一人の少女が自室で荷物を纏めて、ホウエン地方へ向かう準備をする。
彼女の手持ちのモンスターボールは、2体。
初めてゲットしたチュリネと、かつてエーテル財団を退職する前に実験体として閉じ込められていたココドラを受け取り、育てた。
「…うん。荷物はこんなところかな」
彼女はホウエン地方行きの船へ乗り、長い時間を経て、空と海が交わるルネシティへと向かっていく。
レイがアローラを離れて、初めて“戦い”に向き合った日。潮風が髪をなびかせた、アローラの陽光とはまた違った、乾いた温度。
「……この子たちも、私も。
強くなる理由を、探さなきゃね。」
そこへ現れたのは、通りすがりのトレーナー少年。砂浜で釣りをしており、みたことの無い格好をした少女に声をかけて、無邪気な声が響く。
「あ、お姉ちゃん!
ポケモン勝負しようぜ!」
「……いいよ。
でも…手加減は、してね?」
レイは少し驚いた顔をしながらも、微笑む。
少年の手にあったのは、ジグザグマ。
「…チュリネ、いこう」
彼女の声は、風に溶けるように優しかった。チュリネが草の根を張り、陽の光を浴びる。
一見、ただの《すいとる》。
しかし、ジグザグマとチュリネの差は大きかった。
ジグザグマが幾らたいあたりで攻撃しても、チュリネはそれを補える程の吸収を繰り出していく。
ジグザグマだけが目を回して倒れ、勝敗が決した。
「あっ、僕のジグザグマが…」
「ジグザグマも君に応えて、怯えずに戦っただけでも凄いよ。たいあたりは攻撃の一つ…でも、これから先は色んな技を覚えていくことになると思う。
見たことのないポケモンとも出会うし、怖いって思うことが一杯あると思う。
君がジグザグマをどう活かしたいかしっかりと考えたら、君のポケモンもちゃんと応えてくれるよ」
「うんっ…!僕っ、やってみるよ!
お姉ちゃん、強いね!
これからどうするの?」
「また船に乗り換えで、カイナシティに行ってみようかなって…君も、大きくなってポケモンと冒険へ出たら、また世界が広がるよ。
…それじゃあね」
レイは少しだけ笑って、帽子を深くかぶる。
次はカイナシティ行きの船が、やってくる。船へ乗り、今度は、ムロタウンからカイナシティへと向かっていく。
カイナシティに到着すると、もう既に夕暮れ時になっていた。
「買い物する前に、先に泊まれる場所を探そう…あ、すみません」
レイはカイナシティの人達に泊まる場所を聞くが、観光客の人達が多く、不幸にも泊まる人達が一杯だった。
少し遠くへ行くことになるがトウカシティにあるホテルなら泊まれるだろうと店の人に言われ、徒歩で向かうこととなった。
「ごめんなさいね、嬢ちゃん…こことミナモシティは結構人気でさ」
「あ、大丈夫ですっ…本当は買い物したかったけど暗くなりそうだし、仕方がない。
…トウカシティへ行って、明日買い物しよう」
レイ(女)
Cv鬼頭明里
サンムーンのエーテル財団の職員に似た感じ。
黒色ロングヘアーで、十字のネックレスをつけてる。
ココドラとチュリネを連れて、冒険の旅へ出た。