(´・ω・`)「ボクが父親に?」   作:名無ナナシ

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第75話 祖母 第76話 これから

第75話 祖母

 

8月6日

 

ようやく仕事に復帰することができた

同僚の何人かはボクに同情してくれた

「なにかできることはないか?」と声をかけてくれた

 

他の人たちは、

どういう態度をとっていいか

なんと言葉をかければいいか

分からず戸惑っている様子だった

この話題を避けて仕事に集中する人もいた

 

ある人はこう言ってくれた

 

(⌐●_●)「なにもかも神の思し召しだよ、ライオネル」

(⌐●_●)「今回の出来事はすべての父親にもおこりうることだ」

 

例によって、職場はボクにとって我が家より安全な避難所になった

職場にいれば読みたくもない手紙を読まずにすんだ

不快な電話音も聞かずにすんだ

 

(´・ω・`) .。oO(でも、新たな問題が発生した)

母に関することだ

ジェフの逮捕から母の健康状態は肉体的にも、精神的にも

急速に悪化した

母は51年間も住んでいた家にはもういなかった

世間の冷たい視線に耐えれず住むことができなくなっていた

ボクが父と母と共に育った家は売りに出されることになった

 

母はある友人宅へ移っていた

ベットに臥せた母を見舞いにいくのは辛かった

母は老人性痴呆症……………

言わゆる、ボケを発症していた

母は友人宅を自分の家として受け入れられないようだった

母はウェスト・アリスの自宅の寝室へ上がる階段を探した

でも、そんな階段などありはしなかった

 

(´・ω・`) .。oO(ボクはまだ母の意識があるうちに…………)

テープに母の声を残そうと思った

母は今だにジェフの犯した罪を理解できないでいた

その上、痴呆症のせいで物忘れも酷くなった

 

そんな中、苦労してジェフへのメッセージを録音した

母はゆっくりと、途切れ途切れに、とても弱々しい声で言った

 

(; ^ ∞ ^ )「愛しているよ…………ジェフ」

 

 

 

第76話 これから

 

8月28日

 

ボクとシェリはジェフの裁判について話し合うために

弁護士のボイルに会いにいった

 

(´・ω・`)「次はいつ、ジェフに会えるでしょうか?」

 

( ・෴・)「言いにくいのですが…………」

( ・෴・)「ジェフは会いたくないと言っています」

 

(;´・ω・` )「え?なぜですか?」

( ・෴・)「犯した罪を恥じ入っているからと」

 

(;´・ω・` )「そんな…………」

 

( ・෴・)「これは私見ですが…………」

( ・෴・)「彼のストレスが増すようなことを今はしない方がいいかと」

 

(;´・ω・` )「ボクたちがジェフのストレスになるというのですか!?」

(; ・෴・)「そ、それは…………」

 

ξ゚⊿゚)ξ「レオ、落ち着いて…………」

ξ゚⊿゚)ξ「ここはジェフの意思を尊重しましょう」

 

ξ゚⊿゚)ξ「こんな状況ですもの親子だからこそ会えないこともあるわ」

(;´・ω・` )「…………う、うん」

 

ξ゚⊿゚)ξ「ところで先生、お聞きしたいのですが…………」

ξ゚⊿゚)ξ「ジェフをどう弁護するつもりなのでしょうか?」

 

( ・෴・)「それに関しては作戦を検討中です」

ξ゚⊿゚)ξ「ジェフが逮捕されてからしばらく時間が経ったと思いますが?」

 

( ・෴・)「現在、精神科医や心理学者、法医学の専門家と相談しています」

( ・෴・)「彼らから答えを得ないと計画を組み立てることはできません」

 

ξ゚⊿゚)ξ「……………そうですか」

(;´・ω・` )…………

 

この日、有益となる情報は得られなかった

 

帰り道の車中

 

(;´・ω・` )「弁護士がどう弁護していいか分からないのに…………」

(;´・ω・` )「ボクたちはどうジェフと接したらいいんだろう?」

 

ξ゚⊿゚)ξ…………

ξ゚⊿゚)ξ「レオ、前々から考えていたのだけど」

 

ξ゚⊿゚)ξ「テレビのインタビューを受けてみない?」

(;´・ω・` )「え!?」

 

ξ゚⊿゚)ξ「テレビではジェフのことを…………」

ξ゚⊿゚)ξ「怪物だ、悪鬼だ、悪魔だと糾弾しているわ」

 

ξ゚⊿゚)ξ「でも、私たちの知るジェフはそんなことなかった」

ξ゚⊿゚)ξ「たしかにジェフが犯した罪を大目に見ることはできないわ」

 

ξ゚⊿゚)ξ「それでも私たちにとってのジェフは…………」

ξ゚⊿゚)ξ「ほかの家の子たちと同じ…………」

 

ξ゚⊿゚)ξ「ごく普通の息子だったじゃない」

(;´・ω・` )…………

 

ξ゚⊿゚)ξ「それに私は犠牲者の家族にも知ってもらいたいの…………」

(;´・ω・` )「なにをだい?」

 

ξ゚⊿゚)ξ「私たちがジェフを支援しているのは…………」

ξ゚⊿゚)ξ「決して彼の犯した罪を許しているからではないと」

 

ξ゚⊿゚)ξ「被害者の遺族と同じように…………」

ξ゚⊿゚)ξ「私たちもジェフの犯罪に驚愕していることを伝えたいの」

 

(;´・ω・` )「…………うん、たしかにそうだ」

 

ξ゚⊿゚)ξ「あと、言いにくいのだけど…………」

(;´・ω・` )「大丈夫、言って」

 

ξ゚⊿゚)ξ「親として矢面に立てばジェフが受けている憎悪を…………」

ξ゚⊿゚)ξ「少しは私たちに逸らせることが出来るわ」

 

ξ゚⊿゚)ξ「そうすることがジェフを守ることになると思うの」

(;´・ω・` )……………………

 

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