逃げられたキヨウは……?
何者かに刃を向けられるが、逃げたはずのカオルと風黎が現れて…!?
男「すごいね〜」
男はキヨウに負けていた刀を引き、カオルの攻撃を躱す。
カオル「あぁ〜、もう!」
カオル「…当たり前じゃない?そもそも、敵前逃亡した上で、よくわからない人と遭遇してる敵を…助けると思う?」
風黎「はっ、はっ、はっ。助けてやればいいじゃないか」
キヨウ「…助けてくれるなら、万々歳だ」
キヨウは剣を手にしつつカオルに語りかける。
カオル「助けてはあげるよ。ただ、僕も手伝ってほしいな」
キヨウ「あぁ。構わない」
ドスッ!
ボタボタボタッ!!
床が赤色に染まる。
キヨウ「…ガハッ…」
キヨウの口から赤い血が溢れ出る。
キヨウが自分の腹部に目を向けると、そこには刀が堂々と突き刺さっていた。
キヨウは膝をつく。
カオル「おい!お前…!」
カオルは風黎を投げ捨て、キヨウに近づき、膝をつく。
カオル「大丈夫か!?」
キヨウはカオルに向けて掌を向ける。
キヨウ「…っ…!大丈夫…だ…」
風黎「おい、青溟!!」
男は血のついた刀を油紙で丁寧に拭う。
男は怪しく笑いながら声を紡ぐ。
男「それで、大丈夫?どこを見ていってるんだー」
刹那、男の背後からキヨウがが剣を振るう。
男は指一つで抑える。
男「狙いが安直すぎ」
男は刀を鞘に収まる。
キヨウ「はっ…流石に当たらねぇか」
キヨウの腹を見ると、そこに、傷はなかった。
カオル「!?」
風黎「…なるほど!不死か!」
キヨウはカオル達の方に戻ってきて自虐的に笑う。
キヨウ「不死、だったらよかったな」
風黎「…つまりは?」
キヨウ「残念だったな。俺は不死じゃねえよ」
カオル「…じゃあ、君のその再生の速さは一体?」
キヨウ「不死じゃねえ、と言ってもただの人間でもない」
風黎「紛らわしくするな!さっさと結論を言え!」
キヨウ「人間と、不死人のハーフ…半不死、とでも呼べ」
男「無駄話はそこまでにしないか?」
男がキヨウの顔の真ん中目掛けて突きを放つ。
キヨウは体をそらしつつ躱し、左脚で蹴りを放つ。
バギッ!
男は右手で受け止める。
カオル「そんな一人に意識向けていいのかい?」
カオルは上空から刀を振り下ろす。
男はキヨウの脚を弾き、体捌きでカオルの攻撃をも躱す。
男はカオルに蹴りを放つ。
その間にキヨウが割り込み、剣の側面で受け止める。
カオルは剣の隙間から突きを放つ。
男は鍔で受け流し流す。
そして、キヨウの剣に乗せた脚を少し調整して、剣を蹴り飛ばす。
男はキヨウの首筋に刀を当てる。
男「…やっぱり弱いね。君ら」
キヨウ「…チッ」
キヨウは拳を握り、殴りかかる。
男は冷静に拳を掴み、捻り投げる。
男「さっきも言ったけどさ。君ら学校とか興味ない?」
キヨウ「…は?」
カオル「何を言ってんの?」
男「ねえねえ。風黎。君はどう思う?」
風黎「…行ったらいいさ」
カオル「マジ!?」
キヨウ「学費はどうすんのさ。払えねぇぞ?俺は」
男「私持ち。それでどう?寮だし、食事付き」
キヨウ「いいけど…なんで?」
男「ん〜…なんとなく」
カオル「よくねぇ大人だ」
男「じゃ、おやすみ」
ゴッ!
二人の意識が落ちる。
さぁ、この後どうなるのでしょうか…