転生生徒
レイトって霊験とかそういうの一切信じてなさそうだよね
317:名無しの転生生徒
世の中の無常を憎んでそう(偏見)
320:名無しの転生生徒
ポジション的には連邦生徒会も憎んでておかしくないんよね
なんなら先生に敵意を抱いてそうな立ち位置だし
321:名無しの転生生徒
まあ連邦生徒会は砂漠化対策してないらしいからそこで怒ってても不思議じゃないよな
324:名無しの転生生徒
その割にはすんげー協力的だけどなレイト
327:名無しの転生生徒
先生の事を見定めようとしているとか?
少なくともこれまでいなかった人にまで過去の責任を問うほどレイトも理不尽ではなさそう
329:名無しの転生先生★
とはいえ立場に伴う責任は過去の人のものも背負わないとだからそうも言ってられないんだけどね
331:名無しの転生生徒
難しいところ
333:名無しの転生生徒
先生はレイトから向けられる目にどういう感情籠ってるか分かったりしない?
俺らぜんっぜんレイトと会わないから人となりよくわからないんだよね
336:名無しの転生先生★
>>333
私個人に対してはそんなに……割と無な感じがする
強いて言えばSRT廃校対策の時はちょっと懇願してくるような目だった気がするかも?
338:名無しの転生生徒
判断が難しいな
341:名無しの転生生徒
出会ったばかりだから好き嫌いが分かるレベルじゃないって事なんかもしれん
レイトって仕事人間っぽいしそういうの持ち込まないようにしてるのかもだけど
343:名無しの転生生徒
まあ嫌われてはいないんじゃないかな
成り行きだしレイトも動きまくったとはいえ、やっぱり先生が居たからカンナとSRTを助けられたのも事実だし、その先生も協力的だったし
今のところ嫌われる要素無さそうよ
344:名無しの転生生徒
今は『怪しいところが無いか』ってよりは『どこまで信じられるか』のプラスフェーズだろうな
セリカ連れてきた辺り信用はされてると思う
信用してなかったら多分ユキノを指名して後輩は連れてきてない
347:名無しの転生生徒
ユキノ、先生に入れ込んでるもんなぁ……
350:名無しの転生生徒
訓練に対する熱が凄いってミヤコ達が悲鳴上げてた
罪な女やで先生
351:名無しの転生先生★
わ、私悪くないよ! 当たり前の事しただけなんだけど!
354:名無しの転生生徒
>>351
その当たり前がキヴォトスじゃ劇薬なんだよなぁ……
356:名無しの転生生徒
俺らを助ける時の身銭の切り方とか動き方がもうキヴォトスじゃ考えられないレベルなの忘れないでね
普通にすげーんだアンタ
359:名無しの転生生徒
リアル日本人と考えても相当なお人好しだよ先生
361:名無しの転生生徒
俺らが守らねばならぬ……
362:名無しの転生生徒
>>361
なお今は俺らが守られてる立場な模様
363:名無しの転生生徒
歯がゆいなぁ……
366:名無しの転生先生★
レイト『ああ、言い忘れていたが、百鬼夜行に着いたらまず案内人と合流するぞ』
セリカ『案内人?』
レイト『護衛役でもある。大々的に公表こそしていないが、シャーレと百鬼夜行の正式な交流だからな。相応の対応を取られるという事だ』
なんか案内人さんが居るらしい。多分生徒だよね?
367:名無しの転生生徒
何それぇ……
368:名無しの転生生徒
俺らも知らない存在生えてきて困惑
少なくとも桜花祭イベにそんなの無かった
371:名無しの転生生徒
ゲヘナの
それでも百鬼夜行でそれは初めて聞くパターンだな
372:名無しの転生生徒
原作も前世の先生もだけど基本一人で好き勝手に動くからな
訪問の連絡はするけど迎えは断るスタンスだった
374:名無しの転生先生★
私”それって生徒さん? 顔合わせする陰陽部の人?”
レイト『生徒なのはそうだが、護衛につくのは陰陽部ではなく百花繚乱紛争調停委員会……百鬼夜行における治安維持組織、そこの幹部だ』
セリカ『ということは先輩とも親しい人なんだ』
レイト『百鬼夜行に行く機会は少ないが、まあそうだな』
私”あまり行かないんだ?”
レイト『アビドスから遠方だからな。それに観光を主産業として成立させてるだけあって治安も良いし自治も行き届いている方だ。俺のような傭兵が出る幕は殆どない』
百花繚乱紛争調停委員会……たしかメインストーリーのタイトルになってたね、百花繚乱って
376:名無しの転生生徒
そっすね
とはいえそこがメインになるのって未曽有の危機を超えた後なんで、今は起き得ない筈
377:名無しの転生生徒
百花繚乱の委員長と副委員長失踪中に未曽有の危機が起きて、ロクに活躍できなくて意気消沈
そのあとに副委員長が帰ってある事を言ったのがキッカケで百花繚乱は解散
それに一年生の子が抗う……ってストーリーなので
まず未曽有の危機が起きてないとなんですよね
380:名無しの転生生徒
てかそもそもおかしくね?
たしか桜花祭イベの時点で百花繚乱動けなくなってたはずでは*1
381:名無しの転生生徒
言われてみれば
382:名無しの転生生徒
シズコがシャーレに連絡したなら原作通り百花繚乱は動けないんだろうなーって思ってたんだけど
ちょっと話が変わってきたな
384:名無しの転生生徒
でも護衛につくらしいんだよな。しかも幹部
385:名無しの転生生徒
切り込み隊長か作戦参謀辺りか?
387:名無しの転生生徒
そこらが動けるってなると……
もしかして委員長と副委員長の失踪は起きていない?
390:名無しの転生生徒
またレイトか?(偏見)
391:名無しの転生生徒
まあ多分そうだろうな
いやいい事なんだけどね? 泣いてるより笑えてる方がいい
394:名無しの転生生徒
レイトって本当に転生者じゃないのか?
各学校の生徒会長と顔見知りだったりメインの問題かなり先回りしてたりそうとしか思えないムーヴしてるんだが
397:名無しの転生生徒
>>394
転生者として何年も前から生きてたらユメホシをどっちも乙らせてないと思う
398:名無しの転生生徒
遺体を見つけたショックで記憶を取り戻したって可能性もあるが……
どうなんだろうな
399:名無しの転生生徒
レイトが留年してる理由が『ホシノの代わり』って事ならまあ分かるんだけど
401:名無しの転生先生★
セリカ『そういえば先輩。泊まりがけって聞いたけど、私達ってどこに泊まるの?』
レイト『陰陽部のところだ。先生がいるから賓客対応だぞ』
私”えっ!? てっきり旅館に泊まるものと……”
レイト『明後日に大きな祭りの本番を控えてるからまず間違いなく観光客で旅館は埋まってるぞ』
私”あーそれもそっか……それにしても賓客対応って……な、なんだか緊張するんだけど……”
レイト『馴れろ』
セリカ『わ、私も緊張するんだけど!』
レイト『諦めろ』
セリカ『先輩!?』
レイトって無慈悲だね(泣)
403:名無しの転生生徒
平等にバッサリは草
406:名無しの転生生徒
まあそうとしか言えんだろうけどさぁw
409:名無しの転生生徒
てかそのへん先生聞いてなかったんです?
410:名無しの転生先生★
顔繫ぎとかの調整は全部レイトに任せたから知らなかった
412:名無しの転生生徒
せめて予定くらい教えておくもんなのでは
415:名無しの転生生徒
今朝方シズコから電話が来て、それをレイトに相談して、レイトが陰陽部に聞いて……
って考えればまあそんな余裕無かった気もする
418:名無しの転生生徒
基本的に先生もレイトもスピード感あるんよな
420:名無しの転生生徒
ある意味二人は相性が良いのかもしれんね
421:名無しの転生先生★
とても心臓に悪いです(´;ω;`)
424:名無しの転生生徒
>>421
俺らの気持ちが分かったようだな!
426:名無しの転生生徒
それが俺らが感じたものだ
先生も遠慮なく味わえ♡
427:名無しの転生生徒
多分だけどレイトも似たような感じだったと思うよ
先に自治区トップに顔繫ぎしてから動くものだと考えてただろうに「依頼が来て~」って聞かされた訳だし
429:名無しの転生生徒
前世キヴォトスの先生もそうだけど、なんで自治区トップと会うのが後回しになってたんだろうな…
430:名無しの転生生徒
マコトとかニヤとかリオ会長とかな
まあリオだけは避けてた節あるけど
432:名無しの転生生徒
基本的に電話か書類上のやり取りで終わりでしょ
企業トップもいちいち生徒会長と会談とかせんだろうし
433:名無しの転生生徒
それもそうか
435:名無しの転生先生★
百鬼夜行の街中、なんだか京都みたいだね
【車窓から見える城下町の光景】
437:名無しの転生生徒
実際京都モチーフだとは思う
440:名無しの転生生徒
百花繚乱も新選組モチーフって聞いたな確か
441:名無しの転生生徒
日本人ソウルが疼くんだよな百鬼夜行見てると
444:名無しの転生生徒
他の地区でも普通に和食あるから住めば都なんだけど
風景とか趣とかはやっぱ百鬼夜行よな
446:名無しの転生生徒
まあ言うほど俺らも和の何たるかを語れはしないけどな
番傘とか茶屋とかすげーとは思っても住みたいとは思わん
447:名無しの転生生徒
伝統云々考えると面倒だからな
450:名無しの転生生徒
現代人よなぁ……
451:名無しの転生生徒
観光で十分ってのが上手い事嚙み合ってはいる
地元民は伝統を大事にしてるからまあ廃れはしないだろう
452:名無しの転生生徒
伝統といえば、
本編2年前に当時の百花繚乱委員長と100戦して逃げおおせたみたいな話あった気がするが、それがワカモだったって説あるんよな
454:名無しの転生生徒
>>452
あったなそんな話も
ワカモ説が正しい場合、そもそもこの世界だと無くなってる場合もあるが……
455:名無しの転生生徒
思えば百鬼夜行本当にどうなってるのか分からんのよな
百花繚乱も機能してる辺り、アビドスレベルで何か変わってそう
458:名無しの転生先生★
えー……とりあえず陰陽部敷地の駐車場に着いて、案内人さんと合流したんだけど
百花繚乱紛争調停委員会委員長・
459:名無しの転生生徒
>>458
眼帯……???
460:名無しの転生生徒
待って……ちょっと待って!?
なんだそれ知らねぇ!?
461:名無しの転生生徒
予想の斜め上で草
どういうことだよ(困惑)
463:名無しの転生生徒
こーれは確実にレイトが過去に何かやってますね(確信)
464:名無しの転生生徒
おかしいな、今って原作メインより時系列的に10か月は前なのに心なしか記憶にある立ち絵より若干成長してるような気が
頭身上がってない?
466:名無しの転生生徒
ちょっと真面目にこの子に何があったか気になる
469:名無しの転生先生★
聞いてなかったけどこの子にも何か問題があるの?
失踪とかあったけど
471:名無しの転生生徒
まあ……端的に言えば適応障害というか、鬱というか
鬱屈としたものを爆発させた結果百花繚乱が大混乱に陥ったというか
474:名無しの転生生徒
元々人助けを率先してやる子で、本心でやってた
→町中の人はおろか部下の子達にも頼られまくる
→性格上もだけどこれまでの言動から断れなくなった
→それが溜まりに溜まってた末にとあるキッカケで爆発
→失踪
大体こんな流れっすね
ちなみに原作だと桜花祭イベ中に百花繚乱は出払ってていなくて、以降も何だかんだで百花繚乱は登場せず
なので桜花祭イベ時点で失踪してたのではって考察がありました
476:名無しの転生生徒
つまり原作先生が来た時点でもう爆発しちゃってた子なんです
その子が今こうしているって事は、他の何かが要因で踏みとどまれたという事
477:名無しの転生生徒
そんで原作に無いイレギュラーで現状判明しているのは転生者とレイト、ホシノ不在、ワカモ不在
俺ら転生者はスライド転生なんで関われてない
となればまあレイトよねって
478:名無しの転生生徒
付け加えると原作のアヤメは画像みたいに頭身そこまで高くない
あと眼帯は付けてなかった
479:名無しの転生先生★
なるほど……溜め込みやすい子なんだね
だからレイトに凄く親しげなのかな?
【レイトににこにこ顔を向けるアヤメの図】
481:名無しの転生生徒
満面の笑みで草
482:名無しの転生生徒
副委員長さんの脳破壊が進んでそうで草
484:名無しの転生生徒
アヤメは誰にでも笑いかけるからって特に気にしてないんじゃないかな
485:名無しの転生生徒
みんなも、アヤメの顔と声は覚えてるよね?
雨の日でも、太陽のように明るい笑顔。何もかも包み込むような優しい声…。
私は指先さえも凍りついてしまいそうな中で、あの水色の羽織を目にして思ったんだ。
全部投げ捨てて、わがままを言いに来た馬鹿な私を──包み込んでほしい…って。
「しょうがないなあ」って笑う姿を見せてほしかった。
もう一度、私たちの委員長に戻ってほしかった。
486:名無しの転生生徒
>>485
久しぶりに見たな原作原文ママの怪文書
488:名無しの転生生徒
アヤメが失踪してないにしてもナグサが>>485の怪文書を作り出す感情は恐らくそのままだ
ふふ、怖い
490:名無しの転生生徒
どうなのか分からないから不発弾みたいで怖いな……
「シャーレの話は聞いてたけど、そこの部長になるなんてねー」
木造の建物を進む中、私達を案内する少女――七稜アヤメが朗らかに言う。
それが私の隣を歩く青年に向けたものなのは明らかだった。
「連邦捜査部だっけ? いろんな自治区に跨って無制限に活動できる超法規的組織って話だけど、実際どんな感じなの?」
「基本は七稜の日常と変わらない。あらゆる自治区、生徒大人問わずの諸問題……という意味でシャーレの方が対応範囲は広いが」
「連邦生徒会やSRTとかの件もだよね? 過労死しちゃわない?」
「常時あの時ほど忙しい訳ではないから問題ない」
陰陽部までの道を進みながらの3年生同士の会話。
そこに一年のセリカが、でも、と割り込んだ。
「先輩、ちょっと前に凄く疲れてる様子だったわよね?」
「署名、信任状集め、会議、報告書の作成、メディア対応、顔繫ぎの調整諸々の他に夜間の警邏もしていたからな。一日やそこらで疲れは取れなかった……とはいえそれも、後輩達が頼りになるから安心して出来ていた事だ」
「うぁ……っ!」
いきなり褒められたからか、セリカが顔を赤くして変な声を上げて後ずさった。
「くっ、そ、そんな褒めても誤魔化されないんだから! あまりこっちに居ないからみんなから苦情出てるわよ! 学校もずっと襲われ続けてるし!」
「それは悪いと思っている。代わりに定期的に各地に敷設された拠点は潰してはいるが」
「アヤネちゃんが報告してた拠点の事でしょ? それだって一人でやらなくていいじゃない……」
不満そうに、我慢ならなそうに。
けれど現状を打開するだけの案も無くてもどかしそうに、セリカが言う。
「それに、別に先輩が動かなくたって、先生は大人なんだから大丈夫でしょ」
”あれっ!? 私に飛び火した!?”
いきなり矛先が自分に向いてびっくりしていたら、キッ、と鋭い目つきでセリカが睨みつけてきた。
「当たり前じゃない! シャーレが出来てから先輩がアビドスから居なくなる事が増えたんだから!」
”え、えぇー?”
「いやーシャーレを頼らざるを得ない事案を解決できない連邦生徒会の責任じゃない? SRTの件だって連邦生徒会の問題だしさ。特に癒着周りとか」
「俺もそう思う」
「セリカさんって先輩の事が大好きなんだねぇ」
「あ、アヤメさんうるさい! 先輩も笑うなぁ!」
同調する先輩二人にキレるセリカ。アヤメはかんらかんらと笑って流し、レイトも微笑ましそうに頬を緩めて受け流していた。
これから百鬼夜行のトップと会うのだけど、そうとは思えない緩い空気だ。
多分これはセリカの緊張を和らげようという意図もあるのだろう。
アヤメは少し揶揄ってる気がするけど。
「おやおや、なにやら楽しげな空気を感じて来てみれば」
そこで、第三者の声が耳朶を打った。
私達がいた廊下の先から聞こえてきて、そちらに顔を向ければ、角からひょっこりと顔を覗かせる少女が一人。口元を扇子で隠しながら細めた目でこちらを見ていた。
「
「数日ぶりですねぇ、レイトさん。アヤメさんもご一緒という事は……そちらの大人が
「ああ」
「それはそれは」
にゃは♪ と独特な笑声を零した彼女がこちらに歩いてくる。
”初めまして。シャーレの顧問の先生です”
「これはご丁寧にどうも。そちらの方も初めましてですね」
「あ、えっと……アビドス高校一年生、黒見セリカです。よろしくお願いします」
「はい、どうも」
ぴしりと気を付けをして自己紹介し、お辞儀をしたセリカにも、天地と呼ばれた彼女はにこやかに挨拶した。
物腰柔らかい子だなぁ、と。
そう思ったのもつかの間。
「では初めての方もいますし……――――さぁ~さぁ~皆の衆! 刮目してご覧あれ♪」
そう、言って扇子をバッ! と開き、その場でくるりと一回転。
「百鬼夜行連合学院、陰陽部部長!」
その回転を止めると共に扇子を畳み、顎先に当て、微笑んで。
「天地ニヤのおなーりー!」
そう、大仰な自己紹介を披露した。
「なんちゃって。にゃははっ!」
最後にそう付け加え、けらけらと笑う。
「天地は、人を揶揄うのが好きでな。あまり気を悪くしないでやってほしい」
「悪い人じゃないよ。うん。悪い人では」
「そ、そうなのね……」
”なるほど……”
頭が痛いとばかりに額に手を当てるレイトとアヤメ。引き気味のセリカ。
思ってたよりも斜め上の濃い子だなと確信しながら、私は苦笑するばかりだった。
やや反応に困る私達をけらけら笑いながら陰陽部部長の座敷へと通したニヤは、席にそれぞれが座ったのを見てから、さて、と仕切り直すよう声を上げた。
「改めて自己紹介を。百鬼夜行連合学院、陰陽部部長の天地ニヤと申します。シャーレのお噂はかねがね……今後とも、良好な関係を築いていければと考えております」
”こちらも同じです。先日のSRT廃校案撤廃のための署名、またSRTの指揮の責任を負うにあたっての信用問題を解決するための信任状など、本当に助かりました。ありがとうございます”
さっきまでの軽薄、軽妙、揶揄いを好む雰囲気を霧散させ、真面目な雰囲気を纏って言う彼女に、私も真剣に応じる。
こちらの言葉に、一文字に引き結ばれていた彼女の口が弧を描く。
「いえいえ、私は何も。レイトさんが動いていたからこそですので」
”だとしても、です。レイトもありがとう”
「七度達を助けるためだったからな」
”だからこそ、ありがとう。ユキノ達が笑えてるのを見れたから”
「……そうか」
「にゃは♪ 仲良きことは美しき哉、ですねぇ」
パンッ、と扇子を開いて口元を隠しながらくすくす笑うニヤ。
「ですので、そちらのセリカさんとも仲良くしたいところなのですが……」
「えっ。この流れで私? ま、まぁ、そりゃ、仲良くできたらとは思うけど……」
「おや、歯切れが悪い。何かご不満でも?」
「天地、学年と立場を考えてやれ。片や大きな学校の生徒会長3年、片や寂れた自治区の入学したばかりの一年だ。その聞き方は威圧にしかならん」
「ふむぅ、なかなか難しいですねぇ……まあ追々でいきましょか」
ハの字で困り眉を浮かべるニヤ。
仲良くしたいのは本心かもしれないが、まあレイトの言わんとする事も分かる。私もシャーレの先生としての立場じゃなかったらまず間違いなく委縮している。
ニヤという子はなるべくしてなった統治者の器なのかもしれない。
「さて、顔合わせはこれでよろしいでしょう。それで、先生? レイトさんから聞きましたが百夜堂から依頼が届いたそうですね?」
パシッ、と扇子を閉じながらニヤが話を変えた。
”あ、うん。詳細は聞けてないんだけどね。桜花祭があるから是非どうぞって売り込まれたよ”
「シズコさんはやり手の経営者ですからねぇ。おそらくレイトさんが積極的に協力し、すぐに成果を上げたからと目を付けられたのでしょう。彼女は商機を見抜く才に溢れてますから」
”という事は……シンプルに百夜堂の宣伝協力とかなのかな”
だとすると思ってたのとなんか違いそうだな、と考えていると。
「いえ、そうではないかと。勿論宣伝してもらえればと考えてはいるでしょうけどね?」
「……その口ぶりから察するに、陰陽部の方に報告が上がる何かがあったのか。百夜堂、というよりはお祭り運営委員会としての問題が」
「にゃは。お察しの通りです」
「だがそういう諸問題は百花繚乱、行政関連の問題なら陰陽部が対応する筈だ。なぜシャーレに依頼を出すような事態に?」
”そんなにおかしい事なの?”
レイトの指摘を聞いて、どういう事なのだろうと疑問を呈する。
転生者の皆の知識をアテにしてもいいが、このキヴォトスは色々と違うところがあるらしいから確認の意味も込めていた。
その問いに、隣に座っていたレイトがふむ、と考える仕草を挟む。
「これは全ての自治区に当てはまるという訳ではないし、気を悪くしないでもらいたいが……シャーレというのは要は外様だ。自治区の行政機関よりもシャーレを頼るという事は、その自治区を統治している方からすれば『お前達は信頼できない』と突きつけられているも同然。正直シャーレが介入する状況はあまり望ましいものとは言えない。何かが起きてからではなく、そうなる前の相談ともなれば猶更だ」
「そうですねぇ。信頼はおろか信用されていない、と言われたようなものですから」
レイトのその言葉に、ニヤも合いの手を入れて肯定した。
「まあその辺はバランスですね。全部自前でどうにかできるのが最良ですが、現実問題としてそうもいきません。シズコさんがシャーレに依頼した理由も察せるものがありますから」
”その理由って……”
「多分私の事だね」
シズコが陰陽部と百花繚乱ではなくシャーレに頼った理由。
それに察しがついているらしいニヤに問いかけたところで、そう自評したのはアヤメだった。どういう事だとセリカと揃って目を向けると、彼女は少し影のある苦笑を浮かべていた。
「順を追って話すと、明後日に桜花祭が開催されるんだけど、それを邪魔しようって暴れてる子達がいるの。魑魅一座っていう不良集団。他で言うスケバンやヘルメット団みたいな感じの立ち位置かな」
「先輩から治安が良いって聞いてたけど、やっぱりそういう不良っているのね……」
「まあ話に聞くヘルメット団達よりは可愛いものだけどね。で、それに対して当然だけど百花繚乱も動いてたわけ。そこまでは問題なかったんだ。いつもの事だから」
ただ、と。
アヤメがそこで目を逸らした。
「暴れてる魑魅一座の中にさ、”私”が居たらしいんだ」
”……ん?”
「……えーっと」
「…………」
なんか変な言い回しだな、と反応が遅れる。セリカも困惑気味だった。レイトも沈黙。
”えっと……誰かがアヤメに変装して暴れてたって事かな?”
「多分そう。それで、百花繚乱にも疑いの眼が向いててさ。ちょっと身動き取り辛くって」
「―――なるほど。だから七稜を案内役に」
「にゃは♪ 相変わらず話が早くて助かります」
何かに気付いたらしいレイト。それに嬉しそうにしながら、ニヤがまた扇子を開いて口元を隠してけらけらと笑う。
「あの、先輩。どういう事か説明して」
”私も教えて欲しいかな”
それが分からなかったセリカと私が問うと、彼は厳めしい顔で話し始めた。
「居たらしい、という口ぶりから七稜自身が魑魅一座と一緒にいる七稜の姿を見たわけではない。つまり民衆も偽物がいると認知しておらず、本物の七稜の行動ではという疑いが晴れないでいる。百花繚乱に疑いの目が向いているという事から百花繚乱のメンバーの証言も信じられていない。百夜堂がシャーレを頼った背景はおそらくこれだ」
そう言った後、彼はニヤを横目で見た。
「陰陽部に関しては、天地の運営姿勢を鑑みて頼るという選択肢がそもそも無かった可能性が高い」
「悲しい限りですねぇ。これでも真面目に運営してるんですが」
よよよ、と扇子を片手にさめざめと目尻を拭うニヤ。
そんな彼女にやや呆れた目を向けつつ、レイトは話を続けた。
「……七稜を案内人兼護衛役に指名したのは天地だろう?」
「ええ、まあ。シャーレの先生がお越しになる以上は"万が一"もあってはならないですしね?」
「……そういうところだと思うぞ、俺は」
呆れたように今度は明確に嘆息までしていた。しかしニヤはにゃはは、と内心を読み取れない笑みで受け流している。
私にはよくわからなかったけど、ニヤと彼の間では通じる何かがあったらしい。
「要するに、外部の案内人兼護衛役として俺達と常に共に行動させ、アリバイ作りにしようと考えたわけだ。俺は昔から顔を出していてそれなりに信用もある」
そこで、彼がアヤメに顔を向けた。アヤメは申し訳なさそうに苦笑を浮かべる。
「当たり……だからちょっと、協力して欲しいなって」
「俺は問題ない。どちらにせよ関わる事だろうからな」
「私が力になれるかは分からないけど、協力はするわ!」
”そうだね。気にしないでいいよ、アヤメ”
「……ありがとう、レイトさん、セリカさん、先生」
弱々しくアヤメが微笑んだ。
出会った時は分からなかったが、かなり追い詰められていたようだ。転生者の皆から聞いていた時に抱いた『抱え込みやすい子』という印象は間違いではないらしい。
それでも助けを求められた辺り、この世界の彼女はマシなのだろう。
「話も纏まりましたね」
様子を見守っていたニヤがそう言ってパシン、と閉じた扇子で掌を打った。
「この後は陰陽部の部員に皆さんが泊まられる部屋へ案内してもらい、英気を養っていただきます。明日はお力添えをお願いいたします」
”微力ながら、頑張るよ”
「よろしくお願いします。あ、早々に片付きましたら桜花祭を存分に楽しんでいって下さいね♪」
にゃは♪ と軽妙な笑声を最後に、百鬼夜行の長との顔合わせは終了となった。
・百世ノ春の桜花祭
ブルアカ最初のイベント
本来なら百花繚乱メンバーは全員出払っているので登場しない
本作はその理由を『失踪したアヤメを追いかけて続けて失踪したナグサを捜索していたから』としている
・天地ニヤ
百鬼夜行陰陽部の部長
桜花祭イベント(桜花祭本番の前日)のさらに一日前、かつ日時調整されたので普通に会えた
翌日はしれっと居なくなっているだろう
自己紹介時の太字はアプリで募集で来た時のセリフ
・七稜アヤメ
百花繚乱紛争調停委員会の委員長
なぜか右目に眼帯を付けている原作乖離勢。レイトとは顔馴染み
自分が暴れている噂のせいで身動きが取り辛くなっている
・黒見セリカ
アビドスの原作ネームド一年生
レイトによって社会科見学がてらシャーレの仕事に同行させられた
まだ先生にはツンツンしている