(´・ω・`)「ボクが父親に?」   作:名無ナナシ

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第48話 幸福な日々 第49話 独り立ち

第48話 幸福な日々

 

ジェフは本当に変わった

彼は以前よりずっと開放的にしゃべるようになっていた

彼は軍隊での出来事を話してくれた

 

彡(゚)(゚)「イノシシの親子と鉢合わせたことがあったんや」

彡(゚)(゚)「ウリ坊はかわいかったんやけど、親はそれは怖くてな」

 

彡(゚)(゚)「たぶん重さは300kgほどあって、筋肉粒々で、褐色の毛皮で……」

彡(゚)(゚)「追いかけられたんやけど、もう早いのなんのでな」

 

彡(゚)(゚)「危うく引き裂かれるとこやったんや」

(´・ω・`)「へー」

 

別の日

 

彡(゚)(゚)「訓練でM60をぶっ放したことがあってな」

ξ゚⊿゚)ξ「M60?」

 

彡(゚)(゚)「戦車についてるのと同じ銃や」

彡(゚)(゚)「反動がすごくて制御するのが難しいんやけど」

 

彡(゚)(゚)「その威力は厚さ7cmの鉄板だってぶち抜くんや」

彡(゚)(゚)「他にも四五口径も撃ったで」

 

ξ゚⊿゚)ξ「へー」

 

(´・ω・`)…………

ジェフは軍隊生活を楽しんでいるように思えた

ボクは軍服姿の彼を思い浮かべた

 

軍隊の厳しい規律が彼を救済してくれたのだと思えた

軍に入ったおかげで、新たに彼の人生が構築され

その構築された人生にジェフは心の拠り所を見つけたと信じた

 

ある日

ボクたち家族は庭でバーベキューをした

 

彡(^)(^)「ほれ父さん、肉が焼けたで」

(´・ω・`)「ありがとう」

 

彡(^)(^)「どんどん焼くさかい、いっぱい食べてや」

(´・ω・`)「なに言ってるんだよ、食べ盛りの君こそたくさん食べないと」

 

彡(^)(^)「お!せやった、つい焼くのが楽しくて」

ξ゚⊿゚)ξ「お肉ばかりでなく、野菜も食べなさいね」

 

(´・ω・`) .。oO(ジェフは明るく自信にあふれた笑みを浮かべていた)

以前の居間でうなだれていた陰気な姿や

うつむいて自分の部屋へとぼとぼ歩いていく昔の姿はもうなかった

 

ジェフと過ごしたまる二週間は幸せでいっぱいだった

あっという間に時間は過ぎ去った

 

休暇の最終日

ボクはジェフをバス停まで送った

車の助手席に座ったジェフはまっすぐ正面を見据えていた

以前のように目をきょろきょろと動かしたりはしなかった

 

バス停についた

 

彡(^)(^)「父さん」

彼はボクを抱きしめるとバスに乗り込んだ

バスが出発した

ジェフは窓に顔を押しつけて、手を振っていた

 

(´・ω・`)「頑張るんだよ、ジェフ」

 

 

第49話 独り立ち

 

それからジェフは訓練を終え、ドイツに派遣されることが決まった

ジェフからは数通手紙が来るくらいだった

シェリは家や庭の写真を同封した手紙をしょっちゅう書き送っていた

 

ξ゚⊿゚)ξ「あなたは書かないの?」

(´・ω・`)「どうも手紙は苦手で…………」

 

ξ゚⊿゚)ξ「ジェフの筆不精はあなたに似たのね」

(´・ω・`)「便りが無いのは元気な証拠さ」

 

そして2年が経った

 

ξ゚⊿゚)ξ「レオ、なんだか大きな荷物が届いたんだけど」

(´・ω・`)「なんだろう?」

 

荷物を開いた

中には軍隊の作業服、ジャケットとズボン、小物類が入っていた

 

(;´・ω・` )「これはジェフのものだ…………」

ξ゚⊿゚)ξ「あなた、コレ」

 

シェリから手渡されたのは一通の手紙だった

それは軍の除隊通知書だった

 

(;´・ω・` ) .。oO(え?除隊って………ジェフはなにをしでかしたんだ?)

除隊通知書にはコード・ナンバーが記されており

そのコードから除隊の理由を読み取ることができた

ジェフの除隊理由はアルコール中毒だった

 

ξ゚⊿゚)ξ「あなた…………」

(;´・ω・` )「またダメだったんだ…………」

 

除隊通知書によると3か月前にジェフは軍を離れているとなっている

でも、彼はボクたちのもとに帰ってきてないし

どこにいるかの連絡もきていない

 

(;´・ω・` )…………

ξ゚⊿゚)ξ…………

 

ボクとシェリにはどうすることもできず

うなだれることしかできなかった

 

それから1か月後のある土曜日の朝

ジェフから電話があった

 

(;´・ω・` )「ジェフ、今どこにいるんだい?」

「フロリダのマイアミにおる」

 

(;´・ω・` )「なんでそんな遠いところに?」

「寒いところは嫌やったから、暖かい土地にきたんや」

 

ジェフの声はとても明るかった

 

「今はサンドウィッチとピザの店で働いとる」

「軍を辞めたことを心配しとるかもしれんが…………」

「こっちは新天地で元気にやっとるで」

 

(;´・ω・` )「そうなんだ、うまくやってるんだね」

「せや、またなにかあったら連絡する、ほな」ガチャ

 

(;´・ω・` )「切れた…………」

ξ゚⊿゚)ξ「あなたジェフはなんだって?」

 

(;´・ω・` )「マイアミの飲食店で働いて生活してるみたいだ」

(;´・ω・` )「声は元気だったし、うまくやっているみたい」

 

ξ゚⊿゚)ξ「そう、一人暮らしを」

(;´・ω・` )「うん」

 

ボクは不安だった

ジェフとボクたちは物理的に遠く離れ離れになってしまった

もしなにか問題がおこってもすぐには助けにはいけない

 

(;´・ω・` ) .。oO(いや、前向きに捉えるんだ)

ジェフは自立したんだ

遠く離れた地で一人で生活していたら

ジェフもきっと一人前に成長するだろう

ボクはそんな淡い期待を持つことにした

 

 

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