(´・ω・`)「ボクが父親に?」   作:名無ナナシ

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第71話 面会

翌日

 

ボクと弁護士のボイルはジェフが収容されている

ミルウォーキー群拘置所に向かった

その途中、ボイルからジェフが自殺をほのめかすことを言ったと伝えられた

そのためジェフは自殺防止監視態勢に置かれたと

 

拘置状に着くと壁が黄色く塗られている

がらんとした部屋に案内された

長いベンチとテーブルが置かれていた

ボクたちはベンチに腰を下ろした

ボイルはボクとジェフの面会を邪魔しないようにと

背を向け書類を調べだした

 

数分後、ジェフがやってきた

 

彡(゚)(゚)…………

 

ひどくやつれてとても弱々しく

すっかり打ちひしがれて途方に暮れているように見えた

手錠をかけられ、ひげも剃らず、髪も乱れたまま

サイズの合っていないぶかぶかの囚人服を着ていた

安っぽい刑務所ドラマの登場人物のように見えた

 

(´・ω・`)……………

彡(゚)(゚)…………

 

ボクを見ても、ジェフはなんの感情も表に出さなかった

わずかな微笑みもなく、来てくれて嬉しいという感じもなかった

 

彡(゚)(゚)「どうやら今度こそおしまいみたいや」

 

ジェフはそう呟いた

そして、いままで何度も口にしてきた常套句を口にした

 

彡(゚)(゚)「……………………ごめん」

(´;ω;`)「ジェフ…………」

 

ボクは前に進み出て、ジェフを腕の中に抱き込んだ

涙がでた

ボクに抱かれているあいだ

ジェフはただじっと立ちつくしていた

ボクは抱擁を解いた

 

彡(゚)(゚)「ばあちゃんはどうしとる?」

(´・ω・`)「無事でいるよ」

 

(´・ω・`)「おばあちゃんはお前を愛しているって」

彡(゚)(゚)…………

 

彡(゚)(゚)「ワイのせいでばあちゃんに迷惑をかけてホンマに申し訳ない」

(´・ω・`)「なに、そのうち落ち着くさ」

 

(´・ω・`)「でも、困ったこともあって…………」

(´・ω・`)「マスコミの連中が大勢押しかけてくるんだ」

 

彡(゚)(゚)「さぞ迷惑やろうな」

(´・ω・`)「迷惑だったよ、家に卵を投げつけられたんだ」

 

彡(゚)(゚)…………

(´・ω・`)…………

 

(´・ω・`)「警察がボクたちを助けてくれているよ」

(´・ω・`)「…………できるだけのことをしてくれている」

 

彡(゚)(゚)「せやろうな」

 

(´・ω・`)…………

彡(゚)(゚)…………

 

(´・ω・`)「………………バラが綺麗だったよ」

(´・ω・`)「君が植えたやつだ」

 

彡(゚)(゚)「そう…………」

(´・ω・`)「黄色いバラと赤色のバラが咲いている」

 

彡(゚)(゚)「うん、すてきな花壇やったもんな」

 

無味乾燥な会話がはじまった

大事な問題をはぐらかし、どうでもいい話題にばかり終始して

ボクたちが悪夢に飲まれようとしている事態に面と向かうことを拒む会話

そんな会話をしばらく続けた

するとジェフが話題を変えた

 

彡(゚)(゚)「なんて言っていいか分からんわ」

(´・ω・`)「ボクもだ」

 

彡(゚)(゚)「今回は本当に取り返しのつかないことになった」

(´・ω・`)「ああ、ほんとうに」

 

彡(゚)(゚)「もうどうしようもない」

(´・ω・`)「治療を受けることはまだできるよ」

 

(´・ω・`)…………

(´・ω・`)「君がどれだけ病んでいたかボクは知らなかった」

 

彡(゚)(゚)…………

 

(´・ω・`)「お前には助けが必要だ、ジェフ」

彡(゚)(゚)「そうやろうな」

 

(´・ω・`)「お前にはどうしても助けが必要なんだ」

彡(゚)(゚)コクリ

 

(´・ω・`)「分かるだろ?精神的な助けだ」

彡(゚)(゚)「ワイもそう思う」

 

(´・ω・`)「もしかしたらよくなるかもしれないぞ、ジェフ」

彡(゚)(゚)「もしかしたらな」

 

(´・ω・`)「プロの助けを借りるんだ」

(´・ω・`)「君を助けることができる人の…………」

 

彡(゚)(゚)…………

 

ジェフはほとんどボクの提案を聞いていないようだった

ジェフは話題を変えた

 

彡(゚)(゚)「シェリはどうしてる?」

(´・ω・`)「元気だよ」

 

彡(゚)(゚)「そうか」

(´・ω・`)「心配してるよ」

 

彡(゚)(゚)「…………うん」

彡(゚)(゚)「彼女はこないのか?」

 

(´・ω・`)「ああ、まだこない」

 

彡(゚)(゚)…………

(´・ω・`)…………

 

彡(゚)(゚)「ここの食べ物はまずいんや」

(´・ω・`)「そうか」

 

彡(゚)(゚)「それに眠れない」

彡(゚)(゚)「まわりで叫び声をあげる連中が多くて」

 

(´・ω・`)「とにかく頑張ることだ」

彡(゚)(゚)「ここは終始電気がついてる」

 

(´・ω・`)「それでもできるだけ眠るようにしないと」

彡(゚)(゚)「うん」

 

(´・ω・`)「睡眠は必要だ」

彡(゚)(゚)「うん」

 

(´・ω・`)…………

彡(゚)(゚)…………

 

ジェフはしばらく考え込んだ

それから目を天井へむけた

 

彡(゚)(゚)「もうまいったわ…………」

(´・ω・`)「ああ、でもボクとシェリがついているよ、ジェフ」

 

彡(゚)(゚)「………………ごめん」

 

ジェフは再び謝った

だが、感情がまったくこもっていない

火が消えたような口調だった

自分の犯した重大さを理解していないように見えた

 

彡(゚)(゚)「………………ごめん」

(´・ω・`)………………

 

ジェフはなににたいして謝っているのだろう?

自分が殺した人たちに?

被害者の家族に?

おばあちゃんに?

ボクとシェリに?

 

(´・ω・`) .。oO(ボクはジェフの狂気の全容を垣間見た気がした)

ジェフには後悔の念を演出する能力が備わっていないのだ

ジェフは空虚で人間が基本的に大事にしなければならない

共感や理解を持ち合わせていなかった

さらにそういった感情をまねる能力さえ持つことができないでいた

 

(´・ω・`) .。oO(これがジェフの本当の姿なのだ)

感情が無く、さまざまな情緒を最小限にまでそぎ落とし

深く、深く、病んでいるのがジェフなのだ

 

(´・ω・`) .。oO(ジェフは狂っている)

ジェフが自殺をほのめかしたのも納得がいった

こんなにも狂って生きていくなんてことは誰にもできやしない

 

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