謎多キ者ノ魔女裁判 作:メルルちゃん親衛隊
通気口から飛んできたゴクチョーは、部屋の中央にあるテーブルにちょこんと着地すると、後ろに看守を立たせて話を始める。
「あっ……人がいっぱい……。えっと、改めまして……この屋敷の管理を任されているかわいいかわいいフクロウ、ゴクチョーと申します……」
「定時とかあるので……、さっさと説明しちゃいますね……」
「まず……、すごーく申し上げにくいのですが……、皆さんは【魔女】になる因子を持っています……」
全体に不穏な空気が広がる、魔女とは一体なんなのだろうか。エマは困惑したように頭を振っていた。魔女が現実に存在するという話を、受け入れられていないようだった。
「これは、エラい人が決めた話ですが……、【魔女】はこの国にとって、災厄をもたらす悪らしいんです」
「我が国が法に基づいた全国検査により、皆さんはその因子が大きく検出された存在」
「この国にとって危険だと判断され、この島に隔離されることが決まったんです。いずれ【魔女】になる可能性があるとなれば、野放しにはできませんので……」
「つまり……、皆さんはこの世界に害をなす悪者ということで……納得してください」
「はあ〜!?なんなんお前キモ!!そんな検査やった覚えないんですけど〜!」
「私に文句を言われましても……、私はただのキュートなフクロウですので……。皆さんには、この春からここで生活してもらいますね」
「救済はなくもないですが……、【大魔女】さあ見つかれば皆さんの呪いを……。まあ、かなり望み薄ですので……、あんまり期待させないほうがいいですよね……、忘れてください」
「いろいろと設備はあるので……、ここで楽しく余生を過ごしてはいかがですか?」
理解が追いつかなかったのか、エマは胸に手を当て、動悸を抑え込もうとしていた。
「あっ、ちなみに看守は過去にここに収容されたものが、魔女になってしまった姿です」
「【なれはて】と呼ばれています。どうぞよろしくしてあげてくださいね……」
「……」
ゴクチョーがそういうと、なれはては囚人たちに頭を下げた。……挨拶ということだろうか。
(結構可愛く見えてきたな……)
「魔女のほとんどは処刑されますが……、与しやすい者を、マインドコントロールしています」
「逆らったら殺すように洗脳してしまったので……ほんとすみません、逆らったら潔く死んでください」
皆の視線がなれはてに集まる。かつては人間で、魔女になってしまったもの、そのなれはて。全員の表情が物語っている。そうやすやすと信じることのできる話ではない。
重々しい沈黙の中で、最も最初に一歩前に出たのは、二階堂ヒロだった。ヒロは凛とした声で喋り始めた。
「間違いです。私は悪ではない」
ヒロは自分の考えに絶対の自信があるのか、その声には一切の迷いがなかった。
「この国に災厄をもたらす魔女は、この子の方だ」
そう言いながらヒロは、エマを指差した。エマはそれに狼狽えるが、そばにいたメルルが、そっとエマの二の腕に触れる。目を合わせてはいないが本気で心配していた。
「エマさん……」
「えへへ……、へーきへーき」
そしてセルクも、エマのことを庇うように前に出る。ただでさえ淀んだ雰囲気であったこの場をさらに荒らすようなことをしたヒロに思うところがあるようで、その顔には少し怒りが
「あまり彼女のことを悪く言うのはやめるんだ、二階堂さん。この状況で更に場の雰囲気を悪くするようなことはしないでくれ」
「うん?君は……、いや、今はいい。君は彼女を庇うのか?それなら君も正しくないな」
まさしく一触即発といったところで、ゴクチョーがヒロの訴えに対して、心底面倒そうにため息をついた。
「はあ〜〜……、あの、頼みます。悪者を受け入れてください。私は残業手当が出るわけでもない残業なんてしたくないですし、みんな平和に楽しくがいいでしょう?」
「それは間違っている、私は悪じゃない。この世界を正すことができるのは、私だけだ」
「私はこの世の悪を消し去る。まずは……」
ヒロはそう言いながら暖炉の脇に立てかけてえる、火かき棒を手に取った。
その濁った瞳は、エマを睨みつけた。エマは怯えた表情になり、後ずさっていく。ヒロが凶器を手に取ったことにより部屋中に緊迫した空気が張り詰める。
(まさかエマを殺す気なのか……?この状況で……?)
「貴様だ!化け物!」
ヒロが地面を強く蹴る。メルルがエマを庇うように抱きしめてその前にセルクが立ち塞がる。エマは恐怖でぎゅっと目をつむった。
しかし凶器がエマ達に振り下ろされることはなかった。エマがおそるおそる目を開けると、その目に映ったのはヒロが凶器を看守に振り下ろしているところだった。
「悪は死ね!死ね!死ね死ね!!」
ヒロは幾度となく看守に振り下ろす。血や肉があらゆるところに飛び散り、みるみるうちに顔が赤く染まる。他の者たちはその凶行に呆気に取られ動けないでいた。
看守の体はめちゃくちゃになった。普通の人間であれば、これで死んでいる。だが……。
それでもなお、看守は死んではいなかった。自分の傷など気の止めていないように、明らかに人外の力と速さで振るわれたその鎌は……。
────ヒロの首を刎ね飛ばすのには十分なものだった。
「え……?」
「っ!!見てはダメだ!」
この状況で最も最初に動いたのはセルクだった。セルクは咄嗟にエマの視線を覆い、ヒロの死体が目に映らないようにする。
ヒロの残された胴体は、火かき棒を固く握りしめたまま、しばらくふらふらと彷徨い、ドサっと倒れた。
「キャアアアーッ!!」
ハンナの絶叫が部屋に響き渡った、ハンナの顔は青ざめて、もはや何も喋れないようだった。
セルクの近くに転がったヒロの生首は、驚きに染まったような表情をしていた。エマに嫌悪の眼差しをむけていたその瞳は、もう光を失っていた。
「……ヒロちゃん?」
エマは呆然としたまま、視線を遮っていたセルクの手をどけて、ふらふらとおぼつかない足取りでヒロの首に近づき、手を伸ばす。頬に触れた手がまだ温かみのある血で染まる。
「ウソ……、だよね、ヒロちゃん……?やだ、やだやだ」
セルクはその様子を痛々しげに見つめることしか出来ず、こんなことになってしまったことに苦悩していたが、その時エマが万年筆を拾ったことに気がついた。
(万年筆……?なんだかとても気になるような……)
そう考えたが、今そのことを言い出せるような雰囲気ではない。今は一度水に流すこととした。
「うわ〜……、死んじゃいましたね……。掃除しなきゃ……」
「ああでも魔女はこんなことじゃ死にませんので……、彼女は魔女ではなかったと証明されましたね……。よかったよかった」
エマが涙を拭い、ゴクチョーを睨みつける。しかしゴクチョーはそれを気にせずに、粛々と語り続ける。
「──あっ、あと何個もすみません。最後に。みなさんに、最も大切なことを伝えておきます」
「魔女になりつつあるものは、抑えきれない殺意や妄想に囚われます」
「つまり、囚人の間で殺人事件が起こるんですよ。面倒なことに」
「殺人事件っ!?」
シェリーはこの状況下で、不謹慎にも目を輝かせた。そして、セルクは悲しいことにすでにシェリーのことテンションに適応し始めていた。
「そうなんですよ……毎度のことなんですよねぇ。皆さんもそんな危険人物とは一緒に生活できませんよねぇ」
「というわけで、殺人事件が起こった場合【魔女裁判】を行います。魔女だと判断された囚人は……まあ……、処刑しますので……」
「詳しいことは【魔女図鑑】をご覧ください……、それでは私はこれで……」
ゴクチョーが羽ばたき、通気口の中へ姿を消していく。
エマはふと自分の手を見ると、ヒロの血で手のひらは真っ赤に染まっていた。
────よくできましたね。
聞こえた声に驚いたエマは、確かめるように周囲を見渡した。すると、セルクが少し驚いたような表情をしていたように見えたが、エマがもう一度よく見ると、すでにその表情は消えていた。
(見間違い……、なのかな……)
…………セルクの驚いた表情がエマの見間違いかどうかはさておき、今のこの部屋は血に染まっており、みんなが恐慌状態に陥っていた。
部屋の中を動き回っているのはヒロの死体を片付けている看守だけだった。その膠着した状況が最初に動いたのはアリサが恐怖に耐えかねたのか、逃げ出そうと地を蹴り駆け出したことだ。
「……!」
それに反応した看守は、猛烈な勢いでアリサを追い始めた。アリサの背後で看守の鎌がギラリと光る。次なる悲劇の予感に、多くの少女たちが悲鳴をあげ目を覆った。
「待ちたまえ!」
その声を聞いた少女たちは、ハッとしたように顔を上げて注目した。その声を出したのはレイアだった。腰に携えたレイピアを抜き、看守の前に立ちはだかる。
「彼女に手を出すな!これ以上の悲劇は起こさせない!」
看守は聞く耳を持たずに、大きく鎌を振るう。その速さは先ほどヒロの首を飛ばした際よりはゆっくりとしているように思えた。そして────。
エマはさらにその間に割り込もうとした。
「まてっ!エマ!死ぬ気か!?」
セルクは咄嗟にエマに手を伸ばす。その手はギリギリでエマの首根っこをとらえた。
「うぐっ!」
「なんで間に割り込もうとした!まさかとは思うが、さっきの事で自暴自棄になったのか!?」
「ちっ、違うよ!だってレイアちゃんが……!」
そう言われてセルクはハッとする。エマは助かったがこのままではレイアが……、と思いその方向を見ると、レイアは華麗な身のこなしで鎌を避けたあとだった。看守も牽制程度のつもりだったのか、それ以上鎌を振るわず、興味を失ったように元の作業に戻り始めた。
レイアの後ろに立つアリサは流石に逃げる気が失せたのか、呆然と立ち尽くしていた。
「なんでおめえ……」
「私は君たちを守りたいんだ。そのために互いに冷静になるべきだ」
レイアがレイピアを再び鞘に戻す頃には、ちょうど作業が終わったのか、看守がヒロの死体を抱えて部屋から退出した。
看守の姿が見えなくなったことにより、張り詰めた空気が少しだけ緩んだ。
しかし、この部屋はよほど今までに多くの少女の血を吸ったのか、濃い血の匂いで充満していた。
「うぅ、うぐっ」
ココがえずいていた。元々この状況で顔色を悪そうにしていたがついに限界に達しそうなのだろう。セルクは近くになんかいい感じの壺を見つけたのでそれを差し出した。
ココはそれを受け取ると壺の中に吐き出した。今まで誰も吐かないのがおかしかったぐらいだ。それほどまでにこの状況は心に負担を与えていた。
「ぐっ、げええぇっ」
「……メルル、少しいいかな」
「は、はいっ、なんでしょう……?」
「メルルの力で沢渡を癒せるか?」
「あっ……!できますよ……!」
セルクはココの事をメルルに任せ、吐いているココの背中を治癒の魔法を使いながら、メルルがさすっていると、中央に立ったのはやはりというべきかレイアだった。
「みんな!聞いてくれ!」
「私たちはどうやらここで共同生活を強いられることになる。それがいつまで続くのかはわからないが……、今は大人しく従おう」
「知り合ったばかりではあるが、私は君たちを出来る限り守りたい」
「先ほどのヒロくんのような振る舞いや、アリサくんのような逃亡は全員に危険が及ぶかもしれない」
「今後は勝手な行動は、慎んでほしい」
「チッ……」
流石に言い返せないようで、アリサは気まずそうにしていた。そしてレイアはポケットからあるものを取り出した。
「……まずは、自分のポケットを見てくれないか。各自スマホを配給されているようだ」
それを聞いて他の者たちも、それぞれポケットを探った。それを見ていたセルクもぎこちなくポケットをさぐる。
「残念ながら圏外のようだ。外への連絡手段にはならない……。我々は捕まって閉じ込められたのだから、当然だろう」
それを聞いたエマが、がっかりして肩を落としていた。
「先ほどゴクチョーも言っていたけど、【魔女図鑑】はルールブックらしい。牢屋敷のマップや規則、我々の囚人情報が入っていた」
「この魔女図鑑に記されたルールを遵守し、生活していこう。全員目を通しておいてくれ」
「ここにはセルクくんの入浴時間や、男女間でのお手洗いの分け方も書いてるみたいね。うふふ、あなたはちゃんと守れるかしら♡」
「むっ、それぐらい守れるさ、俺は獣か何かだと思われてるのか?いや、まあ、初対面だし唯一男だから、その辺の信用がないのはわかるけどさぁ。遠野さんと橘さんは信じてくれるか?」
「わっ、私ですの!?ええと、わたくしはセルクさんのことを信じてもいいと思いますわ。そういったことについての配慮はできている方に見えますもの。ああ、それとわたくしのことは名前で呼んでも構いませんわ?」
「シェリーちゃんも大丈夫だと思いますよー?それとシェリーって呼んで下さ〜い!」
「わっ、私も信じています……、セルクくんは……その優しい方ですから……っ」
「うん、ありがとう3人とも」
そのようなことを話していると、アリサがレイアに反発するように声を荒げた。
「っ……ざけんな!ウチは守ってくれなんて頼んでねぇ!」
「魔女とか囚人とか知るかよ!1秒だってこんなとこにいたくねぇ。ウチはここを出るからな!」
反抗的な態度を取るアリサに対して、レイアは憂げなため息をついた。
「反抗的な態度を見せたら、また看守に何をされるかわからないよ」
「おめぇには関係ねえだろ、ほっとけよ!」
そう言うとアリサは舌打ちをし、ラウンジから出ていった。それに対してレイアはやれやれと肩をすくめた。その様子を見ていたシェリーが発言する。
「アリサさん、次の犠牲者になりそうなことを言い残して出てていきましたね!」
「あんまりそういう縁起でもないこと言うのはやめたほうがいいぞ?」
レイアは苦笑しながらも話を続けようとする。……少しだけ顔には疲れの色が見えるが。
「……他のみんなはちゃんと協力してくれるだろう?」
「……ボクも、いやだ」
エマは、一歩前に出て口を開く。その瞳は涙に濡れていたが、その一歩は力強いものだった。
「ヒロちゃんを殺した、あいつらに従うのなんて、嫌だっ!あいつらを絶対に許さない!」
「なるほど、エマくんはどうやらヒロくんと、顔見知りのみたいだったしね。しかし、仲が良さそうには見えなかったけど」
「ヒロちゃんは……っ、ヒロちゃんは正しい子だから……」
「まぁ、従うつもりがないのはわかったよ、強制はしない」
「ただ、今はなるべく穏便に済ませたい。危険因子と行動を共にすることはできないかな」
「はいはーい!私もエマさんについていきますよぉ〜!」
と、シェリーが元気よく挙手をする。エマは予想していなかった事態のようで、驚きで目を見開いていた。
「面白そうな方につくのが私の信条ですから!そしてエマさん!あなたからは面白そうなに匂いがプンプンしてますのでっ」
「ぷ、ぷんぷん……?」
いつの間にか、エマの傍にはハンナとメルル、そしてセルクが立っていた。
「わたくしもあなた側につきますわ、偉そうに仕切るヤツが嫌いなんですの」
ハンナはエマの味方したいというわけではなく、単にレイアが気に入らないようだった。プライドを傷つけられたのをよほど根に持っているらしい。
「俺もエマの方につかせてもらうよ、俺の勘がそうするべきだって言ってるからね」
セルクは、どうやら勘という曖昧なものを信じるタイプだったようだ。しかし、その顔には自信があるように見えるので、その勘はよく当たるのかもしれない。
流石の感の良さですねセルク♡
「うぅ……、わ、私はセルクさんがエマさんにつくと言うので……」
メルル?それでいいんですか?メルル?
……メルルに関しては人見知りが激しいのか、エマ……ではなくセルクのそばにぴったりと寄り添っている。
「あれれ〜?グループが二分割されちゃいましたねっ」
「……どうやらそのようだね。みんなで協力し合うのに越したたことはないけれど、意見が合わないなら仕方ないさ」
「私たちは一旦地下に戻るよ。ルールによれば、地下監房にいなければいけない時間だ」
レイアが歩き出すと、彼女についていくと決めたらしい少女たちがぞろぞろと続いていく。かくしてラウンジに残ったのは、エマとシェリー、ハンナ、メルル、そしてセルクの5人のみとなった。
「で?で?私たちはどうするんですか?みんなで協力して看守をぶっ転がします?」
「そ、そんなの無理だよ。考えなしに突っ込んでも、ヒロちゃんみたいに殺されちゃう」
「それもあるけど、なれはては元々はここに収監された前の囚人なんだよな?今でこそ化け物のようだけど、流石に殺すっていうのはなぁ」
「……とりあえず、ボクたちも一度地下に戻ろう。規則にも、ちゃんと目を通しておきたいし」
「うーん、まあそうですね」
「でも、いつまでも大人しくしてるつもりなんてない。……ボクは絶対に、ヒロちゃんを殺したこと、許さないから」
地下に戻ると、あることに気がついた。ずらりと並んでいる牢屋の前に、囚人番号が記載されたプレートが張り出されていた。セルクは自分の囚人番号である671番が貼られていることを確認しメルルと共に牢に入っていく。
ちょうど独房に入ったところで、フクロウの鳴き声の通信音がなった。メルルが早速スマホを起動すると、ゴクチョーからの通知がだった。
開いてみるとデフォルメされたゴクチョーのメッセージが表示される。
『自由時間は終わりです。みなさん、速やかに自分の独房へお戻りください』
『ルールに従わないものは、懲罰房送りになっちゃうので……』
『あんまり仕事とか……、増やさないでいただけると……』
ゴクチョーからのお知らせもスマホを使うようだ。2人が牢に入りしばらくするとタイムリミットが来たようで、鍵が閉まる音がした。
セルクとメルルは同じベットに腰掛けると、そのままメルルは、セルクに身を預けるようにしてもたれかかる。セルクはもたれかかってきたメルルの表情を見たが、その表情はいつも以上に不安に溢れているように見えた。
しばらくその状態が続くと、メルルは他の牢屋に聞こえないように、小さめの声で話し始めた。
「セ、セルクさんは……、あの子たちのことを……、どう思っていますか……?」
「……1人暴走して、残念なことになった子はいたけど、みんないい子なんだと思う。でも……」
そう話すセルクの表情は、暗い表情をしていて、罪悪感を抱いているようだった。その顔を見たメルルは、少し罪悪感を感じたが、それでもなおその意思を変えることはなかった。
「でも……、メルルの言う通り……なんだよな……?」
「はっ、はい……、そうです、あの時言った通りです」
「少しくらいなら大丈夫です……、あ、あまり強く縛りつけたくはっ、ありませんし……、怪しまれるかもしれませんから……。でっ、でも、あくまで少しだけです……」
「だ、だから……、み、皆さんと仲良くしすぎないでください……っ」
「セ、セルクさん……、ずっと私と一緒にいてください……、大魔女様もきっと、歓迎してくださいますから……」
メルルは涙を流しながらそう言い放つ。セルクは彼女の頭をそっと撫で、手を握った。メルルはその手を握りしめた。
セルクは当分気づくことはない、彼女が優しい人だからとか、自分にとっての命の恩人だからという考えが邪魔をしているから。だがそれも時間の問題だろう、いつかは知ることになる、メルルがついた愛ゆえの嘘に。
二次創作を実際に書いているとアイデアがどんどん浮かんできて、楽しくなってくるんですよね。今1週目の話を書いているのに、2週目とか3週目のアイデアとか浮かんできたりするので。
そのアイデアも早く書けるところまでいかないと、他の人と被っちゃうかもしれないのでゴクチョー24時間労働体制を目指して頑張っていきます!