ぽにお in 大海賊時代   作:ぽにぽにおーん!

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ぽにおが癖に刺さりすぎる件について。


原作開始前
1話


 

 

 

 

 

 

 

 気が付けば、オレは森の中にいた。

 つい先程まで横断歩道で信号待ちをしていたはずなのに、何が起きたんだ? 

 瞬きをしたほんの一瞬で、景色が切り替わっていた。

 

 

「が、がお……ぽにっ!?」

 

 

 オレは「ここはどこだ?」と言おうとして、変な鳴き声(?)のような声が出たことに驚いて口に手を当てる。

 しかし、それはオレの知る手とは何もかもが違った。

 

 

「ぼ、ぽにぃ……!」

 

 

 慌てて全身を確認する。

 手には見えないが、これは手と同じような部位であることは間違いないらしい。

 全体的に緑色っぽい体色。胴体には何やら模様のような物があり、唯一足だけは人間っぽさがある。

 だが、どう見ても人間ではなくなっていた。

 

 顔を触ってみると、ツルツルというかスベスベというか。

 何と言えばいいのか分からないが、皮膚の感触ではないことだけは確かである。

 強いて言えば、蜜柑とか柚子のような柑橘類の皮みたいな……? 

 

 

「ぽに?」

 

 

 頭の上に何か、なんだこれ? 

 突起のような物が二本生えている……まさか角なのか? 

 二本の角と言えば、やはり鬼が思い浮かぶ。

 

 いや、待て。

 今一瞬、脳裏に浮かんだ姿があるけど、流石に違うと思いたい。

 鳴き声もそっくりだけど、作品中でもトップクラスに好きなキャラだけど、自分がソレになるのは所謂解釈違いってやつだ。

 

 何か鏡みたいな、自分の姿を確認出来る物はないか? 

 森の中なら水場とかないかな。河川でも湖でも何でもいい。

 そう思って匂いを嗅いだり、集中して音を聞いてみれば、遠くから水が流れる音が聞こえた気がする。

 取り敢えず、そちらに向かってみよう。

 

 

「ぽにおーん!」

 

 

 ダッと地面を蹴ると、思っていた以上の速度で景色が流れていく。

 体が軽い。羽のようだとはまさにこの事だ。

 そして、改めて気付いたのだが、いつもより視点がかなり低くなっているらしい。

 不思議なことに身体能力や身長の違いなどがあっても走る感覚に違和感はないし、これが当たり前だったかのようにしっくりくる。

 

 まるで空を飛ぶように森の中を駆け抜けて、辿り着いた先には静かな泉があった。

 透き通った綺麗な水だ。水底から生えている幾つもの結晶が光を反射して、幻想的な風景になっている。

 それも気になるが、水面に鏡のように今のオレの姿が映り込んでいた。

 

 小さな子供くらいの背丈で、緑色の何かは半纏だった。

 胴体も同じく緑色で星のような模様が可愛らしい。星じゃなくて花らしいけど、些細なことだ。

 意識してみれば、胴体下部と右側からは枝状の、左側からは蔓状のツタが伸びる。

 

 そして、さっきまでは気付かなかったが、袖の中に手を突っ込めば"みどりのめん"と棍棒が出てきた。

 というか、何故か背負ってた鞄を漁ってみれば、残りの三種類のお面や様々な道具が明らかに鞄の容量を無視して詰め込まれている。

 これに関してはまた後で時間がある時にでも考えよう。

 

 お面をしていないため、素顔も見て取れる。

 蜜柑に似た橙色の肌に、大きな目と星のような瞳孔。

 前髪のように垂れている葉っぱ。上顎から伸びた二本の牙に、大きな角のような物を含めて突起が六箇所ある。

 

 総じて、非常に愛嬌のある姿だった。

 女性や子供からは勿論、大勢から愛されること間違いなしのビジュアルだ。

 

 

「ぼにぽに……」

 

 

 やはりそうだったか。

 我ながら、とても見覚えのある姿である。

 ゲームじゃなくて、リアルで見てもちゃんと可愛いんだな〜、なんて現実逃避をしてから……オレは叫んだ。

 

 

 

「がお、ぽにおーっ!!」

 

 

 

オーガポンじゃねえか!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくして、落ち着いたオレは森を縦横無尽に走り回っていた。

 あれから改めてオーガポンになったのだと自覚したのを契機として、幾つか思い出せたことがある。

 

 まず、オレはオーガポンというポケモンが覚える全ての技を使えるらしい。

 これは感覚的なものなので説明が難しいが、ポケモンに忘れさせた技を思い出させた時はこんな感じなんだろうか。

 奇妙だが、当たり前だという感覚もあった。

 

 しかも、レベル技だけでなく"わざマシン"を使わないと覚えられない技も全てだ。

 この世界はリアルだし、ゲームと違って技制限もないだろう。

 まあ、ポケモンバトルにはそういうルールもあるかもしれないが、人間に捕まることには抵抗があるので今のところそのつもりはない。

 取り敢えずは、自由にこの世界を生きてみようと思っている。

 

 それから性別だが、どうやら雄のようだ。

 何故分かったかと聞かれると答えづらいが、これも感覚的なものだな。

 性自認が男であるというよりは、生物的にしっかりと雄であるという自覚があるのだ。

 

 つまり、オレはゲームに出てきたオーガポンとは別個体だということになる。

 見た目は瓜二つなのに不思議なものだ。

 オーガポンは雄と雌で姿に変化はないのかもしれないな。

 強いて言えば、気の所為かもしれないけど、他よりも大きな角のような突起がオレの知るオーガポンより一回りほど大きいようにも見える。

 リアルとゲームの違いというだけの可能性もあるが、それ以外だと本当に差が分からなかった。

 

 あとゲームでは主人公の背後をとてとて走っていたオーガポンだけど、実際にはめっちゃ走るの速い。

 某忍者の漫画みたいに木を足場にビュンビュンと跳び回れる。

 遅くても時速にして軽く百キロメートルくらいは出ているのではないだろうか? 

 それくらいのスピード感があった。

 

 そして、四次元ポケットみたいになってた謎の鞄。

 あれはマジで四次元ポケットだった。鞄だから四次元バッグかな? 

 冗談ではなく、ガチである。

 

 オレが知る限り、ポケモンという作品に出てくる全ての道具が入っていた。

 例えば、"すごいつりざお"や"マルチスコープ"などの大事な物から、バトル専用の道具、ドーピングアイテムやミント等、木の実やら各種ボールに至ってまで文字通り全部だ。

 しかも、全てがちゃんと999個、つまりカンストするまで入ってる。勿論、オーガポン専用アイテムであるお面も例外ではない。

 至れり尽くせりというか、過剰すぎて怖くなるくらいだった。

 なお、ボールの中にポケモンは入っていませんでした。

 

 本来はポケモンが使えない"きずぐすり"も中身が人間なので当然使えるし、これで一先ず安心出来る。

 万が一やばいポケモンに襲われて瀕死になったとしても、『げんきのかたまり』を自分に使えば即復活することが可能だろう。

 野生のポケモンとしては無法というか、チートそのものではあるが許して欲しい。

 

 というか、オレは転生?憑依?したのだと思われるが、その辺りは全く分からない。

 死んだ記憶なんてないし、横断歩道に車が突っ込んで来たとか? 

 前後の記憶がないのは即死だったからだと言われたら、そういうこともあるかもしれないと思える。

 これが夢でないならば、まあ多分死んだのだろう。

 実感がないから他人事みたいだが、覚えていないのだから仕方なかった。

 

 それより、今後のことを考えなければならない。

 オーガポンとして生きていく上で、取り敢えずはキタカミを探すことにした。

 性別が違うためゲームのオーガポンではないだろうが、同族に会えれば何か分かることもあるかもしれない。

 最低でも今後の指標だけでも欲しいのだ。

 

 

 

 

 

 というわけで、まるで無尽蔵のような体力をフルに使って森を、島を走り回ること数時間が経ち、事態は急展開を迎えていた。

 ここは実は小さな島で、自慢の脚力に物を合わせた結果、あっという間に大海原がオレを迎えてくれた。

 

 ついでに、ドクロマークを掲げた怪しげな船にもエンカウントしてしまった。

 なんて言うんだったか……ジョリーロジャー?というガイコツを模した帆を張っている。どう見ても海賊船ってやつですね。

 ゴシゴシと目を擦ってみても見える光景は変わらず、どうやら幻覚ではなさそうだった。

 

 

 

 もしかして、ポケモンの世界じゃない?

 全く想定していなかった展開に思い至り、オレはしばし呆然と大海原に浮かぶ海賊船を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 





転生ぽにおのスペックは後々。
でも、そもそも小説が続かないかもしれない。

ぽにおと結婚したい……(変態)
結婚した後、目の前でモモワロウに操られて最終的に死にたい……(クズ)
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