(´・ω・`)「ボクが父親に?」   作:名無ナナシ

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第18話 勉学 第19話 手術

第18話 勉学

 

(*゚ー゚)「あなた、今日もまた大学なの!!」

(*゚ー゚)「休みの日くらい家庭のことを省みてよ!!」

 

(;`・ω・´)「仕方ないだろ、今のボクにはすべきことがあるんだから」

(;`・ω・´)「それに買い物に行っているのはボクだし………」

 

(;`・ω・´)「家事だって本来は君がすべきなのに…………」

(;`・ω・´)「ボクが手伝ってばかりじゃないか!」

 

(*゚ー゚)「なによ!私が悪いっていうの!?」

(*゚ー゚)「私だって必死にやっているのに!」

 

(;`・ω・´)「ボクだって必死なんだよ!」

 

ボクはこの頃、大学の博士号を取るために研究に没頭していた

没頭しなければならなかった

ボクは決して天才肌の人間ではない

ほかの人がすぐにできることが、時間をかけなければできなかった

だからボクは人の何倍も努力しなければならなかった

 

ほかのことはなにひとつ考えられなかった

すると、必然的に人生のほかの部分はかすんできた

ジェイスの存在もかすんだ。ジェフの存在もかすんだ

 

ボクは朝早くから職場に向かい、夕方に食事をとるため一度家に帰り

食べ終えたらまた職場に戻ることがルーティンとなっていた

そのため息子の姿はあまり視界に入らなくなった

 

室内を走りまわったり、夕食を食べたりしている少年の姿しか見かけなくなった

そんな彼にかける言葉は「ただいま」と「行ってくるね」だけになっていた

 

 

第19話 手術

 

ある日

 

「ライオネルさん、奥さんからお電話です」

 

(´・ω・`)「どうしたんだい?ボクは研究に忙しいんだけど」

(*゚ー゚)「あなた大変なの!ジェフがとても痛がっているの!」

 

(*゚ー゚)「病院に連れて行きたいからすぐに帰ってきて!」

(;`・ω・´)「わかった、すぐ帰るよ」

 

病院

 

(;´・ω・` )「先生、ジェフの容体は?」

(◎灬◎)「太ももの付け根にヘルニアの兆候がでています」

 

(;´・ω・` )「ヘルニアですか?」

(◎灬◎)「おそらく手術が必要になるかと……」

 

(*゚ー゚)「手術!?ジェフはまだ4才なんですよ!!」

(;´・ω・` )「落ち着くんだジェイス」

 

(;´・ω・` )「分かりました、ジェフにはボクから説明します」

 

病室

 

(;´・ω・` )「ジェフ………君はヘルニアという病気で手術が必要なんだ」

彡(゚)(゚)「ヘルニア?手術?」

 

(;´・ω・` )「手術とはね……」

(;´・ω・` )「身体を切り開いてお医者さんが悪い所を取り除くことだよ」

 

彡;(゚)(゚)「ファッ!」

 

(;´・ω・` )「驚くし、不安になるよね」

(;´・ω・` )「でも足の痛みをなくすには手術をするしかないんだ」

 

彡;(゚)(゚)…………

 

子供のジェフにとって自分の身体が切り裂かれ

見知らぬ手に内部を探られることがどれだけのショックだったか…………

でも幼い彼はこの肉体的にも精神的にも辛い出来事に耐えなければならなかった

 

病室

 

彡(-)(-)zzz

 

(◎灬◎)「手術は成功しました」

(◎灬◎)「ですが術後は痛みが出ますので安静にするよう気をつけてください」

 

(´・ω・`)「ありがとうございます」

 

病室

 

(´・ω・`)「手術は成功したみたいだし、ボクは仕事に戻るよ」

 

(*゚ー゚)「え!?一緒にいてくれないの?」

(´・ω・`)「ごめん、いま大事なところなんだ」

 

(´・ω・`)「それじゃあジェフのこと頼んだよ」

(*゚ー゚)「…………ええ」

 

翌日の夜

 

(´・ω・`)「ただいま」

(*゚ー゚)「…………おかえりなさい」

 

(´・ω・`)「ジェフの様子はどうだい?」

(*゚ー゚)「鎮静剤が切れたらとても痛がってたわ」

 

(*゚ー゚)「オチンチンが切り取られたのかって尋ねられたもの」

(´・ω・`)「そっか……それは男の子には辛いものがあるね」

 

(*゚ー゚)「ねえあなた、お見舞いには来ないの?」

(´・ω・`)「お医者さんも数日で退院できると言ってたし行かなくても大丈夫だよ」

 

(´・ω・`)「それじゃあボクは疲れたから寝るね、おやすみ」

(*゚ー゚)「…………おやすみなさい」

 

数日後

 

(´・ω・`)「ジェフ、退院おめでとう」

彡(゚)(゚)「…………うん」

 

(´・ω・`) .。oO(手術後だからか元気がないな)

まあそのうち元の活発だったジェフに戻るさ

ボクは博士号を取るために勉強しなくちゃ

 

でもそれから幾日が過ぎてもジェフは無気力状態であり続けた

居間のソファの隅にちょこんと腰をかけて映像の映っていないテレビを

ぼんやりと眺め続けるジェフ

とても明るい髪の毛がだんだんと黒くなり目の色までも濃くなってきたジェフ

引っ込み思案になって、人なつっこい笑みをどこかに忘れてしまったようなジェフ

 

しかし、そんな息子のそばを慌ただしく駆け抜けていたボク

自分は大変な思いをしていると自らを憐れんでいたボク

ジェフの目の輝きがゆっくり失われていったことに気づけなかったボク

 

博士号を取らなければいけないというプレッシャー

妻のジェイスとの間にあった緊迫した夫婦関係

この二つのことで手一杯だったとはいえ

ボクはあまりにもジェフの変化にたいして無頓着だったと思う

 

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