(´・ω・`)「ボクが父親に?」   作:名無ナナシ

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第58話 超えてはならない一線

(;´・ω・` )「ジェフ、少しボクの話を聞いて欲しい」

(;´・ω・` )「ボクの子どもの頃の話だ」

 

彡(゚)(゚)…………

 

少年の頃、ボクはひとつの強迫観念に取り憑かれるようになった

火という物理的な現象に徐々に執着するようになり、魅了された

 

初めの頃はマッチを盗みだした

テーブルに置かれていようと、引き出しにしまわれていようと

マッチを見つけては取集していた

それから人気のない所に持っていき一本一本擦って

まるで踊っているかのような炎をじっと見ていた

 

ボクは火への強迫観念を持ち続けた

成長と共に火への関心はますます肥大化した

やがては爆弾を作りたいと思うようになった

ボクは欲求と衝動のままに手製の爆弾を作り上げた

 

彡(゚)(゚)………

 

(;´・ω・` )「少し話を変えるよ」

(;´・ω・` )「ボクの父、ジェフにとってはおじいちゃんについてだ」

 

ボクの父は立派な父親だったと思う

父は高校の数学教師と理髪師をかけもちして働いていた

だからとても多忙だった

それにもかかわらずボクに時間をよく割いてくれた

 

宿題を見てくれたり、学校の行事にもよく参加してくれた

キャッチボールもした、プールへ連れていってくれた

雪が降ればそりに乗せてくれた、キャンプも一緒に行った

クリスマスにはデパートへ行ってサンタに会わせてくれた

 

ボクが幼かった頃の世間一般の父親像は

衣食住は提供する

その見返りにちゃんと振舞うよう厳しくしつけをする

父親とは恐ろしく近づきがたい存在だった

 

その当時の価値観から照らし合わせてみても

ボクの父はやさしく、思いやりのある理想的な父親だった

 

彡(゚)(゚)「………なにが言いたいんや?」

 

(;´・ω・` )「うん、爆弾の話に戻るね」

(;´・ω・` )「爆弾を作ることに成功したボクは、もちろんその威力を試したかった」

 

ある年の夏の午後

ボクは爆弾に火を点けた

爆弾は見事に爆発して

その威力は隣の家のガレージを焼くほどだった

 

(;´・ω・` )「もちろん、こんなことをしでかしてタダで済むはずがない」

(;´・ω・` )「ボクはその後すぐに父からとても厳しく怒られた」

 

そして最後に父はこう言った

 

( ¯灬¯)「レオ、世の中には超えてはならない一線というものがある」

( ¯灬¯)「君はこれからその一線を超えないよう注意しなければならない」

 

(;´・ω・` )「ボクはその言葉を受けて悪いことをしたと反省した」

(;´・ω・` )「好奇心もほどほどにしないといけないと学んだことは今も覚えてる」

 

彡(゚)(゚)…………

 

(;´・ω・` )「ジェフ、ボクは父、君にとっておじいちゃんほど…………」

(;´・ω・` )「立派な父親ではないと思う」

 

(;´・ω・` )「でもボクはジェフのことが大事だし愛している」

(;´・ω・` )「だから聞いて欲しい」

 

(;´・ω・` )「ジェフ、世の中には超えてはならない一線というものがある」

(;´・ω・` )「君は今、その線の境にいるように思えてならない」

 

(;´・ω・` )「お願いだから、それより先には行かないで欲しい」

彡(゚)(゚)…………

 

(;´・ω・` )「これがボクの率直な思いだ」

彡(゚)(゚)「…………わかった、これから気をつける」

 

(;´・ω・` )「うん…………」

ボクはジェフの部屋を後にした

 

彡(゚)(゚)…………

 

彡(゚)(゚)「超えてはならない一線っか…………」

彡(゚)(゚)「…………そんなもんとうの前に超えとるわ」

 

 

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