ブルアカ転生記譚 作:背教者
掲示板→アヤメ→掲示板→アヤメ→第三者と頻繁に視点が変わります
516:大預言者
あの娘ならアビドスを中心に元気に事業を営んどるぞ
レイトも言っておったじゃろ
518:名無しの転生生徒
>>516
ん?
519:名無しの転生生徒
>>516
んん??????
520:名無しの転生生徒
>>516
いや待ってそのコテハンて
522:名無しの転生生徒
コテハンって易々と変わるもんじゃないはず……
まさか!?
525:名無しの転生先生★
>>516
つかぬことをお聞きしますが
まさか話に聞くクズノハ……?
527:大預言者
いかにも
はじめましてじゃのう、シャーレの先生
よもやこんな形での邂逅になるとは思わなんだがよろしく頼むぞ?
531:名無しの転生生徒
ええええええええええええええええ!?!?!?
534:名無しの転生生徒
な、なんでぇ!?!??!?
537:名無しの転生生徒
どういうことだってばよ……
538:大預言者
妾が聞きたいくらいじゃな、それは
605:大預言者
いい加減落ち着いたか?
609:名無しの転生生徒
あ、はい……すんません……
613:名無しの転生生徒
取り乱してすんませんでした……
まさか俺ら以外にここを認識できる人が居るとは思わず……
615:名無しの転生先生★
びっくりしたねー……
でも実際どうやって?
というかさっきの口ぶりからしてクズノハ、しれっとアヤメを介して私やレイト達の会話見てなかった?
619:大預言者
見てたのはそうじゃが
介していたのはアヤメではなくレイトの方じゃよ
621:名無しの転生生徒
あれ、そうなんか
623:名無しの転生生徒
なんでレイト?
624:大預言者
あやつには後輩達を悲しませたら死後、魂が壊れるまで呪うと宣言した
それをあやつは了承した
それ故に妾とあやつの間に契約が生じたのでな。あやつが百鬼夜行、特に百花繚乱の生徒と関わる時は悲しませていないか見させてもらっておった
悲しませた時には死後、妾がいる黄昏の寺院へと魂を
それがまさかこんなところと繋がる……いや混線するとは想定外じゃった
いやそもそも存在すら知らんかったから想定も何も無いのじゃが……
あやつとの契約とアヤメの魔眼と黄昏の繋がりが何やら変な事になっておる……
625:名無しの転生生徒
さらっと怖い事言ってる……
626:名無しの転生生徒
なんかクズノハ怖い……こわくない……?
627:名無しの転生生徒
クズノハもだけどレイトもだよ
なんで魂が壊れるまで呪うのを了承してんの……?
628:名無しの転生生徒
あいつやっぱりおかしい……
629:名無しの転生生徒
クズノハって原作でここまで怖かったか……?
いやまあ百蓮作った人だしなんか怪書に由縁っぽい感じらしかったしやろうと思えば呪えるんだろうけども……
633:大預言者
ほう……それを知っておるとは
そういえば先の阿鼻叫喚の流れや過去の記録を見ても『原作』という文言が出ておったな
634:大預言者
いやこの辺の書き方を見るに文書ともまた違う……?
イベント、祭りの類……?
妾に関する祭りが百鬼夜行にて催されておるのか?
寡聞にして聞かぬが……
いやそれだとゲームと言っている事やアビドスの娘達の話が妙になるな
635:名無しの転生生徒
あわわわわわわ
これどうすれば
639:名無しの転生生徒
どうするったって……
ここに繋がった以上もう隠せないだろ……
642:名無しの転生生徒
隠したところでだしなぁ……
643:名無しの転生生徒
というかクズノハなら分かるのでは?
割となんでもお見通しって感じの人と記憶してるんだけど
644:大預言者
阿呆。妾は全知全能ではない
この
其方らよりは多く知っておるとしても知らぬことの方が多かろうよ
645:名無しの転生生徒
へー……
そう聞くとなんか親近感湧いてくるな
648:大預言者
親しみを持つのは構わんがそろそろ教えてもらえぬか?
651:名無しの転生生徒
あー……
先生、どうします?
653:名無しの転生先生★
既に出てるけどここ知ったのなら隠そうとしたところでだしね
ちょっと長くなるけど良いかな?
654:大預言者
構わんよ
どうせ暇なのでな
657:名無しの転生生徒
まああんたのとこに行く人早々居ないでしょうからね……
700:名無しの転生先生★
そういうわけで
私と私が最初に保護した234人の生徒達は『ブルーアーカイブ』という創作物がリアルになった世界に転生した転生者の集まり
皆は他のキヴォトスからのスライド転生だから身寄りが無かったから私がシャーレの権限で保護したって形だね
701:大預言者
……ふむ
面妖な話よ
702:大預言者
じゃが真実なのじゃろうな
そうでなくば無名の司祭、名もなき神、忘れられた神、色彩、黄昏……そういった事への熟知ぶりはあり得ぬ
705:名無しの転生生徒
思ったよりあっさり信じてくれた……
707:大預言者
まあこんな掲示板とやらが存在している時点で証拠としては十分じゃからな……
しかし現代ではこういったものが一般的なやり取りの場として存在するのじゃな
708:名無しの転生生徒
あ、いや
匿名掲示板に類するものはアングラというか、あんま一般的じゃないっすね……
709:名無しの転生生徒
誰が書いてるか分からないし見てるかもわからない
でも知り合いは見てないだろうって事で吐き捨てるのが一般的ですからね
ここは転生者限定(クズノハ除く)の掲示板だし下手すると滅亡ルートになるからって一定の秩序が保たれてますけど
710:名無しの転生生徒
うーんこれもある意味のジェネギャってやつかな
713:名無しの転生生徒
クズノハって何百年も昔の人だし
数百年生きてるとはいえこういうの無かっただろうから知らなくても当然ではある
716:名無しの転生生徒
(クズノハおばあちゃん)
717:大預言者
>>716
どうやら妾直々に呪われたいらしいな貴様
718:716(怨)
ヒェッ……
720:名無しの転生生徒
>>718
コテハンに早速反映されてて草
いや草枯れるわこんなん怖すぎィ!?
723:名無しの転生生徒
こわ~……
お狐様を怒らせたらアカンな……
724:名無しの転生生徒
ちなみに>>716に掛けた呪いって何なんです?
725:大預言者
1時間ほど悪寒に襲われる程度の軽い
多少でも痛い思いをすればいい薬になるじゃろう
728:716(怨)
だからいきなり寒気が凄いするんすね!?
すみませんでした二度とあんなこと言いません!!!
730:名無しの転生生徒
おお……ネット弁慶には効くなぁ……
731:名無しの転生生徒
掲示板の向こうの相手に危害加えられるの強すぎる……
そういうのが実際の掲示板でもできたらなぁ……
732:大預言者
そういう道具扱いされるのは少々癪なのじゃが……
まあ良い
これに懲りたら年長者は敬うのじゃぞ童たちよ
別に強制はせんが、あまりに礼を欠くなら仕置きをするからのう
死後に苦しみたくなかろう?
735:名無しの転生生徒
イエスマム!!!
737:名無しの転生生徒
はい!!!
740:名無しの転生生徒
……つっても俺ら、死ねるかという疑問があるんだけども
742:名無しの転生生徒
まあなぁ
死んだら次の周回だろうし
743:名無しの転生生徒
正直一度死ぬときの感覚覚えてるから呪いと言われてもな……
745:名無しの転生先生★
いや、呪いどうこう関係なく礼儀はきちんとしなきゃって話だからね……?
746:大預言者
……勉学は問題ないとしても意識面には難ありじゃな
先生も大変じゃのう
748:名無しの転生先生★
まあそれが子供だからね
手が掛かる子ほどかわいいってものだよ
749:大預言者
なるほどのう
……ところで、そろそろ反応くらいしたらどうじゃ
アヤメよ
750:名無しの転生先生★
え
752:名無しの転生生徒
アヤメさん?
753:名無しの転生生徒
アヤメもいんの!?
「っ――――やられた!!!」
魔眼の力なのか脳裏に浮かんで流れていく情報を追ってレイトに話していたら、大預言者―――クズノハに私が見ている事をバラされて、思わず罵りが口から突いて出た。
このまま情報を得るだけに留めようと思っていただけに、その思惑を封じられた事に苛立ちも募る。
私が探していた時には出てこなかったクセに、もう探さないと決めてから何度も何度も……!
『どうした』
「クズノハに私がいま話してた掲示板を見てる事をバラされた」
『……なるほど』
端的に伝えると、一拍遅れで反応が返ってきた。
何となくだが顔を顰めてそうだ。私が絶賛顰めているからそう思うだけかもしれないが。
「どうしよう……?」
『……このまま黙っていたところで、先生やそこの生徒達との軋轢を生むだけだ。それは何の益にもならない。応じた方が良いだろう』
「それは……そう、だね」
先生達のとんでもない秘密、『原作』とやらの話を経て浮かんだ真実への忌避感はあるが、それだけで嫌いになる訳ではない。SNSが発達した現代でどこの誰が何を話しているかなんて考えるだけ無駄なのだから。
ただその事情が、特殊過ぎるだけで。
その特殊性もシャーレだからだと考えればまあ……
どのみち、彼女らがいた『別のキヴォトス』の滅びを知った今、関わらないという選択肢は無いに等しい。
ここで軋轢が生じて、連携を取れない方が不利益だ。
多分彼はこんな考えで結論を出したのだろう。そして私も、それには特に異見は無い。
「レイトさんに電話してる事は言った方が良い?」
『いや、七稜の方から出す必要は無い』
「昼間の話もレイトさんを通して知ってるみたいだったし、隠しても意味ないかもよ?」
『だから話題に出された時に話せばいい。そこに共有されるまでは俺も知らない
「いや、そういうのは特にないよ。じゃあ私からは出さずに行くね」
『分かった』
手早く相談を終えた私は、いよいよ未知の領域に踏み出す覚悟と共に話の輪へと入り込んだ。
770:魔眼の使い手
……さいっあく
明晰夢にしては妙だなと思ったけど何で寝ても起きてもアンタと関わらなきゃいけないの?
771:名無しの転生先生★
魔眼……
ホントにいた……
772:名無しの転生生徒
マジかよ……
773:名無しの転生生徒
クズノハなら謎空間とか夢とかで会えるから分かるけど
まさかアヤメまでとは流石にびっくり
775:名無しの転生生徒
食堂で会った時の快活な様子から一転してめっちゃ口荒くて草
そっちが素っすか
778:魔眼の使い手
言っておくけど誰にだってこうってわけじゃないし別に素でもない
『原作』ってやつでもそんなに荒れてたの私……?
あとクズノハ
あんたお婆ちゃんだから知らないのかもだけど掲示板に無理矢理書き込ませたり身バレさせるの普通にマナー違反だからやめた方がいいよ
779:名無しの転生生徒
鬱憤を晴らさんとばかりに正論で刺しに行ってて草
まあそれはそう
780:名無しの転生生徒
まあ正直マジかよとは思った…
783:大預言者
ふむ、それはすまんかった
786:名無しの転生生徒
謝罪かっる
787:名無しの転生生徒
超越者とか上位者メンタルはこれだから……
789:魔眼の使い手
こんな奴が作ったものに振り回されてたと思うと憂鬱……
790:名無しの転生生徒
まあアヤメは百蓮の資格に振り回されてたからな……
791:名無しの転生生徒
元気出して……
792:名無しの転生生徒
実際のところ何で百蓮の資格がアヤメに無かったんだ?
クズノハを求めてたら使えないとかじゃないよな?
794:大預言者
妾は話しても構わぬが
アヤメはどうじゃ? 既に終わった事を掘り返しても良いのか?
795:魔眼の使い手
……いま百花繚乱の中で、次代の委員長になっても怪異を払えなかったらって不安の声がある
だからまあ、明確な条件があるなら是非とも聞いておきたいかな
796:大預言者
なるほど
では話すが……
百花繚乱は百鬼夜行で起きる争いの調停をするための組織
その長ともなれば、調停に必要な素養が不可欠じゃ
いくら武に長けていようとそれだけでは意味はない。それでは調停ではなく調伏故に
また個として優れていようとそれは本質ではない
調停とは、手を取り合い、和解すること
後の世にもそれが続くためには個の意思ではなく集団による団結が必要なのじゃ
時の流れに、個人では抗えぬからな
797:魔眼の使い手
つまり?
798:大預言者
多くの者から信頼を得ていること
その者達と協力できること
そしてその在り方を、己自身が受け入れていること
この三つを満たしていなければ百蓮は扱えぬ
799:大預言者
そも、怪異とは影の如くその存在が不明確なもの
それを払うとなれば他者との確固たる繋がりが無ければならん
光と揶揄される者が己一人だけで輝かぬようにな
故に一人では百蓮の伽藍を砕き魔を払う力を扱えぬのじゃ
800:魔眼の使い手
……つまり私が使えなかったのは、一人で戦ってたせい?
801:大預言者
一因ではあるが
根本は自分でも分かっているのではないか?
そしてそれが、仮に大雪原で妾と会っていて、明かされたとしても受け入れられなかったであろう事も
今ならともかく当時は無理だったじゃろう?
802:魔眼の使い手
…………
803:魔眼の使い手
もう寝る
804:名無しの転生先生★
あ、うん……おやすみ……
ゆっくり寝てね……
明日休んでもいいから……
807:名無しの転生生徒
おやすみなさい……
810:名無しの転生生徒
これまでずっと頑張ってきた事が原因だったと知ればそりゃメンブレもしますわな……
813:名無しの転生生徒
単独行動が多くても慕われてて、凄く強くて、誰からも認められる形で委員長になれたけど
それが実は百蓮の資格と真反対の在り方だったって言われりゃな……
814:名無しの転生生徒
朝食はアヤメさんの好きそうなやつを出してあげよう……
ん? そういやアヤメさんの好物ってなんだ……?
815:名無しの転生生徒
未実装だったからそういう情報一切出てねぇ
いやこっちのアヤメが同じ保証も無いけどさ
818:名無しの転生生徒
とりあえず和食で良いんじゃなかろうか
転生者掲示板―――そこへの意識の集中を切り上げて、現実へと意識を引き戻す。
今日いきなり繋がって流れてくる情報に脳が混乱するのを感じながら、どうにかそれを思考の脇に追いやった。
「こんなのに今後付き合わないといけないの……?」
ベッドに寝転んだ姿勢のまま、電話を片手に私は頭を抱えた。
転生者。原作。世界の滅び。
色々と情報量が多過ぎる。ほんの少し前まで百鬼夜行内でのこと、自分のことで手いっぱいだった私にはあまりにも荷が勝ち過ぎていた。
『……俺には話を聞く事しか出来ない。吐き出したい時は、聞くぞ』
「はは……ありがとう……」
彼の申し出に、私は力なく笑った。
きっと今後もたくさんお世話になるだろうなという力無い笑いだった。
独りにしないように、とは思っていたけど。
こんな形は想定外だ。
大預言者―――クズノハは、掲示板に混線した原因を私の魔眼とレイトの契約にあると見ていた。
おそらく掲示板を繋げる回線に、私達が近づいて絡み合った結果という意味合いだろう。
その回線もきっと先生や生徒達の胸にあった疎らな竜気が関わっている。百鬼夜行では先生だけだったが、シャーレに来て他の生徒達にも近付いたから私も掲示板に巻き込まれたと見るべきだ。
レイトとクズノハの契約は寝耳に水の話だったが、クズノハが嘘を吐いていないなら、魔眼を介してはもう見れなくて、レイトを介して把握していた事からも契約が存在している事は真実なのだと思う。
だからクズノハもレイト経由ではあるが同じ経緯であそこに繋がった。
―――そしてクズノハは、彼の死後の行く末を握っている。
彼がそれを受け入れたから、と。
「……ねぇ、レイトさん」
『なんだ』
呼びかけに、すぐに返ってくる
聞くべきだろうかと逡巡した。
聞いてもいいだろうかと躊躇した。
死後苦しむ事になる契約を呑むほどの背負っているものは何なのか、と。
そしてなぜ、それを背負っているのか、と。
その上で、どうしてシャーレの先生にそこまで協力的なのかと。
実は嫌いなアビドスの借金返済に走り回って、死後苦しむ事になると―――つまり私やナグサ達が悲しむだろう未来を予期して尚それでも進むと決断したあなたが、なぜシャーレの部長をしているのか。
あまり深く関わらなかったから知らないだけなのかもしれないが……
それでも、やっぱり異質に思えてならなくて。
『……七稜? どうした?』
「――――ううん、何でもない」
だけど私は聞かなかった。
きっといま聞いても核心に迫る答えは聞けないと思ったから。
「また明日、電話してもいい? 彼女達の話を纏めて改めて話したいし……私が話したいから」
『混乱するのも当然の内容だからな。構わない。念のためモモトークで予告してもらえると助かるが』
「わかった。そうするね」
代わりに明日、また電話の約束を交わす。
私の心の安定に必要だと思ったし、今まで関わらなかった分をこれで埋めていけたらと思ったからでもある。
彼も転生者や並行世界のキヴォトスの話は知りたいと思っていたのか、あっさりと約束に頷いてくれた。
―――祭りの約束は躱したクセに……
内心で、そんな不満が頭を擡げるが。
まあ今後もあるからと自分を落ち着けた。
「ふぅ……じゃあ、切るね。おやすみなさい」
『ん? ああ……おやすみ』
就寝の挨拶をすると、怪訝そうな声を挟んでから挨拶が返された。それからすぐに通話が切れる。
余韻に浸る間も無い……
「……さっさと寝よ……」
端末を充電器に繋ぎ直した私はベッドに再度潜り込んで、今度はもうあの掲示板に繋がりませんようにと願いながら眠りに就いた。
『―――この時間にあなたの方から通信とは珍しい』
『何か問題でも起きましたか?』
『面倒なことになった』
『危惧してはいたが、俺は例の大預言者に見張られているらしい』
『それ自体はどうでもいいが、厄介なのは、俺を通して知り得た事が夢を通じて先生にも伝わるということだ』
『なるほど……』
『件の魔眼の持ち主も夢で会ったとのこと』
『その持ち主がシャーレに常駐するともなれば、あり得ない話でもなさそうです』
『あなたの計画にも支障が出そうですね』
『思っていた以上にあの大預言者は
『少なからずだが修正は必要だ』
『"例の時"までは通信は勿論、会合にも顔を出せないと思ってくれ』
『ふむ……』
『これは単純な疑問なのですが、そこまで恐れる必要がありますか?』
『私との繋がりがあると知られたとてかの者はあなたを敵対者とは見做さないのでは?』
『正しくは警戒だ。元々想定していなかった変数だからな』
『計画の露呈はともかく、破綻だけは避けなければならない』
『俺にとっても。お前達にとっても』
『……そうですね』
『ひとまず話は分かりました。他の者にも伝えておきましょう』
『我々としても部外者に不必要に知られたくありません』
『ああ、任せた』
『例の件はどうしますか?』
『この分だと私は行かない方がいいのでは?』
『それは予定通りでいく』
『この件ではお前の腕と知見が頼りだ』
『ふむ……評価していただけるのは嬉しいですが……』
『今回に関しては大預言者と交渉してもいいのでは?』
『前回と違い、今回は黄昏に由来しているとのこと』
『魔眼を除去する事は大預言者にとって訳もないと思いますが』
『いつ会えるかも分からん奴を頼りになど出来ん』
『……それに、由来が違えど同じ百鬼夜行に於ける特異現象だ』
『参考資料は多い方が良い』
『ああ、なるほど……』
『ともあれ、こちらも前倒しで動く』
『急ごうとして何とかなるものでもないが……』
『例の娘の卒業と共に合流する予定も伸びに伸びていますからね』
『記憶喪失の娘、企業の娘、地元愛の強い生徒達……』
『連邦生徒会長の失踪の煽りもある』
『しかし刻一刻と時は迫りつつある』
『早くそんなところから解放されたい事でしょうね』
『……さてな』
『クックック……』
『肯定も否定もなされず煙に巻いて真意を隠す』
『相変わらずですね、あなたは』
「ふむ……『大預言者』と『奇跡の担い手』がそう絡んでくるとは。彼にとって随分と力強い逆風ですね」
「……しかし、会合に参加できないのは逆に良かったのかもしれません」
「"彼女"の思想を思えば、彼の地雷であろうと利用するでしょうからね……彼には"彼女"の動向をこれ以上静観してられなかったでしょう」
「その結果、どうなるかはわかりませんが……」
「果たしてあなたは、『奇跡の担い手』の教えからも背を向けられるのでしょうか?」
「『奇跡の担い手』―――先生は、己に背を向ける者にも教えを説き続けられるのでしょうか?」
「そして、全てを救う奇跡を齎せるのでしょうか?」
「まだ先の事ですが……興味が湧きます」
「クックック……」
以下の情報が更新されました
・転生者掲示板
・クズノハ
・七稜アヤメ
・彼岸レイト
・異形
・転生者掲示板
原作ネームドも参加するようになったセミオープン化掲示板
アヤメの魔眼曰く神秘が関わっているようだが詳細は不明
住民はアヤメ経由でレイトもここを把握しているとはまだ知らない
・クズノハ
転生者掲示板に参加するようになった大預言者フォックス
レイトとの「死後~」の受け答えで成った契約を辿っていたら掲示板に混線してしまった。彼岸と此岸の狭間からの通信は彼岸側の掲示板に届き得るものだったようである
上位者メンタルなので原作等を知っても特に揺らいでない
アヤメ経由でレイトが掲示板を把握している事はまだ気付いていない
・七稜アヤメ
転生者掲示板に巻き込まれた魔眼の使い手
眠る前に先生と話していた「胸を覆う竜気」がおそらく掲示板の回線のようなものと推測している
原作だとか"死"の概念に近しいものに触れてメンタルが崩れかけたのでレイトに電話で助けを求めた。今は安定している
今後掲示板の情報を都度レイトに流すことになる
・彼岸レイト
夜間警邏をしていたので普通に起きていた青年
アヤメがまず知り得ない話まで出てきたので転生者掲示板に関しては流石に信じた。今後アヤメを介して転生者達の会話を知る事になる
アヤメとの通話が終わった後に異形に連絡したが、クズノハが自身を見張っている事とそれによって先生に情報が伝わる事だけ伝えており、転生者や原作関連、アヤメとクズノハが掲示板に繋がっている事などの詳細は敢えて伝えていない
見られている間にアヤメの電話が来た時はどうするか、と考えながら夜を越した
・異形
レイトの10年来の知人
レイトに対して先生がどのような判断を下すかに興味を向けている
連絡を受けて大預言者にレイトが見張られている事、その情報が先生に伝わる事を知ったが、転生者掲示板やアヤメ、クズノハがそこに参加している事など細部は知らない