推しの子のXYZ   作:断空我

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今回は短いですけど、有馬かなのお話です。


有馬かなは諦めない

 

有馬かな、元天才子役で現在は新生B小町のアイドルである。

子役として活動して一度は有名になった。

しかし、そんな彼女にとって忘れられない出来事が一つある。

有名になって天狗になっていたかなを絶望のどん底へ叩き落とした人物。

 

星野愛久愛海。

 

一個下の男の子でありながらかなも驚くほどの演技を見せた子ども。

敗北を味わったかなはそれから必死に努力した。

けれど、そこから彼と再会することなかった。

有名になりつつあった彼に起こった悲劇。

そこから彼の存在は一時、忘れ去られてしまう。

しかし、再び、彼は再び演技の世界へ戻ってきた。

 

今日は甘口。

 

 

かながヒロインの女の子役で頑張った。

そう頑張ったのだ。

製作側の意向か演技がド下手の若手モデルばかり。

必死にかなは頑張った。

頑張って、限界を迎えそうになった時に彼が来たのである。

 

「突然ですが、演技指導と最終回のストーカー役で参加します。星野アクアです。よろしくお願いします」

 

幼い時の面影を残しながらもイケメンになって帰ってきた。

 

「(え、なに?すごい、イケメンになっている!?すらりとしているけれど、結構、鍛えていそう。てか、演技指導ってなに!?)」

 

戸惑うかなの前でアクアは主演の鳴嶋メルトに演技指導を行う。

他のメンバーも初は面倒そうにしていたが、ドラマの一つ目の山場において状況は変わる。

今までは「オレニコイシテインダロ?」や「キミノコトガ」等、凄い片言だったのだが。

 

「ここまで変わるものなのね」

「何事も基礎が必要だ。その基礎を教え込んだだけだ」

 

徐々に演技の変化がでているメンバーの姿に感嘆としたかな。

台本を黙々と読んでいるアクアは「予想通り」という表情をしている。

 

「アンタ、フィクサーとか向いているんじゃないの?」

「そんなわけないだろ。裏方で色々やっていただけだ。何より、俺はスイーパー」

「は?」

「何でもない」

 

かなはアクアの横顔を見る。

幼い頃の面影が残りながらもイケメンになっていた。

色々ありながらもアクアがストーカー役で行う今日は甘口、最終回。

 

――最後くらい全力で演技できるようにしてやるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影当日。

アクアはかなへそう告げていた。

首を傾げるかな。

最初はともかく、今は相手役の鳴嶋メルトの演技もあがってきていて、負担は減っている。

勿論、全力とまではいかない。

そんな状況下で。

 

「それでも」

 

星野アクアという存在のお陰で。

 

「それでも、光はあるから」

 

有馬かなは最後に全力で演技ができた。

今日は甘口、最高評価で幕を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタ、同じ学校だったの!?」

「まぁな」

 

 

有馬かなが通う高校に星野アクアがいた事に驚き。

 

「俺は、有馬はアイドルに向いていると思う」

 

アクアのスカウトによって有馬かなは苺プロダクション所属、アイドルとしての日々がはじまる。

 

 

はじまるのだが、

 

「なんで、なんでよぉ」

 

有馬かなは色々とくじけそうになっていた。

それは目の前で行われる光景にある。

 

「あ、あの、アクア君。このハンバーグ試食してみてくれないかな?」

「お兄ちゃん、勉強教えて~~!」

 

所属が一緒になってもう少し距離を詰められると思ったら立ちはだかる壁が二つ。

 

一人は星野ルビー。

 

血の繋がった妹なのだが、少し前にある企業のイベントに参加してからというものの兄にべったりなのである。

こいつら双子で兄妹じゃなかったらカップルと誤認されかねない距離感。

 

二人目、こいつこそ、一番警戒しなければならないもしれない。

黒川あかね。

 

自分と同じ年齢、ライバル。

 

「(スタイルは自分が少し勝っている筈)」

 

かなが気に入らないのは自分と同じでアクアに救われている事だ。

恋愛リアリティーショーであかねの炎上をアクアは助けた。

それからというものの、彼女はアクアに恋愛感情を抱いているに違いない。

 

「(少し前まで恋愛知らなかったくせに)」

 

これも人たらしたるアクアの仕業か!?

かなは衝撃を受けながらもこれからを考える。

星野アクアが気になる彼女はこれからを計画する。

するが、すぐに頓挫した。

 

「何をすればいいのかわからない!」

 

有馬かなは今まで一人で生活してきた(ようなもの)で誰かと一緒にでかけることなんて全くなかった。

アクアと学校をさぼった時ですらどうすればいいのかわからないかなである。

 

「恋愛本を読めばいいのか!?それともどうすれば」

「フッフッフッ、お困りのようですなぁ」

「アンタはMEMちょ!」

 

困ったかなに救いの手を差し伸べたのはMEMちょ。

B小町メンバーで有名動画配信者だ。

あと、年齢サバ読んでいる。

 

「年齢は良いの!?それよりもラブについて困っているのであれば私が手助けしてあげようじゃないですか!」

「え、いいの?黒川あかねの方は」

「あかねは、なんというかうん、大丈夫そうだし」

 

本音を言えば、あかねは暴走して最終的にアクアを襲うのではないか?

そうならないようにストッパーもといカウンターとしてかなに頑張ってもらおう。

色んな意味で胃にダメージを受けているMEMちょも必死だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクアが事務所へやってきた時、場の空気というか何かに違和感を覚えた。

 

「なんだ?」

 

その何かを考えようとした時、目の前にやってくる人物が。

 

「アー君!おはよう!」

「有馬か、おはよう。はやいな」

 

やってきたのは有馬かな。

有馬かなは笑顔でアクアの手を握る。

 

「ねぇ、明日、暇?」

「今の所、予定はないな」

「だったら、明日、買い物に付き合ってほしいの」

「買い物?それならルビーやMEMちょと」

「アー君が良いの!」

 

 アクアの提案を遮り笑顔かつ距離をぐっと詰める。

 

「ちょっと待った!」

 

 答えようとしたところでバンと大きな音を立てて開かれる扉。

 

「アクア君は私と明日、デートの予定です!」

「え?俺は」

「デート、だよね?」

 

 両目に強い星の輝きを灯してアクアへ詰め寄るあかね。

 その姿につい頷きそうになるも。

 

「え~、さっき、アー君予定がないって聞いたけどなぁ?彼女でも何でもない奴が拘束するのはよくないんじゃないかしらねぇ?そもそも、そういう女ってなんていうか知っている?地雷女っていうのよ」

「む!?」

 

 バチバチと火花を散らす二人。

 離れようとするアクアだが、かなとあかねに左右の腕を掴まれて脱出不可能である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次に出社したボマーがやってくるまでアクアは解放されなかった。

 




今回は推しの子のヒロインの一角である有馬かな寄りの話を書きました。
最後の方は若干、修羅場できたかな?

現在、アンケートを依頼しております。
そろそろ閉め切ろうと思いますが、アンケートについては以下の内容にする予定(順不同)

・シティーハンターエピソード
 アニメであったエピソードをやる予定。
 予定としてはアニメ第一話か第三話あたり

・アクアの修羅場
 今回、かなとあかねがバトったような修羅場の詰め合わせです。
 キャラも増える予定。

・星野家とルパン一味の遭遇
 ある理由から星野家とルパン一味が遭遇する話。
 一応、テレビSPの話の予定。

・一とアイの出会いについて
 堀江一と星野アイの出会いを描く。
 一応、前編、中編、後編の三つになる。

・一とアイの結婚式
 確定ではないけれど、二人の結婚式当日に起きた出来事

・赤いペガサス
 アニメであったグッバイ槇村の話を、実写版交えながらやる話。

・一と次元大介の出会い
 実は一は次元大介と面識があった理由をかきます。
 内容としては実写版、次元大介の話。
 勿論、アイも出ます。

これだけだったかな?
アンケートは急なお思い付きだったので、とりあえず簡単な内容説明です。

次に見たエピソード

  • 一とアイの結婚式
  • 一とアイの出会い
  • 一と次元大介の出会い
  • 星野家とルパン一味の遭遇
  • シティーハンターエピソード
  • 赤いペガサス編
  • アクアの修羅場
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